・「スペイン語の入門」(瓜谷良平、瓜谷望著・白水社)によれば、未来形は、pp.143-154に解説されているが、「45」未来、「46」過去未来、「47」感嘆文、「48」未来完了と過去未来完了があるとされる。未来形については以下のような活用となる。

<未来形>の活用

フランス語:-rai,ras,-ra,-rons,-rez,-ront

イタリア語:-rò,-rai,-rà,-remo,-rete,-ranno

スペイン語:-é,-ás,-á,-emos,-éis,-án

 

・「過去未来」は、フランス語、イタリア語では「条件法:仏語ではconditionnonel,伊語では、condizionale)」の使い方の一部の「過去からみた未来」である。動詞の「活用」はスペイン語では、「過去未来」として、フランス語、イタリア語では「条件法」として整理されている。(→なので、「スペイン語には、「条件法」は無いのか?」の疑問は解消された。(答)「未来形」の「過去未来」がそれにあたる。・・詳細は、これから詰めていこう・・。)

 

<条件法、及び、スペイン語の過去未来の活用>

フランス語(条件法):-rais,-rais,-rait,-rions,-riez,-raient

イタリア語(条件法):-rei,-resti,-rebbe,-remmo,-reste,-rebbero

スペイン語(過去未来):- ía,- ías,-ía,-íamos,-íais,-ían

 

・「過去未来」は、フランス語、イタリア語では、「条件法・現在」と整理されている。「現在の事実に反する仮定(今〜ならば(仮定節:接続法過去)、〜なのだが(帰結節:直説法過去未来)」という風に用いる。

 

・「過去未来完了」は、フランス語、イタリア語では、「条件法・過去」と整理されている。「過去の事実に反する仮定(あの時〜していれば(仮定節:接続法過去完了)、〜だったのだが(帰結節:直説法過去未来完了)」という風に用いる。

スペイン語の過去未来完了の活用は、haberの過去未来形+動詞の過去分詞で作る。(例えば購入した:comprado)

habría comprado, habrías comprado,habría comprado,habriíamos comprado, habríais comprado, habrían conprado

 

PART IIがまとまったらまた書こう。