・数の数え方はスペイン語はどうなっているかな?フランス語だと70=60+10とか、80=4X20, 90=4X20+10てな組み立てになっていて、ビックリしたもんだ。ちなみに、ベルギーとかスイスにいくと、70,80,90は、それぞれ、septante(フランスでも昔は使われていたらしい。「古語」だそうだ。ベルギー、スイスでは、pは発音せず「セッタント」になる。),huitante(ユイタント) ,nonante(ノナント)になる。(80については、octanteも使われるとか。確かに辞書にはどちらも出ている。)

 

・イタリア語では、ここは、(60は、sessanta),settanta, ottanta, novantaとなる。語感の面白いイタリア語の単語 | 雑文・ザンスのブログ (ameblo.jp)で紹介したが、大学の「市民向け」イタリア語入門講座で、善男善女がイタリア語で100まで数えた時の、「ホントにあった」話を再掲しておこう。・・しかしまあ、ビックリした。

 

・スペイン語では、60,70,80,90はそれぞれ、sesenta,setenta,ochenta(オチェンタ),noventaだ。まあ分りやすい。

 

・イタリア語で間違えそうになるのは、mila(千)だが、これは、2000以上の場合はmilaで、1000の場合はmille, ただし「どうもありがとう」の時も登場する(例えば、Mille grazie per il regalo:プレゼントをどうもありがとう。)ので混乱する。cento(百)の方は不変。(ちなみにフランス語(cent)は複数形はsがつく。一方milleは単複同形。ややこしい・・。)

 

・スペイン語は、「百」はciento。名詞の前では、cienとなる。例:cien libros(100 冊の本),cien casas(100軒の家)。200から900までは、女性形がある。doscientos libros(200 冊の本),doscientas casas(200軒の家)。milは通常は単複同形。ただし、「数千の」という意味では複数形になる。(例:dos mil casas, miles de casas)。

 

・そのほか、〜番目の「序数」、「分数」もきっちり決まっている。(「スペイン語の入門」pp.207-211)。

 

・分数で、「別の言い方」は覚えておくと便利そうだ。una mitad(半分)、una tercera parte(三分の一)、una cuarta parte(四分の一)、tres cuartas partes(四分の三)、tres quintas partes(五分の三)。