読書感想:「イタリアを旅する24章」(内田俊秀編 明石書房) | 雑文・ザンスのブログ

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明石書店の「エリア・スタディーズ」シリーズの新刊。4月25日に出版された。「XXを知るためのOO章」が通常のバージョンだが、「~を旅する」では、3冊だけ出ているイギリス、ケルト、イタリアの3か国。それだけ訪ねる場所が多く、多様であることの証拠か?(別に、「イタリアを知るための55章」も出ている。)


4人で手分けして執筆。イタリアで美術品修復に携わった人の人脈のようだ。一人は関西で教えたことがあるイタリア女性。(マリンチョー二さん)。たまたま興味のある都市が清水里香さん(慶応文学部→東大大学院→ローマ大学→絵画、彫刻の修復に従事→結婚してローマ在住。)とマリンチョーニさんにカバーされていたので、その箇所を中心に一読してみた。


清水さんの思い出の場所(・初めてイタリア語を使ってみたヴェネツィア:忘れ物を取りに駅まで迷路を辿った、・語学留学に訪れたペルージャ:近郊の町も訪れた、・四人の子供たちとイタリア人の夫と列車を使って訪れたトリノ:ローマから北上する鉄道の海沿いの絶景に子供たちと興奮した、モリーゼ州:夫の故郷。手打ちパスタの思い出。)を文章から追体験。なかなか読ませる。


マリンチョーニさんは今はイタリア在住。「第2章 食の宝庫を旅する」を中心に書いている。丁寧な取材を行っている・・。今、地震で被害を受けている、パルミジャーノ・レッジャーノ(絶品チーズ)、「酢の王様・バルサミコ」、「至高の生ハム」(いずれも、エミリオ・ロマーニャ地方の名産品)がどれだけの手間と時間をかけて作られているのかがよくわかる。「名前」だけいただいたパルメザン・チーズ(登録商標したが英語名称は登録していなかったとか)とは似ても似つかない超高級品なんだね。


とまあ、「行く前に」読んでも面白いが、「行ってから」再読しても十分面白そうです・・。全体に、イタリアに対する筆者たちの愛着が濃く感じられる本!