【昨日まで米市場と本日日本市場】
《昨日》
NYダウ38,997㌦(△294)△0.76%
NASDAQ16,366㌦(△166)△1.03%
WTI原油先物73.33㌦(△0.13)△0.18%
・ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発で終えた。前日まで大きく下げていた後で、自律反発を狙った買いが優勢となった。下げがきつかったハイテク株や景気敏感株などが上昇した。ダウ平均の上げ幅は700ドルを超える場面があったが、取引終盤に急速に伸び悩んだ。
ダウ平均は前日までの3営業日で2100ドルあまり下落し、6月中旬以来の安値を付けていた。米国景気の減速に対する懸念などが重荷となってきたが、「株式市場は過剰反応だ」(ウェドブッシュ証券のスティーブ・マソッカ氏)との声もあり、株式を買い直す動きが広がった。
《本日》
日経平均¥35,089.-(△414)△1.19%
グロース市場指数¥710.-(△22)△3.33%
ドル/円 ¥146.84(△2.43)△1.68%
・前場、日経平均株価は大幅に続伸。日銀の内田真一副総裁が北海道函館市で開いた金融経済懇談会で「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」と明言した。日銀の追加利上げ観測が後退し、外国為替市場では円安・ドル高が進行した。円安進行とともに海外短期筋が株価指数先物に買いを入れ、朝方に安く始まった日経平均は上昇に転じた。上げ幅は1100円を超える場面もあった。
【本日の経済指標】
未定 CNY(中) 7月 貿易収支(米ドル) 前回990.5億ドル 予想990.0億ドル 結果846.5億ドル
未定 CNY(中) 7月 貿易収支(人民元) 前回7037.3億元 予想― 結果6019.0億元
07:45 NZD(NZ) 4-6月期 四半期就業者数増減 [前期比] 前回-0.2%(訂正-0.3%) 予想-0.2% 結果0.4%
07:45 NZD(NZ) 4-6月期 四半期就業者数増減 [前年同期比] 前回1.2%(訂正1.3%) 予想 0.0% 結果0.6%
07:45 NZD(NZ) 4-6月期 四半期失業率 前回4.3%(訂正4.4%) 予想 4.7% 結果4.6%
08:50 JPY(日) 7月 外貨準備高 前回1兆2315億ドル 予想― 結果1兆2191億ドル
14:00 JPY(日) 6月 景気先行指数(CI)・速報値 前回111.2 予想 108.8 結果108.6
14:00 JPY(日) 6月 景気一致指数(CI)・速報値 前回117.1 予想 113.8 結果113.7
15:00 DEM(独) 6月 貿易収支 前回249億ユーロ(訂正253億ユーロ) 予想235億ユーロ 結果204億ユーロ
15:00 DEM(独) 6月 鉱工業生産 [前月比] 前回-2.5%(-3.1%) 予想1.0% 結果1.4%
15:00 DEM(独) 6月 鉱工業生産 [前年同月比] 前回-6.7%(-7.2%) 予想-4.2% 結果-4.1%
15:45 FRF(仏) 6月 貿易収支 -79.87億ユーロ ―
15:45 FRF(仏) 6月 経常収支 -31億ユーロ ―
20:00 USD(米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] -3.9% ―
23:00 CAD(加) 7月 Ivey購買部協会指数 62.5 ―
28:00 USD(米) 6月 消費者信用残高 [前月比] 113.5億ドル 100.0億ドル
【本日の材料銘柄】
▽大末建<1814.T>、25年3月期第1四半期(24年4-6月)の連結決算は大幅な増益で着地
▽三洋貿易<3176.T>、24年9月期第3四半期累計(23年10月-24年6月)の連結決算は大幅な経常増益
▽立花エレ<8159.T>、25年3月期第1四半期(24年4-6月)の連結決算は大幅な減益
▽ユビテック<6662.T>、未定としていた24年6月期の連結業績は赤字幅が前期から拡大する見込み
▽H2Oリテイ<8242.T>、25年3月期の連結営業利益予想を265億円から295億円(前期比13%増)に上方修正。インバウンド(訪日外国人観光客)売上が好調
▽ゴルドウイン<8111.T>、25年3月期上期の連結営業利益予想を23億円から41億円(前年同期比33%減)に増額
▽NISSHA<7915.T>、24年12月期の連結営業利益予想を64億円から81億円(前期は38億円の赤字)に引き上げ。タブレットや業務用端末が伸びた
▽スズキ<7269.T>、25年3月期第1四半期の連結営業利益は1576億円(前年同期比61%増)
▽IHI<7013.T>、25年3月期第1四半期の連結営業利益は238億円(前年同期比2.7倍)。民間向け航空エンジンの売上が伸びた
▽エムティア<9438.T>、24年9月期の連結営業利益予想を引き上げ。クラウド薬歴事業などが拡大
▽マミヤOP<7991.T>、25年3月期の連結業績予想を増額。新紙幣対応紙幣識別機の受注が堅調
▽UACJ<5741.T>、25年3月期の連結業績予想を上方修正。円安やアルミ地金価格の上昇が影響
▽セプテーニH<4293.T>、株主還元方針の変更と期末配当予想の増配
▽新日本製薬<4931.T>、今9月期の年間配当予想を35円から45円(うち10円は記念配当、前期は33円)に増額。記念株主優待も実施
▽オンコリスB<4588.T>、食道がんなどを対象としたテロメライシンと化学放射線併用療法の米国の第1相の医師主導治験について、目標登録数15人の被験者登録を完了
▽SREHD<2980.T>、25年3月期第1四半期の連結営業利益は8.5億円(前年同期比4.2倍)
▽シード<7743.T>、株主優待を拡充
▽主な決算発表=NTTデータ<9613.T>、東京海上<8766.T>、ユニチャム<8113.T>、スクエニHD<9684.T>、ヤマハ発<7272.T>、タカラトミー<7867.T>、リコー<7752.T>、古河電工<5801.T>、横河電<6841.T>、ブラザー<6448.T>、東応化<4186.T>、ニチコン<6996.T>、ニチレイ<2871.T>、シスメックス<6869.T>、出光興産<5019.T>、メイコー<6787.T>、三桜工<6584.T>、住友大阪<5232.T>、ネットワン<7518.T>、ヤマエGHD<7130.T>、ソフトバンク<9434.T>、日本化<4092.T>、参天薬<4536.T>、ケイヒン<9312.T>、京急<9006.T>、カチタス<8919.T>、タクマ<6013.T>、マンダム<4917.T>、コスモスイニ<8844.T>、KLab<3656.T>、BEENOS<3328.T>、木徳神糧<2700.T>、Jオイル<2613.T>、ALSOK<2331.T>、五洋建<1893.T>、武蔵精密<7220.T>、JR九州<9142.T>、オプテクスG<6914.T>、サンクゼール<2937.T>
▽主な業績予想の修正=帝人<3401.T>、キリンHD<2503.T>、山一電機<6941.T>、グローリー<6457.T>、遠藤製作<7841.T>、渋谷工<6340.T>、USS<4732.T>、アップル<2788.T>、BASE<4477.T>、ダイナパック<3947.T>、神鋼線<5660.T>、プラッツ<7813.T>
▽主な月次=オンワードH<8016.T>、エリアリンク<8914.T>、マクドナルド<2702.T>、あさくま<7678.T>
▽主な自己株の取得枠の設定=キヤノン<7751.T>、ノリタケ<5331.T>
【今日のNEWS】
・0:05 関係者によりますと、ホンダとスズキは総排気量が50cc以下の原付きバイクの生産を終える方向で検討していることが分かりました。
原付きバイクは来年11月以降、排ガス規制が強化され、現在のエンジン性能のままでは新たな生産ができなくなります。
両社では、規制に適合する原付きバイクの開発は技術的に難しいうえ、市場が縮小する中、新たな投資をしても採算が取れないと判断したとみられます。
原付きバイクの国内での生産は現在、ホンダとスズキのみが行っていて、排ガス規制の強化に伴い、終了する見通しとなりました。
また、ヤマハ発動機は、ホンダから2車種の供給を受けていますが、台湾の工場で生産して日本に輸入している1車種については今後の対応を検討しています。
一方で、排ガス規制の強化に伴う対応として、警察庁は、「原付きバイク」について最高出力を制御した125cc以下のバイクを区分の中に加え、原付き免許で運転できるよう、規則を見直す方針で、各社はこうしたバイクや電動バイクの開発や生産を行うことにしています。
・3:55 米商務省が6日発表した6月の貿易収支の赤字額は前月比2.5%(19億ドル)減の731億ドルだった。赤字幅は3カ月ぶりに縮小した。市場予想は725億ドルの赤字だった。
6月の輸出額は2659億ドルで、前月比1.5%(39億ドル)増加した。輸入額は3390億ドルで、前月比0.6%(20億ドル)増加した。
財(モノ)の輸出は44億ドル増の1742億ドルだった。資本財や民間航空機が増加する一方、自動車・部品・エンジンは減少した。
サービス輸出は4億ドル減の917億ドルとなった。旅行が減少した。
財(モノ)の輸入は19億ドル増の2716億ドル。消費財や医薬品製剤などが増加した。
サービスの輸入は2億ドル増の675億ドルとなった。旅行が増加する一方、輸送が減少した。
・8:20 外国為替市場で円やドルが瞬時に下落する「フラッシュクラッシュ」が頻発している。前日までの世界的な株価急落などの想定外の事態に、値付け業務(マーケットメーク)を手掛けるコンピューターが混乱して取引に厚みがなくなったためだ。少し注文が偏っただけで値幅が大きくなり、長期の視点の投資家は怖くて手が出せない状況になっている。
・12:30 株価が急落するなど市場が不安定になる中、日銀の内田副総裁は7日に函館市内で講演し、「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」と述べました。日銀は7月に追加利上げを決め、今後の対応が注目されていましたが、さらなる利上げについては慎重に検討していく姿勢を強調した形です。
金融市場は、このところ株価の急落や円高が急ピッチで進むなど、不安定な動きになっていて、市場関係者の間では、その要因の一つに、7月に日銀の植田総裁が会見で、利上げをさらに進める可能性に言及したことがある、という指摘が出ていた。
・14:25 中国税関総署が7日発表した7月の貿易統計によると、輸出は前年同月比7.0%増と前月から減速し、4月以来の低い伸びにとどまった。同国の製造業の見通しに対する懸念が強まっている。
一方、輸入は7.2%増と堅調だった。
市場予想は輸出が9.7%増、輸入は3.5%増、6月は輸出が8.6%増、輸入は2.3%減だった。