娘が公立中学の制服を着た日の事 | 適応障害の娘

適応障害の娘

中2の娘はエニアグラムタイプ5研究家。ASDっぽいケドなんか違う。母が思うに多分ギフテッド。
中1夏休み明けに適応障害に。精神科受診、私立中学退学、公立中学への編入、フリースクールの日常など。

少し前に義母が亡くなりました。

老衰です。


認知症が進み

施設に入り、

しばらくして

車椅子になり

口からの食事が難しくなり

呼吸が浅くなり…


徐々に天に召されていった感じです。

穏やかな顔でした。

まさに天寿を全うしたんだな、

と思いました。


じつは

斎場が混み合っていて

葬儀まで

かなり日があいたんですよ。


娘と話していて

『喪服、どうしよう?』

となりました。


『中高生は、まぁ制服。

制服で冠婚葬祭ぜんぶ行ける』


『制服なんて無いわ!!』


『いや、ある。

公立中学のがある。

バザーの売れ残りの売れ残りみたいな

170センチのヤツだけどww』


私立を退学して

公立中学に転入した際に

『もしかしたら着るかも…』と

中古の制服を

購入していました。


買った当時は娘のメンタルが

非常に悪かったので

変に学校刺激をしない為に

黙っていました。


『え?制服あるの?

170センチって、なんじゃソレ⁇

うーむ。

でも一応、それ着てみる。』


…え?

着るの⁇

マジ⁇

以前は

あんなに学校全般に対して

拒否反応あったのに!!

結構あっさりOKしたね?


そして娘、

公立中学の170センチの制服を着用ww。


わぁ、制服着たーー!!

キターー!!


上手く表現出来ないのですが、

その姿が

センセーショナルだったんですよ。

『う、うわぁ〜!!』

みたいな。

背筋がぞわぁ〜!!

みたいな。


娘は5分も経たないうちに

制服を脱いでしまったのですけども。


しかも

結局、葬儀当日、

その制服は着なかったんですよ。

『制服を着ていって

逆に変に学校のことを

親戚に聞かれたら

説明が面倒くさい。嫌だ。』

とのことで。


だから本当に

その制服姿は

奇跡の瞬間というか、

幻みたいな感じだったのです。


しかもその制服、

可愛くも何ともないのです。

初期の

『3年B組金八先生』

(マッチ、トシちゃん、杉田かおる〜!!)

みたいな制服で。

感動する要素が無いんですよ。


なぜこんなに

私の心がザワついたのか?


なんとなく感じたのは

『義母が孫の制服姿をひと目見たかった』

から

そういう状況を作り、

私を通じて見たのかもしれないです。


義母にとっては

女の子の孫は

娘が初めての孫でした。


娘が赤ちゃんだった頃、

手編みのカーディガンを

プレゼントしてくれたり

とても可愛いがってくれました。


じつは

葬儀の日は

娘の誕生日でした。


葬儀まで

結構日にちがあいて、

結局、

娘の誕生日ドンピシャになったのです。


義母は

ずっと公立、公立という学歴で

『子どもは勉強なんてしないで良い!!』

という人でした。


娘が適応障害になり

フリースクールに通うようになり、

世の中の本流から外れた今、

義母が

『大丈夫、大丈夫。

平気、平気!!』と

言ってくれているような気がします。


義母さん、

ありがとう。