「スーサイド・ライブ」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

さっそくですが今日観た作品はコレ
        ドクロ【スーサイド・ライブ】ドクロ


敏腕司会者のアダムが司会を勤める
生放送番組で出演者が人を殺し自殺
他の出演者を身を呈してかばったり
全ては視聴率主義のTV局が悪いと
批判したアダムは称えられる一方で
衝撃の映像に視聴率はうなぎ登り!


(生放送でこれは。。。)
これは使えると考えたTV局の女社長
自殺幇助しなければ罪にならないと
自殺志願者に場を提供し生放送する
アホみたいな番組を企画し。。。
司会を頼まれ最初は反対するアダム
女性プロデューサーのシルヴィア
倫理に欠けると依頼を断るが。。。
"死ぬことで誰かの未来に繋がる"
そんな死もあるのでは?と依頼を受け
遂に自殺を見せる番組が始まる!


(悪趣味な番組にもファンが。。。)
最初の志願者は夫の暴力に曝され
娘も虐待を受けているという女性
自分が自殺する事で注目が集まり
娘に救いの手が届く事を願い。。。
するとアダムがアドリブを利かして
視聴者や観覧者に募金を呼び掛け
女性は死んだが30万ドルが集まる!
もちろん視聴率は過去最高を記録し
いつの間にかアダムシルヴィア
いい仲となり付き合い始め。。。
しかし看護師をしているアダムの妹
カリーナは番組に心中複雑なようで


(バスタブにラジカセを落とし感電死)
で、成功がアダムを狂わせ始める
番組の話題性と視聴率のためにと
募金金額の上限を上乗せしてゆき
自殺志願者を複数集めて死に様や
エピソードを競わせ総取りさせたり
終いには志願者を"出演者"ではなく
"出場者"と呼びゲーム感覚。。。
もちろんその衝撃的な映像と内容に
賛否両論あるもそれも全て想定内?


(袋を被り吊るされ窒息死。。。)


(スイッチを押しボウガンで。。。)


(感覚が狂い始めるアダムに。。。)


(それを諫める女社長。。。)
視聴者は熱狂して番組は大成功!
が、好事魔多しとは言ったもので
出演者のひとりが自殺に失敗する
死んだ事にして番組は進行するが
裏ではアダム自らが手を下し。。。
その様子を映す監視カメラの映像を
シルヴィアは発見し念のためコピー
すれ違いも続き二人の関係も壊れ
さすがの女社長もドン引きしだし


(賛否あるのも人気があるから?)
そんなアダムたちの成功の一方で
仕事が丁寧だと女社長も顔見知る
派遣清掃員メイソンは家族のため
働くも働くも生活は困窮するばかり
足に障害を持つ息子や幼い娘のため
なんとかしようとするも裏目に出て
更には派遣の仕事もクビに。。。
メイソンは次第に追い詰められて
気がつけばTV局のドアに貼られた
自殺志願者募集のチラシの前。。。
家へ戻ると家族と食卓を囲みつつ
新しい仕事で研修旅行に行くからと
喜ぶ子供や妻と幸せな時間をすごし
何も知らない家族に隠れ涙を流す


(本当は死んで金を得るつもり。。。)


(嬉しそうな家族の影でひとり。。。)
そんなこんなで番組に注目が集まり
より過激残酷にとエスカレート!
カリーナは死を見世物にしていると
兄のアダムに意見するも逆にそれを
番組のネタに使われ情緒不安定に
更に看護していた少年の親にまで
死神の妹と罵られた挙げ句拒否され
ショックで薬物に手を出して。。。


(周囲の人を巻き込む狂気。。。)
ここからいよいよ物語も佳境へ!
アダムが殺した女性の不信死に関し
FBIが局の捜査へと乗り込んできたり
マンネリ化による視聴率の低迷に
番組を終わらせる流れとなるなか
狂気の兄アダムを正気に戻すため
カリーナシルヴィアに相談。。。

そして遂に最後の生放送が開始され
出演者として現れたのはカリーナ
あわてふためく兄のアダムをよそに
こんな番組はもう今日限りで終わり
私が最後の犠牲者になると。。。
昔の優しい兄に戻ってと言い残し
淡々と自ら腕に毒薬を注射し自殺
妹の亡骸を抱き泣き崩れるアダム
モニター室では勝手な事をしたと
女社長シルヴィアをその場で解雇


(他人の死はネタにするのにね。。。)
それでも放送は止まることなく続き
次の出演者であるメイソンが登場
顔見知りの登場に驚く女社長。。。
しかし番組は何事もなく進行して
体に爆薬を巻きつけたメイソン
手にしたスイッチを。。。押して
木っ端微塵に吹き飛ぶ自分の姿と
幸せな家族と過ごした時間が交互に
脳裏に浮かび迷いに迷って。。。
「こんなのはおかしいもう家に帰ろう」
涙ながらに観覧者や視聴者に訴え


(それが正常な判断?)
拍子抜けしチャンネルを変える者や
メイソンの言葉に何かを感じたのか?
涙を流し拍手する者など様々のなか
番組は終了し。。。ラストシーン

解雇されたシルヴィアはコピーした
アダムが女性を殺す映像をFBIに渡し
局の出入り口までゆくと人々に囲まれ
妹の死に泣き崩れているアダム
シルヴィアアダムが顔を合わせて
その横を通る家族の元へ急ぐメイソン
彼がアダムの肩に触れ通り過ぎると
そこへFBIの捜査官たちが歩みより
アダムを取り押さえて連行され。。。
それを面白がり撮影する人々に対し
「ハイエナどもめ!カメラを止めろ!」
そんなアダムの声が虚しく響くなか
エンドロールへ


(自業自得。。。いや彼も被害者?)
殺人と自殺という恐ろしいものを目撃
ジワジワ精神を病み始めるのに合わせ
視聴率の上昇により英雄視され始め
次第に狂ってゆく主人公を中心にして
テレビ業界の闇や労働者の貧困など
社会問題も描いちゃうって作品で。。。
正直、重すぎて背負いきれません(爆)
ってか、自殺を生中継する番組と聞き
もっと「デスレース2000」シリーズとか
「バトルランナー」の劇中番組のような
バカなキチ○イ番組を期待してたら
自殺する人たちのエピソードも重くて
今のアメリカ社会の病んでいる部分を
設定として盛り込んであるんですよ
おかげでテンションダダ下がりで。。。
でも、そういう社会的な話も丁寧に描き
作品として作り上げられているので
サスペンスとしては良作だったのかも
バカな映画を期待した私はともかく
気になった方は観てみてはいかが?
観る人を選ぶ作品ではありますけどね

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