「THE KING'S LETTER | Horror-Fantasy Short Film」 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

今回は個人的にものすごくツボにハマった

こちらの17分ほどの短編作品を紹介します

 

【THE KING'S LETTER】

 

舞台は中世。。。

雪深い北欧の森を這いつくばって進む戦士

怪我をしているのか?雪は血で赤く染まり

周囲の木には木の枝を組んで作られている

人型のオブジェが吊り下げられ揺れていて

と、その時!動物の頭蓋骨の仮面を被った

不気味な黒い人影が現れ戦士に襲い掛かり

掴んだ戦士のその首を捻りちぎってしまう

 

(不気味なオブジェ。。。)

 

(そして謎の殺戮者)

 

相棒と二人で王の手紙をぶ使者のウルフは

目的地へ向かうため敵地の深い森へと入る

しかし敵を避けながら進む間に道に迷って

「自分たちは既に死んでいるんだ」

混乱する相棒が意味不明な事を言い出す中

ざわざわと大勢の人が近づいてくる気配が

相棒を黙らせ周囲を警戒するウルフ。。。

と、その時!放たれた矢が相棒の首を貫き

 

(一瞬で命を奪われる相棒)

 

(姿の見えない相手を伺うウルフ)

 

敵襲!瞬時に気づいたウルフは立ち上がり

任務を優先して逃げだす。。。のではなく

手斧を握ると敵の兵士たちに躍りかかる!

で、しばし激しいバトルが繰り広げられて

ウルフは孤軍奮闘!次々と群がる敵を倒し

気絶するほどの疲労に襲われるウルフだが

息つく間もなく次の敵が現れバトルは続き

気づいた時には死屍累々の中に倒れていて

 

(無数の敵兵の死体の中で)

 

(ハッ!と気がつくウルフ)

 

血まみれのままゆっくり起き上がるウルフ

自分は生きているのか?死んでいるのか?

しかし敵は彼を休ませる隙を与えず。。。

矢を射かける敵の追撃から必死に逃れつつ

深い森の奥へ奥へと逃げてゆくウルフだが

このまま逃げているだけでは埒が明かない

草むらにジッと身を潜め敵をやり過ごすと

油断した敵を背後から襲いその命を奪う!

 

(確実にひとり。。。)

 

他の敵が気づかず先へと進むのを確認して

ウルフはゆっくりとその場から離れてゆく

草むらには敵か?ウルフか?その血が滴り

すると現実なのか幻なのか朦朧としながら

広大な景色の中をひとり歩い続けるウルフ

いつの間にか薄気味の悪い森に迷い込んで

森の奥へ進み開けた場所に立ち尽くす彼が

何かを手にしてるのに気がついたその時!

 

(どこかも分からぬ森の奥)

 

(手にした枝で組んだ人型に気づくと)

 

(周囲の森が一瞬で炎に包まれる!)

 

相棒が言った通り自分は死んでいるのか?

熱量すら感じる炎に困惑しているウルフは

燃える森を歩く黒い人影を目にする。。。

それは冒頭で戦士を襲ったあの"殺戮者"!

ウルフに気づいていなのか?彼を無視して

"何か"を持っている殺戮者は炎の間を抜け

苔むしている台座のような場所の前に立ち

見せつけるように置いたその何かは。。。

 

(ウルフの首!)

 

(ハッ!)

 

「うあっ!」驚き思わず飛び起きるウルフ

全ては夢?幻だったのか?それとも。。。

立ち上がり敵がいないか周囲を確認すると

枝で組まれた人型のオブジェが落ちていて

森は夢?の中で見たあの森のようにも見え

と、静かに漂う霧の中を歩く人影に気づく

それは動物の骨の仮面を被ったあの殺戮者

しかしその姿は一瞬で違う者へと変化して

 

(殺戮者が。。。)

 

(死んだ相棒の姿に!)

 

ウルフは相棒の名前を呼び駆け寄るけれど

霧を抜けたその先に相棒の姿はなく。。。

そこはウルフを追跡していた敵のキャンプ

しかし何かに襲撃された?戦いの跡が残り

人の気配は無く不気味に静まり返っていて

残された馬の息づかいだけが聞こえる中で

呆然と立ち尽くしてる敵の兵士と目が合い

手斧を握るウルフだが。。。と、その時!

 

(静かに忍び寄り。。。)

 

(ガッ!掴む殺戮者!)

 

霧の中から襲い掛かる殺戮者は兵士を捕え

鉈のような刃物で胴体を横一文字に一閃!

兵士はふたつとなり臓物をぶちまけ。。。

と、その様子に怯える様子もないウルフは

呼吸を整え。。。手斧を握り殺戮者を斬る

もちろん殺戮者がそれで倒れるはずはなく

ウルフとの激しいバトルが繰り広げられて

振り下ろした手斧が殺戮者に突き刺さるが

 

(その手斧を掴むと)

 

(ズボッ!と引き抜く!)

 

抜いた手斧をウルフに投げつける殺戮者!

手斧を避けた隙に殺戮者は霧の中に隠れて

鎖帷子などの防具を身に着けているのか?

または傷を負わないのか?不死身なのか?

と、霧に紛れウルフを背後から襲う殺戮者

一方的に彼を痛めつけて追い詰めてゆく!

跪くウルフの前に立ち塞がる殺戮者。。。

するとウルフは隠し持ったナイフを手にし

 

(殺戮者の顔面を刺す!)

 

(奪った鉈で追撃し撃破。。。)

 

倒れたままで動かなくなってしまう殺戮者

勝ったウルフはヨロヨロと這うようにして

キャンプに戻り置き去りにされた馬に乗り

痛む傷を押さえながら森の中を疾走。。。

"使者"としての任務はともかく生き延びた

と、傷の痛みに馬の歩みを遅くしたところ

ウルフの背後の森から不気味なうめき声が

。。。彼は無事に逃げ切る事は出来るのか

で、エンドロールへ

 

(満身創痍のウルフ。。。)

 

(薄気味の悪い声に気づく)

 

北欧の霧で包まれた薄気味悪い中世の森で

迷い込んだ者たちに迫るのは悪魔?悪霊?

霧の向こうから襲撃して殺戮を繰り広げる

静かに淡々と進む展開と恐怖を煽る演出に

思わず手に汗握ってドキドキしちゃう本作

 

あの殺戮者の正体は察するしかないけれど

"the witch"とクレジットされていたので

正体は森に潜む棲む"魔女"なのでしょうね

木の枝で組んだ人型のオブジェとか見ると

ブレアなウィッチっぽいですし(^▽^;)

細かい設定などが知りたいところですよね

 

ま、殺戮者が誰とか何者か気になりますが

世界観を描く映像や背景がとにかくリアル

着ている衣装などから手にしてる武具まで

チープさの欠片も感じないほど中世(笑)

もちろん舞台となっている森も雰囲気完璧

動画の言語が"フィンランド"となっていて

フィンランドで撮影された?と思いますが

風光明媚な景色から苔むした森の景色まで

全てがファンタジーな設定と相まっていて

 

(こんなとか)

 

(こんなとか)

 

(素晴らしい景色!)

 

って、ここまで散々褒めてきてなんですが

もしかしてCG?と心配にもなりますよね

最近は実写とさほど変わらない映像もあり

私の節穴の目では区別がつかないんですよ

 

見所はそんな映像や背景の景色だけでなく

衣装を着こんでの戦闘シーンもバッチリ!

互いに激しく打ち込む接近戦は見応えあり

モタモタすることなく動きもスピーディー

カメラワークもスムーズで迫力満点でした

そして意外と?グロい残酷描写もあったり

短編だけど本気を感じさせてくれましたね

 

王の手紙を届けるの話はどうなった?とか

ツッコミどころもいくつかあったのですが

それでも総じて楽しませてもらえましたよ

私的にはすごく気に入った17分ほどの本作

気になった方はYouTubeの方でぜひです!

今回もまた下にリンクを貼っておきますね