夢をあきらめなければチャンスは必ず来る | ジイタンだよ みんな元気かい

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経営コンサルタントや評論業、そしてビジネス作家業や社労士業を長年やってきたジイタンが、つれづれのままに書いたあれこれだよ。

ジイタンだよどらえもん



 映画『ワン・チャンス』観たよ。



 とても素晴らしい映画だった。



 これ、世界的に有名なイギリスのオペラ歌手、ポール・ポッツという人の実話なんだって。

 
   



 彼は子供のころは同級生にいじめられていた内気な子で、大人になった今も体型も太め、容貌もさえない男なんだけど、性格がとてもいいんだね。



 まだ少年の頃に有名なホセ・カレーラスというオペラ歌手の美声にあこがれ、自分もああいうふうにみんなを感動させられる歌手になりたいと思い、そう決心するんだ。



 そして歌の練習を始めるよ。



 小さい頃には教会の聖歌隊で活動していたこともあり、それなりの自信があった彼は猛烈に練習に精を出すよ。

 



 やがて青年になった彼は、インターネットのチャットルームで知り合った女性と結婚するんだけど、この女性がなんとも良く出来た女性でね、気弱な彼の伴侶として時に勇気づけ、時に慰め、時に叱咤して栄光への道を登らせてあげるんだよ。



 彼女がいなかったら彼の成功は無かったかもと思えるくらいに尽くすよ。

 



 それにしても彼は運の悪い男でね、良い話しが来ると盲腸炎を起こして入院し、話しは流れたり、それが治ったと思ったら腫瘍が見つかって手術をしなければならなくなり声を出せなくなったり、それもなんとか良くなってまた良い話が舞い込むと途端に交通事故にあってあちこちを骨折、長期の入院が必要になってまた話しは流れるんだ。

 



 映画では交通事故は一回だけだけど、実際には何回もあったと、後に本人が語ったらしいよ。



 ともあれその治療費などで家賃も税金も払えなくなった彼は、夢を捨てて鉄工所のようなところで働いたりした後、携帯電話の販売会社の営業マンとして働くんだね。



 そんな折、以前、日本のテレビでもやっていた「スター誕生」のような、タレントや歌手のオーディション番組に出場することになるよ。

 
 



 なにせもう4年間も歌から遠ざかっていたから、自信はなかったんだけど、妻から励まされて、というか、けしかけられて応募することにしたんだね。



 で、いざ本番、舞台に上がった彼を見て、審査員たちはもちろん、観客たちも“ダメだこりゃ”の表情だよ。



 小太りのおじさんで顔つきもどう見たってスターという雰囲気じゃない。おまけに歯も一本欠けており、歌手としては致命傷ものなんだよね。



 で、で、だよ。で、音楽が流れ歌い始めたら審査員たちの表情が一変したよ。観客も“ん、なんだ!!”って顔になる。



 本物のポール・ポッツの写真と、その紹介記事


 その素晴らしい美声にはみんな息を呑みうっとりとして聞き惚れる。


 やがて歌い終わると観客たちは総立ちだよ。審査員はみんなべた褒め、女性の審査員などは涙を流している。



 まさしく、スター誕生、の一瞬だね。



 このシーンね、ジイタン以前にも観たことが・・・って思ったら思い出した。



映画公開の時に来日して挨拶したのかな 右端が実際のポール・ポッツ



 スーザン・ボイルという、やはりイギリスの、太ったただのオバサンにしか見えない女性がね、ポール・ポッツと同じ番組に出て、やっぱり同じように観客を総立ちにさせ審査員たちも満点を出したシーンがあったんだ。



 彼女の時は映画じゃなく、実際の審査シーンがニュースのような形でネットでもテレビでも流れてね、ジイタン、ホーと思いながら観たことがあるんだよ。



 彼女の事も映画になるといいね。



二人とも現在も活躍しているよ。


  



最後に、ポール・ポッツ自身の言葉を紹介するね。


取材記者から、思い通りに行かなくて悩んでいる人にアドバイスを、と促されて答えた言葉だよ。



『「希望を失わないで!」ということです。人生は先がどうなるか分からないし、時にはいろいろな可能性を試す必要があります。誤った道に進んだとしても、それが決して無駄になるわけではありません。失敗はお金で買えるものではありません。その経験は、あなたに何かの学びを与えてくれるかもしれないし、前に進む助けとなるかもしれないのです。』


じゃまたね