読書感想:「世界のカレー図鑑」(地球の歩き方 Books・Gakken) | 雑文・ザンスのブログ

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・これは「読み物」でなく、図鑑で、食べる前後で参照して、その料理の位置づけを確認するのに絶好な参考書と思う。「地球の歩き方」自体も、そもそも、その土地に突っ込んで、その土地特有のものを引き出してくる一助に作られたものだから、「食べる」文化についての分析の蓄積もあり、さすがに、内容は濃い。

 

・やっぱり、というか、当然ながら、インドの食文化が世界中に広まった結果の「カレー文化」の広まりがあった。世界の国・地域が四分割して解説してあるが(p.11),①インド人の住んでいる土地(インドの他には、インド人労働者が送られたフィジー、モーリシャス、トリニダード・トバゴ、ガイアナ、スリナム、マレーシア、シンガポールなど)、②インドの影響を受け、香辛料を使用する食文化が根付いた国・地域(タイ、マレーシア、ベトナム、カンボジア、イラン、サウジアラビア、バーレーン、アフガニスタン、インドネシア、ケニア、タンザニアなど)、③イギリスのカレーパウダーやカレー文化が浸透した国・地域(日本、ドイツ、フランス、デンマーク、オーストラリアなど)、④独自のスパイス料理をもつ国・地域。(メキシコ、ペルー、ナイジェリア、リベリア、セネガル、トーゴ、カメルーンなど)に分けられる。日本は、③のイギリス経由の伝来だった。(その後、インド人が直接本場のインドカレーを持ち込んだこともあった。)

 

・そして、スパイスの原産地がアジアにあったが、それを巡って、アラブ商人、イギリス、オランダ、フランスで争奪戦となった。

 

・まあ、料理をまずは味わって、それから歴史をさかのぼってみよう・・。「神田カレー街・公式ガイドブック」を見ると、カレーは、「欧風」、「北インド・パキスタン」、「ネパール・東インド」、「南インド・スリランカ」、「東南アジア・中国」、「スープ」、「麺・パン」、「オリジナル・その他」という地域と品物がごっちゃになったやや苦しい色分けになっている。「その他オリジナル」とは、「ゴーゴー・カレー」、「スマトラ・カレー共栄堂」、「トルコライス」、「日乃屋カレー」、「べっぴん舎」、「TAKEUCHI」,「-YON-」など。この仲間が「オリジナル」とされている。

 

まあ、これで少しは道案内がついた気分になったきた・・・。