・いろんな用法があるが、やはり、似たような使い方をしているので「一網打尽」的に覚えられる。

 

(例1)身体に行う表現:(スペイン語)

lavarse la cara(顔を洗う):Yo me lavo la cara.(私は顔を洗う)

limpiarse los dientes(歯を磨く)、cortarser las uñas(爪を切る)

afeitarser la barba(ヒゲを剃る)、pintarse los labios(口紅をさす)、peinarse(櫛ですく),ducharse(シャワーをあびる)、bañarse(風呂にはいる)、Teresa se pone el smbrero.(テレサは帽子をかぶる)、Él se quita los guantes.(彼は手袋をぬぎます。)

 

(例1)身体に行う表現:(イタリア語)

lavarsi (身体を洗う):Mi lavo sempre con il sapone.(私はいつもせっけんで体を洗う)、vestirsi(服を着る)、alzarsi(起きる)、pulirsi i denti(歯を磨く)、laversi le mani(自分の手を洗う)、rompersi una gamba(自分の足を骨折する).

イタリア語では、再帰動詞の過去形は「直説法近過去」の場合、助動詞はessereをとり、過去分詞の語尾は主語の性数に一致する。

例えば;Mi sono alzato presto.(私は朝はやくに起きた・)。Sandra si è alzata alle sei.(サンドラは6時に起きた)。

 

(例1)身体に行う表現:(フランス語)

se gratter la tête(頭を掻く)、se flotter les yeux(目をこする),se fracturer la jambe(脚を骨折する)、se couper le doigt(指を切る)

フランス語では、過去形は、複合時制の場合、助動詞 être+過去分詞の構成で作られる。過去分詞は、再帰代名詞が直接補語であれば再帰代名詞の性数に一致する。例えば;Elle s'est réveillée à six heures.(彼女は6時に目が覚めた)。Elles s'est cassée le bras.(彼女は、自分の手を一本折った)。Je me suis lavé les mains.(私は手を洗った。)、<à+定冠詞+身体部分>で以下のようにも言う。この場合、所有代名詞は直接補語であり、過去分詞は整数一致を行う。Elle s'est blessée au bras.(彼女は腕にケガをした。)Elle s'est brûlée à la main.(彼女は手にやけどをした。)

 

(例2)相互再帰(互いに〜しあう):スペイン語

Las dos hermanas se odian una a otra.(二人の姉妹は互いに憎み合っている)

Nos conocimos en la universidad.(私たちは大学で知り合った)

 

このほかに、「私の名前は〜です」というのに使われる。(例)¿Como se llama usted?お名前は?、Yo me llamo Antonio Montes.アントニオ・モンテスです。(伊)Come si chiama Lei?  Mi chiamo Antonio Montes.(仏)Commen vous appelez-vous? Je m’appelle Antonio Montes.

 

とりあえずの結論

・スペイン語の再帰動詞の過去形の作り方には特別の記述はない。(→他の動詞に準じるのか??もっと探そう)

・再帰動詞の「延長」として「受け身」、「無主語(無人称)文」がある。また別途まとめよう。

 

【追記】2024/1/9

・ラジオ講座「まいにちスペイン語」のテキストをパラパラ見ていたら、12月の第32章(p.45)に「再帰動詞の現在完了形」というのが出ていた。「他の動詞と同じように」haber+過去分詞(ただしhaberの前に人称代名詞(直接補語))を用いるもの。これだと、フランス語やイタリア語のように、助動詞にessere(伊語)あるいはêtreを付ける動詞を覚えなくて済む。やれやれ・・・。

 

・ちなみに、esconderse(隠れる)だと、以下のようになる。「身を隠した。」

me he escondido, te has escondido, se ha escondiso, nos hemos escondido,os habéis escondido, se han escondido

フランス語やイタリア語のように、助動詞にessere(伊語)あるいはêtreを使った場合の「過去分詞の性・数の一致」は考えなくてよい。