・金曜日の朝刊にどさっとたくさんついている広告。不動産の物件は、すごい高額だけど「これ買える人いるのかな???」

 

誰かが買うから、そんな値段がつくわけで、本書を参考に(他で読んだ材料も併記しておこう)考えられる理由を並べてみよう・。

 

・①円安で海外から資金を持ち込む人には物件は「安価(すくなくても円安の前よりは外貨建てで、3-4割方安いわけだ)」

②香港あたりの不動産ブローカーが香港での商売に見切りをつけて、海外に進出しはじめた。その時、日本の不動産は①の理由で安く、また不動産がらみの規制も他市場にくらべて少ない。またビル賃貸などの需要は根強く、収益性も良い。中国人観光客のリピーターむけに地方の旅館、ホテルなどのセットでの開発も可能。

(以前、日経新聞に載っていた話だが)、コロナ時の政府の強権政治(個人の行動の自由まで完全に息の根を止められる)に嫌気をさした大陸・中国の一部富裕層が資金を持って出国し始めた。その時、日本(東京)は子弟を教育させ(英語で授業を受けられる学校がある)るのに便利(大学は米国などを狙う・・)という事で、日本に当面の住処(資産性もある)を求めた。住む場所は特に、都内の3区(港区、中央区、もう一つは忘れたが・・)がいいらしい。

 

・上記①~③が相乗的に動き出した。④シンガポール政府系ファンド、欧米系外資系不動産ファンドも活発に動いているという。

 

・一方、国内をみると、「富裕層」の財布の中身が厚くなっているようだ。日本人富裕層(p35定義の「超富裕層」、「富裕層」)が全国の2.7%の世帯で全体額の22%の資産を保有する。こういう人達は、今回の株高で、また資産が増えただろうね?(最近は株を担保にカネが簡単にかりられるので慌てて売らなくてもいいようだ・・。まあ「金利」は払うわけだが・・。)。うらやましいというか・・・。タワーマンションの話しも何か所かに出てくる。

 

・パワーカップルというか、「ダブルインカム」の夫婦ならローンを組んで高額物件も買える。互いに相手のローンの「連帯保証人」になるらしい。しかし、タッグが長年続くとの前提は、昨今の離婚率の高さから見て、要注意。ひとたび離婚が発生したりすると、ローンの支払いを巡りもめること必定。また長期のローンは、変動で借りている場合は固定への切り替えタイミングに注意!もう金利は上がる一方。

 

・など波乱万丈な要因も多々ある。しかし、都心の超高価マンションを買えない層は、周辺部の中古マンションや、戸建てに向かうしかない。

 

・結局、「いいところ」は金持ちと外人が押さえたんだ・・と気が付いた時、庶民からの反発が起きるかも??(悔しければ借金してでも買うのかな??)。