・小学館の「まわしもの」じゃないけど・・このシリーズは国宝の名作解説としてはうってつけ、①解説が詳しい、②写真が沢山、③比較的安価で、50冊がすでに出揃っているようで、奈良国立博物館のミュージアムショップの一角に全冊そろっていた。 (奈良博に行く都度、1~2冊買ってくるか? )

 

・一冊で、主要国宝2件をとりあげ、関連する他の国宝にも言及するスタイルとなっている。 この前、仙台で「鑑真和上像」を見た余韻があり、購入してみた。 (なお、同時掲載の「檜図屏風」についての箇所は、狩野派全般についての解説、狩野永徳の作品解説としても、まとまっている)。 

 

その中で、「国宝高僧像ベスト4」というのがある。 (pp.32-33)。 「義淵僧正座像」(岡寺)、「行信僧都座像」(法隆寺夢殿)、「俊乗上人座像:重源(じょうげん)像」(東大寺俊乗堂)、「興正菩薩坐像:叡尊像」(西大寺)。

 

・叡尊さんの像は西大寺で見た。 西大寺の「中興の祖」らしいが、約700の寺院を創建、修復したとかで、そういえば、あちこちで名前を聞く。 「ゲジゲジ眉毛」が印象的。

 

・ 「重源」は焼き討ちされた南都の再建を担った。 「・現代の東大寺には重源時代の遺構として南大門、開山堂、法華堂礼堂(法華堂の前面部分)が残っている。 ・(1197年)播磨の別所に建造された浄土寺浄土堂(兵庫県小野市)は現存している」(Wikipedia)この「俊乗堂」の開扉は年2回のみ。 7/5と12/16日。 12/16日には、開山堂(良弁僧正像(国宝))と法華堂の執金剛神立像の公開もされる。

 

・あとの二人については、また調べてみよう。