「ジャヌスとサムの酔っ払い道中」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

さっそくですが今回鑑賞した作品はコチラ

 

【ジャヌスとサムの酔っ払い道中】

 

老若男女?揃いも揃って隙あらば飲酒する

何故か酔っ払いだらけのフランスの片田舎

夫を飲酒運転の事故で亡くした女性村長は

酒は悪!といきなり取り締まり強化を決定

いや、悪いのは飲酒運転した夫だろ。。。

なんて呆れて開いた口が塞がらずにいると

「俺たちを殺す気か!」

とか泥酔した村人たちが女性村長に直訴し

この村始まって以来の騒動が巻き起こる!

 

(問題は飲酒して運転した事だろw)

 

(そこまで酒が飲みたいのねw)

 

そんな問題山積な女性村長の息子ジャヌス

パリの有名大学への進学が決まったけれど

卒業後プラム農園を継ぐ親友の女子サムに

負い目を感じる?それを言い出せずにいて

と、村では学生も飲酒するのは当たり前?

パーティーで飲む酒の手配を頼まれたサム

ジャヌスと一緒に買い出しに出かけたけど

お金の入ってる封筒を預かったジャヌスが

手紙と間違えポストに投函した事に気づき

 

(ま、まさか。。。)

 

(お金だ!)

 

金も無ければ酒も無いでは言い訳できない

で、飲酒運転で死んだジャヌスのパパなら

買い置きの酒があるんじゃないの?なんて

不謹慎なサムの思いつきで納屋の地下室へ

ところが納屋のドアには鍵がかかっていて

そこで村長でもあるママの部屋を捜索開始

あちこち探すと下着の詰まってるタンスに

たぶん息子に一番見られたくないであろう

"大人のオモチャ"と一緒に納屋の鍵を発見

 

(ドヤりすぎw)

 

と、そこにママが帰宅し慌てたジャヌスは

大人のオモチャをカバンに隠すと納屋へ!

納屋には何故か巨大な"蒸留装置"が鎮座し

そこでジャヌスの祖父に会い事情を聞くと

実はジャヌスの家は代々"酒造り"が家業で

禁止されてからは密造酒を作ってたらしく

で、酵母がどうとかアルコールが何だとか

学校の授業みたいな酒造の話に眠くなる中

パパが遺した酒造を記した手帳を手渡され

 

(違法だけどねw)

 

じゃあ作るしかない?サムに背中を押され

酒を作る気になったジャニスだったけれど

肝心の酒の原料になる果物が。。。ある!

考えて見たらサムの家は大きなプラム農家

原料として使えるプラムが腐るほどあって

ってか、腐ってる方が酒造りにピッタリ?

タンクに詰まったかぐわしいニオイを放つ

廃棄されるプラムを100キロほど使う事に

しかし担いで運ぶなんてワケにはいかず?

 

(え?なに?ボク?)

 

(お、重い。。。)

 

ロバのポーレットの活躍があったおかげで

プラムの運搬を終えいよいよ酒造り開始!

腐ったプラムを潰し釜に投入し焚き。。。

後は蒸留された酒が出てくるのを待つだけ

で、待つ間に子共の頃の話をしている二人

「ブドウでワインを作ったら酢になった」

って、お前ら昔から同じ事やってんのかよ

とにかく設備はあるし原料のプラムもある

酒飲みも大勢いるしボロ儲けできるはず!

 

(思い出を語り合う二人)

 

なんてサムが夢を語ってる間に時間がきて

完成した大量のお酒をビンに詰めた二人は

ポーレットに担がせてパーティー会場へ!

ところが途中で警官たちに呼び止められて

ま、普通にしてればよいだけだってのに?

酒が見つかったらヤバい!と挙動不審に!

怪しさ全開の二人に警官は気がつき。。。

荷物を見せろ!とまさぐって掴んだものは

カバンに隠し持っていた大人のオモチャ!

 

(あ、いや。。。ママのです)

 

(そういうアドバイスはいりませんw)

 

ママのおかげで?その場は切り抜けられて

パーティー会場に着いたジャヌスとサムは

「飛ぶぞ」なんて自家製の密造酒を配る!

。。。味見してないのはナイショだけれど

ともかく酒は大好評で学生たちはみな泥酔

酒が苦手なジャヌスもサムに煽られ初飲酒

「ぶはっ!激マズ!」

初めてのお酒はお口に合わなかったようで

ところが次第に酔いが回ってきたジャヌス

 

(酔いが回って日が暮れ。。。悪酔い)

 

(お酒飲まない方がいいと思うよw)

 

泥酔しているところにママから電話が入り

「飲んでま~す!」とかテンションMAX!

更に酒を飲み完全に分別なくしたジャヌス

酔った勢いで憧れの同級生エステルに接近

声をかけて一緒に踊って二人きりとなると

ジャヌスを探すサムが背後にいると知らず

サムには言っていないパリ行きの話をして

偶然?エステルもパリに行くとの話を聞き

嬉しそうに喜ぶジャヌスの背後では。。。

 

(ショックを受けるサム。。。)

 

「サムは親友だけど一緒にはいられない」

なんて話を聞き会場を飛び出してゆくサム

それにジャヌスが気がついて追いかけると

"酔ってただけ"とかなり苦しい言い訳をし

一方、家でジャヌスの帰りを待ってるママ

息子に何か間違いがあったら。。。と心配

と、知らせを受けサムのパパが訪ねてきて

「間違いなんてそうは起きない」と励まし

間違えて"いとこを撃った"のも一度だけと

 

(。。。マジかよ)

 

そんな二人の小芝居?を何度か挟む一方で

息子ジャヌスと娘サムの様子が映し出され

ジャヌスと一緒に村で酒造りをしたいサム

親友のサムもパリに行こうと誘うジャヌス

恋愛だとか恋人とかそういう話しではなく

このままずっと親友として一緒にいたいと

しかし大人になるってのは寂しい事。。。

と、なんかいい感じの話になってたのに?

いよいよ限界?ジャヌスがバタン!と倒れ

 

(だから飲み過ぎだって。。。)

 

サムが口の奥に指を突っ込み酒を吐かせて

そのまま野宿して夜は更け。。。で、翌朝

ポーレットに乗せられ家路につくジャヌス

と、並木道に並んだ木にはそれぞれ遺影が

それは飲酒運転でぶつかり死んだ者たちで

ジャヌスのパパの遺影が飾られた木もあり

パパの遺影の前で立ち止まったジャヌスは

自分が作った飲みかけの酒をそこに捧げて

さすがにもうお酒はコリゴリって事かな?

 

(飲酒は程々にしろよ。。。)

 

と、その時!飲酒運転のタンクローリーが

道の真ん中に立つポーレットに気がついて

避けた拍子に。。。タンクローリーは横転

ジャヌスとサムが駆け寄ると運転手は無事

しかしタンクからは大量の赤い液体が漏れ

村に水を送る貯水槽にドボドボ混入。。。

「ああ、商売物の大切なワインが」

なんて唖然呆然?とする運転手をよそに?

村中の水道からワインが出て村人狂喜乱舞

 

(教会では聖杯を洗う水がワインに)

 

(こ、これはまさか。。。)

 

(神の奇跡。。。じゃなくて事故だよw)

 

その一方で家路についたジャヌスとサムは

サムの農場の前に着いてここでサヨナラ?

「楽しかったね」と。。。別れを惜しんで

ジャヌスは手帳と納屋の鍵をサムに手渡す

サムは村で酒造り、ジャヌスはパリの大学

一緒だったふたりは別々の道を歩み始める

翌朝、パリへと向かうジャヌスの乗る車が

サムが作業している農場の前を通りがかり

一瞬だけど互いに笑顔で顔を合わせ。。。

 

(車に手を振るサム)

 

(ジャヌスもそれに応え)

 

走る車内でジャヌスが水筒の何かを飲んで

で、エンドロールが。。。始まるのですが

最後の最後にオマケ?の映像が挿入されて

ジャヌスのママを励ましてたサムのパパが

サムが帰ったらガツン!と言い聞かせると

「俺は普段は優しいがキレると怖いんだ」

なんてセリフにジャヌスのママが爆笑して

演出か?NGテイクか?ともかくTHE END

 

パリの大学への進学が決まっている少年と

幼い頃からずっと共に過ごした親友の少女

田舎で暮らすふたりの友情と成長と別れを

牧歌的なフランスの原風景を背景に描いた

心温まる青春の一ページ。。。なんですが

どいつもこいつも酒浸りなんて村なために

とにかくアホばっかり!酔っ払いばかり!

いい感じになった雰囲気をすぐにぶち壊し

ことごとく笑わせにくるんですよ(^▽^;)

それも下ネタだけでなく正統派?の笑いや

しっかり伏線を張っておいて笑わせたりと

さすがはフランスのコメディ?作り込まれ

おかげでゲラゲラ笑わせてもらえましたよ

もちろん人間ドラマも丁寧に描いてあって

ジャヌスとサムの微妙な関係?を中心にし

つまらない田舎の村を出たい若者たちの姿

出たくても出られない事情がある若者の姿

その両方を盛り込む事で心に響く話となり

なんだかアホみたいな酔っ払いを見た後に

切なくてグッとくるシーンを見せられたり

感情が混乱してしまう?そんな作品でした

ま、あくまでもコメディ映画ということで

ツッコミどころも都合の良い部分もあって

誰にでもオススメはできない気もしますが

U-NEXTやアマプラで配信されているので

気になった方はそちら方でぜひ一度です!

ってか、観てるとお酒が飲みたくなります

 

リキュール