あいさつもそこそこに
Aちゃん、Bちゃんは
すぐにウチの娘の部屋へ行ってしまいました。
娘の部屋からは
楽しそうな声が響いてきます。
…歌を歌っている？
…あ、そうだ、
スマホで写真撮っておくか。
兄に送ろう。
娘の部屋を開けて
『は〜い、
ちょっと写真撮るよ〜！
ハイ、チーズ‼︎
ありがとう、ごゆっくり〜』
写真を撮りました。
3人とも
iPadを手にしていました。
Bちゃんはニコニコスマイル。
ウチの娘は口を横にキュッと結んで
アゴを突き出すような顔。
Aちゃんは耳にイヤホンを付けていて
いちおうコチラを見てはくれましたが、
やはり無表情でした。
…うーん
中学生は皆、こんなもんなのかなぁ？
まぁウチも陽キャじゃないしなぁ。
到着が夜だったので、
そのまま子どもたちを放置して
私は寝てしまいました。
翌朝…
姪っ子の家は
もともと早起きのお家なので
想定内ではありましたが、
Bちゃんが6時半には起きてきました。
カーテンをシャー！！と開ける音。
娘もつられて起きました。
1階へ移動したご様子。
…あぁ、眠いけど
私も起きないと。
朝ご飯、用意しよう。
起きたついでに
いちおう娘の部屋をのぞいてみました。
朝日が煌々と差し込む中、
Aちゃんが爆睡しています。
…あれ？
Aちゃんはまだ寝てたんだ。
じゃあ何でカーテン開けたんだろ？
まぁいいか、そっとしておこう。
その時は単純に
Aちゃんは疲れてるから
爆睡しているのだと思いました。
あとで分かったことですが、
じつはAちゃんは
娘の部屋に入ってから間もなく
耳にイヤホンを付けて
オンラインゲームを始めてしまったようです。
Bちゃんや娘と同じ空間にはいましたが、
ずっとイヤホンで
『自分だけの世界』に入ってしまい
こちらの輪にはほぼ参加しなかった、
との事。
（しかも滞在中、ずっとです！ずーっと！！）
私が写真を撮った後は
Aちゃんは
『皆の歌声がうるさくて聞こえない』
とのことで、
すぐに娘の隣の部屋へ
移動してしまったとのこと。
皆が寝た後は
暗がりの中、
電気も付けずに
イヤホンを付けて
徹夜でオンラインゲームをしていた、
とのこと…
そして朝、
皆が起きた頃に
ゲームをやめ、
逆に寝床についた、
というのが実際のところのようです。
しかし
私がその事実を知ったのは
AちゃんBちゃんが帰った後でした。
まさか完徹で
暗がりでオンラインゲームをしていたとは
想像だにしませんでした。
この時は単純に
『中学入ったばかりで
まぁ疲れているのだろう』
ぐらいにしか思いませんでした。