「おかげさまで首肩コリは、
前よりずいぶん楽になりました」
「それで、実は、他にも（悩みが）あって…」
もともと小食で、便秘というより下痢になりやすく、
胃腸の弱さを感じておられた女性。
華奢そのもののその方のお悩みが、
ちょっとした冷えで、すぐ下してしまうことでした。
便秘体質の女性は多いですが、
下痢体質の方も多いんじゃないでしょうか？
皆さんは、冷えを感じますか？
感じるとしたら、どんな感じ？
身体のどこが冷えますか？
「お腹がすぐ下るんです」 鍼灸ならどこから治す？
5回シリーズでお届けします。
（２）冷えは勝手には治らない。 ←今日はここです。
（３）冷え対策には体質改善が必要
（４）改善方法5つ
（５）鍼灸にできること
□ 手足など末端が冷たい冷え
□ お腹が冷えて、すぐピーピー下してしまう冷え
□ 下しはしないけど、寒いとお腹が痛くなる冷え
□ 背中や胸が冷たい冷え
□ 腰、お尻が冷たくて、じっとしていると辛くなる冷え
前回の記事では、冷えは体のどこが冷えるかで
原因が違うから、原因にあった治療が必要
という記事を書きました。
今回は、冷えが簡単に治らないという話です。
冷え症のかたは多いです。
中には、お腹を触ってみると確かに冷たいけど、
下痢しやすくもないし、別に冷えてて辛くないわよ、
という方もおられるでしょう。
「冷えていると癌になりやすい」なんて
言いますが、現時点で癌になってるわけでなし。
でも脇下で体温を測って、36度台未満
という人は、体の中の温度も、低め。
内臓が冷えているのは間違いありません。
お腹や胸を触って冷たいと感じる人は、
問題が起こってからではなく、
問題が起こる前に、ちょっとばかり
行動を始めたほうがいいかもしれません。
というのも、冷えって悪循環するし、
だんだん冷える範囲が広くなるから。
冷えると、血管が細くなって、血流が減って、
ますます冷えはかさんでくるし（冷えの加算）
手足が冬場は冷えるなぁくらいだったのが、
なんかふくらはぎがも冷たい（冷える範囲の拡大）
まぁ、ほっといて、勝手に治るってことは
ありません。
冷えも、若い今は、まだしんどくないかもしれません。
でも、これが、80代になったら？
冷えて、足がちぎれそうなほど辛く、
辛いのに、運動して温めることもできなければ、
たくさん食べて、身体を温めることも、できません。
運動できるからではないし、食も細くなっているからです。
「今日が人生で一番若い日」
よく聞く言葉です。
体質改善に取り組むなら、一日でも早い方がいい。
仕事や人間関係など、
他のことに気がまぎれるときは、
忘れていられますが、
健康問題、中でも
冷え症は、ほっといて治ることはなく、
年齢を重ねるほどに深刻になり、
また打てる手が減ってくるからです。
お次は、ちょっと踏み込んで、
体質改善の話。
（２）冷えは勝手には治らない。 ←今日はここです。
（３）冷え対策には体質改善が必要
（４）改善方法5つ
（５）鍼灸にできること