・ついでに「カルスト地形」を片付けてしまおう。

 

・まずはヴェトナムの「ハロン湾」。

  

 

  

  

こんな感じ。ここでカルスト地形関連をまとめておこう。

 

・「プリトビツェ湖畔国立公園」(クロアチア)。登録基準:vii,viii,ix。炭酸濃度の高い川がせき止められた段階上の湖。ヒグマ、オオカミ、鳥類が生息。https://ameblo.jp/89rid-4/entry-12450427970.html ご参考。

・「ハ・ロン湾」(ヴェトナム)。登録基準:vii,viii。石灰岩地形が沈下してできた。鍾乳洞がある島も。(上記の写真)

・「フォン・ニャ・ケ・バン国立公園」(べトナム)。登録基準:viii,ix,x。カルスト地形、洞窟、鍾乳洞など。ラオスとの国境にある。熱帯林で覆われ、そこに絶滅危惧種を含む多くの動植物が棲息する。

・「チャン・アンの景観関連資産」ベトナム北部にある。崖の中に洞窟群がある。遺産の中に古都(10~11世紀)ホア・ルーも含まれ、寺院、仏塔もある。(複合遺産)登録基準:v,vii,viii。

・「中国南部のカルスト地形」(中国)。登録基準:vii,viii。当初、雲南省石林、貴州省茘波(れいは)、重慶武隆から成っていたが、2014年に桂林他のカルスト地域が加えられた。(まあ、これも有名)。

・「九寨溝:歴史的・景観的重要地区」(中国)。登録基準vii。カルスト台地の浸食。

・「黄龍歴史的・景観的重要地区」(中国)。登録基準vii。石灰岩層が露出。そこに水がたまった。

・「ドロミテ山塊」(イタリア)。登録基準vii,viii。18の峯を持つ。一部にカルスト地形がある。

・「シュコツィアンの洞窟群」(スロベニア)登録基準:vii,viii。世界最大規模の地下渓谷。長さ6kmの鍾乳洞も。→行ったが、内部の写真はない。フラッシュは禁止だったので、ま、肉眼でみたが・・・。

・「アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群」(スロバキア、ハンガリー)。登録基準:viii。全長25kmのバラドゥラ・ドミツァ洞窟。

・「ヒエラポリスとパムッカレ複合遺産)(トルコ)。登録基準:iii,iv,vii。ヒエラポリスは最初にペルガモン王国が建て、その後、ローマ帝国が共同浴場として利用した。パムッカレは石灰の棚。(登録基準iiiは「文化遺産」について「文化的伝統や文明の存在に関する証拠を示す遺産」、ivも「文化遺産」について建築様式や建築技術、科学技術の発展段階を示す遺産。」→「パムッカレ」でググると山ほど写真が出てくる。

・「グランマ号上陸記念国立公園」(キューバ)。登録基準vii,viii。フィデル・カストロ他がヨットで上陸した岬があるので有名だが、石灰岩の海岸段丘がある場所。

・「グヌン・ルム国立公園」(マレーシア)。登録基準:vii,viii,ix,x。世界最大といわれるサラワク洞窟がある。多様な動植物(維管束植物約3,500種、哺乳類81種、鳥類272種)。

 

登録基準vは、ある文化を代表する伝統的集落や土地・会場利用の顕著な見本。

登録基準viiは、「自然美や景観美、独特な自然現象を表す資産」

登録基準viiiは、「地球の歴史の主要段階を示す資産」

登録基準ixは、「動植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す資産」

登録基準xは「絶滅危惧種の生息域でもある生物多様性を示す遺産」

 

(追記)

もっと、「お仲間」が居た!

・「プエルト・プリンセサ 地下河川国立公園」(自然遺産)。(フィリピン)登録基準:vii,x。石灰岩台地の地下に約8kmの地下河川が流れ、海につながっている、パラワンヤマアラシやジュゴンなど希少動物が棲息している。

 

・「マンモス・ケーブ国立公園」(自然遺産)。(アメリカ)。登録基準:vii,viii,x。ケンタッキー州にあり、地下に総延長約500kmにわたり鍾乳洞が広がる。多くの希少動物が発見されている。

 

・「カールズバッド洞窟群国定公園」(自然遺産)。(アメリカ)。登録基準vii,viii

ニューメキシコ州。約80の洞窟があり、最大のものは、高さ80m。