・「令和5年新指定国宝・重要文化財」展が東博で1/31日から始まった。国宝は4件、重要文化財は47件が新たに指定された。これで(建物を除く)重要文化財の総数は10,872件。うち国宝は906件となった。

 

・「有形文化財を重要文化財に指定し、これを国宝に」指定するのは、いずれも宮内庁三の丸尚蔵館保管の「喪乱帖(原跡・王義之:中国唐代)」、「更級日記(藤原定家筆・鎌倉時代)」、「万葉集・第二、第四残巻(金沢本)藤原定信筆・平安時代」の3点。いずれも「パネル出展」。

 

・考古資料で「重要文化財に有形文化財を追加して国宝に」指定するのは、北海道白滝遺跡群出土品。現物の一部が出展されているが、写真は撮影不可。白滝遺跡群出土品が国宝指定へ 道内の国宝は2件目|NHK 北海道のニュース

 

・このほか、47点の「新指定」重要文化財については、前期、後期(ものによっては通期)で展示されている。一部を除き「現物」が出展されているが、撮影は不可。

 

XXXXX

これに直接関連はしないが、近代美術館開設70周年の特別展が準備されている。3/17-5/14の予定。東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密 | 東京国立近代美術館 (momat.go.jp) うたい文句として、「明治以降の絵画・彫刻・工芸の重要文化財のみで構成される展覧会は今回が初となります。明治以降の絵画・彫刻・工芸については、2022年11月現在で68件が重要文化財に指定されていますが、まだ国宝はありません。本展ではそのうち51点を展示します。」これも楽しみだ。

 

(追記)良く読んだら関連性があった・・。つまり、51点は上記の「新規指定分」を含んでいる。具体的には2022年11月に新たに指定された鏑木清方《築地明石町》《新富町》《浜町河岸》三部作も加えている・・のだった。この三幅が「一件」として重文指定されている。ちなみにこれは近代美術館保管作品。