・神社・仏閣などで遭遇するいろんな色をまとめてみよう。

爆笑

 

・鳥居、神社の「朱色」。もちろん、「白木」の場合もあるが、鮮やかな朱色は目を引く。朱色(vermilion(英)、(le) vermillon(仏)、(il) vermiglio(伊))、「元来は天然赤色顔料・辰砂(しんしゃ:cinnabar(英)、(le) cinabre(仏)、(il) cinabro(伊))の色であり、色名としての朱色は本来この色をさす。しかし、後に硫黄と水銀から人工顔料の銀朱(バーミリオン)が作られたため、天然顔料としての朱の色であることを強調する場合には真朱(しんしゅ)・本朱(ほんしゅ)という。」(Wikipedia)。朱色は、魔力に対抗する色、生命の躍動をあらわす色ともされていて、古代の宮殿や神社仏閣に多く用いられている。朱の原材料は水銀=丹であり、これは昔から木材の防腐剤として使われてきた。外人観光客は、「魔除け?なんか、「血の色」を連想させ、心休まらないけど・・。」との反応。

グラサングラサン

 

神前の真榊や上棟祭で使う吹き流しに使う「五色絹」。古代中国由来の「五行説」に基づく。木・火・土・金・水ですべての自然・人事現象が解釈できるというもの。木=東=青龍=青、火=南=朱雀=赤、土=中央=黄、金=西=白虎=白、水=北=玄武=黒であるとする。「五色絹」でググってもらうと画像が出てくる。

びっくり

 

・仏教の「五色」は如来の精神や智慧を五色で表す。基本色は青(緑の代用も可)、黄、赤、白、黒(樺や紫の代用も可)。昔、智積院で写した写真があるので、以下をご参照!「緑、黄、赤、白、紫」だ。

https://ameblo.jp/89rid-4/entry-12133491760.html

真言宗ではそれぞれの色の方位、あらわす如来、それぞれの示す「智慧」が決まっている。

 

・「国際仏旗」では以下の5色。

・青 - 如来の毛髪の色。定根(じょうこん)・禅定(ぜんじょう)を表す。

・黄 - 如来の身体の色。金剛を表す。

・赤 - 如来の血液の色。精進を表す。

・白 - 如来の仏歯の色。清浄を表す。

・樺 - 如来の袈裟の色。忍辱(にんにく)を表す。

日本で旧来から用いられている仏旗の色は、青が緑、樺が紫。

チュー

 

・ところで、チベット仏教の「タルチョー」も五色の旗だ。「青、白、赤、緑、黄」。峠など風の強いところで、はためいている。「五色の順番は青・白・赤・緑・黄の順に決まっており、それぞれが天・風・火・水・地すなわち「五大」(宇宙(あらゆる世界)を構成しているとする五つの要素のこと。を表現する。タルチョタルチョクマニ旗ルンタすなわち風馬旗とも言う。風の馬が描かれている場合にルンタと特に呼ばれ、仏法が風に乗って拡がるよう願いが込められている。経文が書かれている場合は風に靡くたびに読経したことになる。」(Wikipedia)だそうだ。チベット仏教の「マニ車」(回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされている)のように省力化(⁉)が図られている。これも「タルチョー」でググってもらえば沢山の画像が出てくる。・・・「五行説」とビミョーに違うな⁉と思ったら、数が同じで、一部共通する物もあることから混同されやすいが、「両者は全く別個に成立したものである。」そうだ・・。

口笛ウインク

 

・ところで、神道というか、神社で皇室から奉幣使が訪れ、天皇の願意をあらわした、「宣命(せんみょう)」を奏上した時、その料紙には決まった色があり、(伊勢)神宮は縹(はなだ)色賀茂社は紅色、その他の神社は黄色だったそうだ。

ニヤニヤ

 

・縹色というのは、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B8%B9 

にあるけど、「薄青色」。「平安時代中期に編纂された、宮中の格式を記した法典『延喜式』の中に縹色についての記述がある。そこでは縹色を4段階に、すなわち濃いものから薄いものへ深縹、ふかきはなだ、こきはなだ)・中縹(なかのはなだ、なかはなだ)次縹(つぎのはなだ、つぐはなだ)・浅縹(あさきはなだ、あさはなだ)に分けたものが示されている。深縹は黒味を帯びるほど濃く染め上げた藍染である。ふつう縹色といわれるものは、これらのうち中縹に該当する。」(Wikipedia)

もぐもぐキョロキョロ

 

・天皇が公式儀式で着用するのが黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)。「黄櫨染(こうろぜん/はじぞめ)は櫨の樹皮と蘇芳から染め出される色で、「赤みがかった黄色」や、「黄がかった茶色」等と言われるが、時代や着用者の年齢等によってかなり幅のある色であったと考えられている。」(Wikipedia)

https://www.google.co.jp/search?q=%E9%BB%84%E6%AB%A8%E6%9F%93+%E8%89%B2&sa=X&tbm=isch&tbo=u&source=univ&ved=0ahUKEwiFhNz8mcraAhWBybwKHaS1B4IQsAQIPw&biw=1057&bih=578


何か、写真の例は、それぞれ微妙に色が違うな??光の当たり方で色も違って見えるらしい・・・。

びっくり

 

(追記)それらの染色を可能にした「草木染」についても、昔、テレビで見た記憶があるが、これも調べてみよう・・。