・(もうすぐ74歳だけど)、70歳を過ぎたころから、夕刻6時、あるいは5時スタートの仲間との呑み会が多くなってきたが、最近は、「昼の呑み会」が定着してきた。サラリーマンのランチとのバッティングを避け、少し、遅め(1pmとか)のスタートにすると、お店も人波の調整にもなり歓迎してくれる。昼の宴会は、やはり、夜に比べると、お財布にも優しいし、足元が明るいうちに帰宅できるので、老人にはいいことづくめだ。

 

・と思って、日経新聞の一番後ろのコラムを読んでいたら、評論家矢野誠一さんの「我が朝食」というエッセイが出ていた。1935年生まれだから、15年先輩だ。(88-89歳?私もあと15年生きてたら、こんな歳になるのか??)評論家で、奥さんが亡くなったあと、朝食の準備を一人でやっている。年に200本くらい芝居をみているが、薬の服用の関係で朝食を摂らねばならない。逆算して、という感じで、6時前に起きて、シャワーを浴びて、食事をつくって・・そして、11時開演の「マチネ」に行くのだという。一人暮らしのようで、そのうち、朝は喫茶店のモーニング・サービスで代用したら、もっと話が速いのかも知れないが・・。(京都で、そんな老人たちを沢山みかけた。「大きなお世話」と言われそうだが・・。)

 

世界中、見渡しても、11時から芝居をやっているのは日本だけだそうだ。老人の観客の需要があるのかな?歌舞伎のほか色んな「演劇」でマチネをやってるのかな?

 

・世界中、日本中を歩き回り、色んなものを見て廻りたい・・・けど、そろそろ、(あと数年?)、この徘徊旅行も無理になってくるかな?そしたらマチネでも挑戦しよう。映画の名作の見残しでもまとめて観るか?とも思って居るが、まあ、ぼちぼちはじめてみるか・・。もっとも「その前」に「国宝」の見残しとか、外国語の勉強とか、いろいろ、「課題」が残っている。やや「食い散らかし」気味なので、自分なりに、納得のいく「軟着陸」を試みたい・・・。

 

・ていうか、「遠出」しなくても「マチネ」に行けば、また「違う世界」が待っていると分かったのでありがたかった。