2026/7/8
YARA NARDIーREUTERS© ニューズウィーク日本版
イタリアの首都ローマの世界遺産、サンタンジェロ城を望む
テベレ川の川辺は6月29日、酷暑を避けて夕暮れに涼を取る人
たちであふれた。
ヨーロッパは6月後半から猛烈な熱波に襲われ、フランスや
スペインでは連日、最高気温が40度を超える記録的な高温に。
熱波の死亡者は2000人を超えるとみられ、もはや災害の域に
達している。
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【海外気象ニュース】ヨーロッパで記録的熱波 死者1000名超の
猛暑をもたらす「ヒートドーム現象」を徹底解説
2026/07/01
気象学者が注目する「二つの現象の重なり」とは?
「ヒートドーム」と「エルニーニョ」が重なった夏
欧州熱波、人為的な気候変動なければ「事実上あり得ず」と科学者
[ブリュッセル 26日 ロイター] - 気候科学者団体「ワールド・ウェザー
・アトリビューション(WWA)」は26日、西欧を襲っている記録的
な熱波について、人為的な気候変動がなければ「事実上あり得ない」
と指摘した。
国とスイスの気温が25日、6月としての過去最高を記録。西欧の広い
範囲が熱波に見舞われ、これまでに数十人が死亡したほか、電力供給に
支障が生じ、学校や文化施設が閉鎖されたりしている。
WWAによると、地球温暖化により、わずか数十年で欧州の熱波は深刻化。
WWAは1976年6月に発生した同様の熱波について、今回の熱波より
も摂氏約3.5度低かったと分析した。
今回の熱波による健康への影響は表れ始めたばかりと指摘。2022年夏
の一連の熱波の中では6万人以上が熱波関連の原因で死亡したとする科学
調査に言及した。
WWAは「調査対象地域において、今回の熱波は観測史上最も深刻なものだ」
と述べた。
2026/06/24
フランス、46℃の猛暑による災害の恐れから原子炉を停止
2026/06/23
フランスは、摂氏 46℃の猛暑が災害につながる恐れがあると
して、原子力発電所の運転を停止した。
トゥールーズ近郊のゴルフェック原子力発電所の原子炉が、
ガロンヌ川の水温が安全運転限界である 28℃を超えたため、
運転を停止したと、広報担当者が確認した。
この発電所は冷却システムを川の水に依存しているが、西ヨー
ロッパと中央ヨーロッパを襲っている猛暑により、水温が安全
に使用できないほど上昇してしまった。
サハラ砂漠から発生する巨大な熱気のドームが猛暑の原因であり、
気象学者たちはこの現象を「アフリカ高気圧」と呼ばれる強力な
高気圧システムによるものとしている。
この気象パターンにより、この地域には灼熱の空気が閉じ込められ、
一部地域では気温が 46℃まで上昇した。
フランスのセバスチャン・ルコルニュ首相によると、この危機により
数十人が命を落としており、6月18日以降、暑さをしのぐために外出
していた 40人が溺死した。首相は犠牲者の多くは「若者」だったと
指摘した。
週末に亡くなった人の中には、13歳の少女も含まれていた。
【熱波が原発運転に影響 フランスで原子炉3基が停止】
☀️フランスの電力大手EDFは、熱波の影響により、原子炉3基の運転
停止と、さらに8基の出力引き下げを余儀なくされた。仏メディアが
同社の発表を引用して報じた。 EDFは「気象条件に加え、排出規制の
遵守および環境保護のため、国内の原子力発電所の3基の原子炉を停止
した」と説明している。 フランスの環境規制では、河川の水温が一定
の基準を超えた場合、周辺の生態系を守るため、EDFに対し原子炉の
出力低下が義務付けられている。国内で続く熱波により河川の水温が
危険な水準に達したことから、同社はこうした措置を取った。
フランスでは、6月にも熱波の影響で3基の原子炉が運転を停止していた。
12日も南西部で42.3度を記録するなど、各地で40度を超える猛暑が
続いており、高温による原発への影響が長期化している。

