枇杷葉湯 一口飲めば 夢の中
漢方薬としての枇杷葉について、漢方の医学書には「肺を
きれいにし、胃の痛みを和らげ、気を下ろして痰を出す」
と記されており、実際、咳については臨床的なデータも
あるようです。
ここで言う「気を下ろす」作用とは、咳や吐き気、喀血、
痰、鼻血などの症状を鎮める働きだそうです。
漢方の「枇杷葉湯」には木香、桂枝など数種類の生薬を
加えますが、家庭で試すにはビワの葉だけを使用すれば良く、
むしろその方が飲みやすいものができます。
ビワの葉茶を作るには
- ビワの生葉15~20グラム(2~3)枚の表面に生えている毛
- をたわしなどでこすって取り除き、きれいに水洗いする。
- 風通しの良いところに干し、生乾きのうちに細かく刻む。それを
- もう一度干してカラカラになるまで乾燥させる。
- 水400mlに、乾燥した葉を加え、とろ火で水が3分の2から
- 半分くらいになるまで煮詰める。
- この煮汁を漉して、できあがり。
このようにして作った煮汁を2~3日に分けて、1日に2~3回飲みます。
1回に飲む量は10~20mlで良いでしょう。
症状のある人は全量を1日で飲んでも良いです。
麦茶のような香りや風味はなく淡白ですが、上品な自然の甘味があり、
いちど飲み始めたら続けて愛飲する人が多いようです。
冷蔵庫で冷やしてもおいしくいただけますが、温かいものを飲んだ方が
効果が高いとも言われています。
基本的なお召し上がり方として、400ccの水にびわの葉5gを
入れ、沸騰したら弱火で5分煮出してお召し上がり下さい。
急須に茶葉を5g入れて熱湯を注いで4~5分ほど待って召し
上がるのもオススメですよ。
(余り長く抽出してしまうと渋みが出てしまいますので
ご注意下さい)
抽出が完了したらそのままお召し上がり頂けますし、氷を
入れてアイスティーにしても美味しくお召し上がり頂けます。
湿邪とは体の中の余分な水によって引き起こされる乱れを指し、
暑邪とは過剰な熱や暑さによって引き起こされる乱れを指します。
つまり、夏特有のしんどさやなんとなく感じる食の細さ・余分な
水分をため込みがちに感じる方はこの湿邪や暑邪による影響が
考えられます。
東洋の世界では、夏の時期は高い湿度や高温の気候による湿邪と
暑邪による乱れに気をつける事が健康を保つ上で重要とされています。
びわの葉を主軸に煎じて作る「枇杷葉湯(びわようとう)」は、
江戸時代には暑気払いの習慣として広く親しまれ、夏の風物詩
でもあり、現在でも夏の季語として知られています。
夏の暑さや湿気によって感じるしんどさなど、夏特有の“なんとなく
な不調”を感じやすい40代以上の女性にこそ、そっと寄り添う一杯です。



