本棚から転げ落ちてきた本・・。「チェックしろ…って事??」。序文にある。「国宝に選ばれた文化財は、何百年、何千年もの時を超え、今に伝わったものである。そうした貴重な文化財の中から、専門家がその時代、そのジャンルの中で、とくに出来栄えが優れ、オリジナリティーがあり、歴史的に価値があるものを慎重に選んでいく、だから国宝を見れば、えりすぐりの作品に接することになり、自ずと見る目が養われる。そして実際に耳にした印象を記憶に留めておけば、次に別の作品を見た際に、国宝は何が違うのか、その良さを実感することができる。」(pp.2-3)

 

パラパラめくってみたら、この本でとりあげている国宝は、ほとんどが訪問済みだよ!まだ行ってないところだけ、をピックアップしてみよう。

 

・深鉢形土器(火焔型土器):十日町博物館(新潟)

(全部で57点が「国宝」指定。これは行かなくちゃ。)⇒正確には、57点あわせて1件の国宝。新潟県の国宝はこの1件のみ。

 

・土偶(pp.18-19)の国宝でまだ見ていないのは、「合掌土偶」(八戸・青森県)

それと、中空土偶(函館)。

 

・天寿国繍帳:飛鳥時代に作られた原本(奈良博蔵?)。鎌倉時代作成のレプリカ。レプリカの方を見た記憶があるが・・。

 

・高松塚古墳壁画:まだ見てない。

 

・山越阿弥陀図:「法然展」の京博の方(今年秋)に出品。それをのがすと来年秋、九州博で。横山大観の複製の方は見たが。

 

・彦根屏風:彦根城博物館(確か、5月の今頃だけ公開。)

 

・三佛寺奥院(投入堂)これは、私には無理。下から望遠で写真撮るくらいかな?

 

・待庵(京都にある茶室)。もう一つ如庵(犬山)があった・・。

 

まあ、どれもこれも、「見た!」と実績を積みあげても、「正月は冥土の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし」みたいなもの・・という気がしてきたが、ここまできたら、見てみたいもんだね。70過ぎてきて、元気だったのに、突然(大抵、ガンだが、すい臓がんなんて「沈黙の臓器」だからわかった段階で、「終わり」だよ・・。)逝ったり、咽頭癌から治療の甲斐なく(ケアハウス入るとかで捜していたが、その間に病状が悪化し)亡くなった友人とか、でてきている。「ガン病棟」に入って、食道と胃を全摘後、生還してきた人も居る。まあ、そんな歳なので、「お迎え」は近いが、まあ、いつくるか分からないので、やり残し(心残り)の少ないように過ごしていこう・・。なんか暗いけど、しょうがないね・・。