不気味な作家が遺した、世界一のラブレター | So far, so good♪はぴ魔女 in Boston

不気味な作家が遺した、世界一のラブレター

黒猫、カラス、暗闇、恐怖――。 
 

「不気味さ」の代名詞のような作家、

エドガー・アラン・ポー(略称:ポー/ポー先生)

 


そんな彼が生涯で書いたものの中に、

 

純粋で美しいラブレターが存在することを 

そしてそれが誰に捧げられ  

どんな言葉で綴られていたのかを  


ご存知ですか?

 

 

 

捧げた相手は、他でもない

 

「お母さん」 でした。

 

 

 

***

 

 

ボストンで 「会いに行ける超大物」

…のお話は、 こちらで

 

 

 

***

 

 

ポー先生は、ずっと私の中では、

「不気味で怖い」イメージでした。

 

 

あの日までは――

 

 

彼の像が歩くレンガ道に埋め込まれた、

小さなプレートを見つけたあの日。
 

その思い込みは、

鮮やかに打ち砕かれたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに刻まれていたのは、

 

彼による 一編のソネット(14行詩)
『母へ(To My Mother)』
の中の、
ひときわ美しい冒頭の4行でした。

 

 

***

 

Because I feel that, in the heavens above,   
The angels, whispering to one another,   
Can find, among their burning terms of love,   
None so devotional as that of “Mother”

 

 天上の天使たちが囁きを交わす、

 胸を焦がす愛の言葉のどれよりも、
 「母」という言葉ほど深く尊いものは無い、
 私はそう感じているから―― 

 

***

 

 

一編の詩...いいえ、これは紛れもなく、

「育ての母」へ贈った、純粋なまでの

愛を綴ったラブレターです。

 

 

育ての母?そうです。

ポーは、わずか2歳のときに

実のお母さんを亡くしています。

 

 

旅回りの女優だった実母は、結核にかかり、

24歳という若さで亡くなりました。

まだ物心もつかない幼子を残して

旅立たなければならない母の無念さを想うと、

胸が締め付けられます。

 

ポーはこの14行詩の後半で、

「早くに亡くなった母は、

ただ私だけの母だった」と

実母への思いもそっと残しています。

あのポー像をはじめて見たとき、

脇目も振らず、ひたすら一心に、

目的地に向かって急いでいる、

そんな印象を私は持ちました。

 

彼が足早に向かっている先は、

「自分が生まれた場所」です。そこは、

「母の温もりが残る、唯一の場所」

 だったのかもしれません。

 

 

そして――

 

幼くして孤児となり、

生涯トラブルや貧しさに苦しんだ彼を、 

無償の愛で包み、支え続けたのは、
 

育ての母=叔母マリアでした。
 

彼は、ボストン新聞にこの詩を寄せ、

手紙とともに彼女へ贈ったそうです。

詩と手紙...ラブレターを同時にふたつラブラブ
それは、7月2日の事でした。

 

母マリアは息子からの

愛あふれる詩と手紙を受け取り、

歓びに満ちていたことでしょう。


それから たった 3か月後。

 

講演などで南部に赴いていたポーは、

仕事を終えマリアのもとへ帰る途中で倒れ、

10月7日。帰らぬ人となりました。

 

彼女は悲しみの中、彼からの詩と手紙を

大切に胸に抱いて生き続けたそうです。

 

 

***

 

 

波乱万丈で、破天荒で、

どれほど心配の絶えない息子でも、

心の内でこんな風に思ってくれるなら… 

母としてこれほど幸せな事はないでしょう。

 

怪奇や恐怖の物語の隣で、

貧困やトラブル続きの暮らしの中で、

揺らぐことのなかった母への愛……

 

 

レンガ道の小さなプレートが、

私の中にずっとあった彼のイメージを

すっかり変えてしまいました。

 

 

***

 

 

先日、

私の大切なブログのお友だちが

お誕生日を迎えられました。

 

彼女の心にはいつも、

あまりに足早に旅立ってしまった

愛しい息子さんの温もりが、

静かに息づいています。
 

一年前の彼女の誕生日。

旅立つ直前の息子さんは、

朦朧とする意識のなかで伝えました。

 

「ありがとう」 「(誕生日)おめでとう」

 

空へ還る前、最後の力で、

懸命に母へと手渡した愛の言葉……
 

 

その美しい想いが、ポーの詩と重なります。

 

 

光の中へと旅立つ子たちが遺す愛は、

…たとえ言葉にはならなくても…

どんな天使たちの囁きよりも強く優しく、

永遠に色褪せることはないと思います。

 

 

新たな今日を迎えた貴女の心へ、

空を見上げて祈るすべての「母」たちへ、

この小さな詩の温かな光が届きますように。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

読んでくれて、ありがとう💕

 

みんな、笑顔でいてねニコニコ

 

Be Happy飛び出すハート

 

 

 

 

にほんブログ村

 

 

人気ブログランキング