春日大社の社紋は『下り藤』です。藤は境内随所に古くから自生し、
藤原氏ゆかりの藤ということもあり、次第に定紋化されました。
春日大社の「砂ずりの藤」多くの人でにぎわう
大型連休で観光地がにぎわうなか、県内の花の名所にも多くの人
が訪れています。
春日大社の「砂ずりの藤」多くの人でにぎわう© 奈良テレビ放送
このうち奈良市の春日大社ではあでやかな朱塗りの社殿を背景に咲く
フジの花が観光客の注目を集めています。下り藤の社紋をもつ春日
大社は古くから境内のいたるところにフジが自然に育ち、藤原氏の
氏神をまつる神社です。
春日大社の「砂ずりの藤」多くの人でにぎわう© 奈良テレビ放送
本殿の側にある棚づくりのフジも藤原氏によるものと伝えられ、
花の房が1メートル以上にも延びて砂にすれるということから
「砂ずりの藤」との呼名があります。
29日も、県内外から多くの人が訪れ、樹齢700年以上とも
言われるフジの古木を背景に記念撮影するなどして過ごしていました。
春日大社の「砂ずりの藤」多くの人でにぎわう© 奈良テレビ放送
訪れた人は―
「ばっちり撮れました。いい匂い。香りがいいですね。
(藤の花と春日大社の)雰囲気がぴったり合って素敵です。」
なお、「砂ずりの藤」の見ごろは、まもなく終わりを迎えると
いうことです。
一之鳥居
春日大社 神鹿
二之鳥居
伏鹿取水所
春日大社のはじまり
神山である御蓋山(春日山)の麓に、奈良時代の神護景雲
2年(768)、称徳天皇の勅命により武甕槌命様、経津主命様、
天児屋根命様、比売神様の御本殿が造営され御本社(大宮)
として整備されました。現在、国家・国民の平和と繁栄を
祈る祭が年間2200回以上斎行されています。
その中でも1200年以上続く3月13日の「春日祭」は、現在
も宮中より天皇の御代理である勅使が参向され、国家・
国民の安泰を祈る御祭文を奏上されます。
社紋の藤は、「砂ずりの藤」をはじめ、東回廊の御蓋山等の
境内各所、さらに「萬葉植物園」の20種200本が、毎年
ゴールデンウイークの時期に咲き誇ります。「萬葉植物園」
には万葉集に関わる草花約300種がゆかりの万葉歌とともに
植えられています。
神山を含む約30万坪の春日大社は世界遺産にも指定され、
全国およそ3000社の春日神社の総本社でもあります。
千古の森の中の鮮やかな朱塗りの社殿
世界一大切にされる神鹿
三千基の燈籠
~「昔、春日大社は奈良で一番明るいところでした」~
表参道から
南門 12m
出現石
太古の昔、神様が降臨された磐座(いわくら)であり、赤童子
(若宮様の荒魂)が出現されたと伝わる事から「出現石」と
言われる。
砂ずりの藤
藤の根本
直会殿
藤原鎌足の先祖は日本神話に登場する「天児屋命」
藤原不比等の父親が「藤原鎌足(中臣鎌足)」
藤原四家の父親が「藤原不比等」
特別参観入口 影向門
参拝料を払い見学しました
辛榊神社 青榊神社
幣殿
林檎の庭
本社大杉
樹高:二十三m
幹周:七、九四m
二十三&7&9&4=44(11×4)
岩本神社
釣灯籠 東回廊
約2000基の石燈籠、約1000基の釣燈籠、合わせて約3000基
の燈籠が立ち並ぶ春日大社。800年の昔より貴族や武士を始め
広く一般庶民より奉納されてきました。
全国で2番目に古い石燈籠といわれている伝関白藤原忠通奉納
の「柚木燈籠」(1136年)、藤原頼通の寄進と伝わる「瑠璃燈籠」
(1038年)などの歴史的価値のあるものや、5代将軍徳川綱吉、
藤堂高虎、直江兼次、宇喜多秀家などの武将から奉納されもの
もあり、探してみるのも面白いかもしれません。
御笠山浮雲遥拝所
御蓋山をめぐっては、春日大社に祀られている「春日神」のうち、
奈良時代が幕を開けてすぐの時期、遠くは「鹿島神宮」の神様で
ある武甕槌命(たけみがづちのみこと)様が白鹿の背に乗り奈良
へと旅立たれ、「御蓋山」の頂上である「浮雲峰」に天から降り
立たれたという春日大社の「創建神話」が残されており、その他
の神社からもご祭神をお招きした上で春日大社が奈良時代後半に
創建される前から「神の山」として崇められる存在となってきました。
藤浪之屋
平安時代から現在まで奉納された灯籠はおよそ三千基に
のぼります。
2月の節分、8月の14、15日の年3回にすべての灯籠に
浄火を灯す春日万灯籠が行われています。この万灯籠神事を
感じていただこうと、江戸時代の神職の詰め所であった重要
文化財の藤浪之屋を開放しました。(パンフから)
2&8&14&15&3=42・・・4&2=6
藤堂高倉奉納釣灯籠
藤堂家は春日大社を氏神
徳川綱吉寄進灯籠
徳川家と鷹司家の家紋「三葉葵」と「牡丹」を配している。
中門 御廊 御本殿 高さ約10m
神様が青い顔をした虎でしたよ~~
創立:神護景雲2年(768年)11月9日
1&1&9=11
アメノコヤネノミコトは祝詩や言霊の神として信仰されています。
日本神話では天照大御神(アマテラスオオミカミ)が天岩戸に隠れた
際に祝詩を唱え、重要な役割を担ったことで有名です。
アメノコヤネノミコトは言霊信仰のルーツともいわれています。
特に神に関する信仰を伝える「祝詞」は、最強の言霊と言える
でしょう。
日本神話「天岩戸」において須佐之男命(スサノオノミコト)の乱行
により、アマテラスオオミカミが天岩戸に隠れてしまいました。
すると次々に災いが起き始め、世界は闇に包まれたのです。
アメノコヤネノミコトはフトダマと共に占いを行い、祝詞を奏上
することに。
五伴緒神(イツトモノオノカミ)の1人として随伴し、宮廷祭祀
を司る中臣連の祖先神となるのです。
『日本書紀』もこの場面についてはおおむね同じ内容となっている。
天の岩戸隠れの場面で活躍した神々は、瓊瓊杵尊(ニニギ)が天降る
ときにお供として付けられたというのも記紀で共通している。
ただ、天孫降臨を主導したのが誰だったのかという点で食い違いが
あるのが気になるところだ。
ここでひとつだけ気になる点を指摘しておくと、藤原氏はどうして
東国の鹿島・香取からわざわざ神を招いて春日山に祀ったのか、と
いうことがある。
にもかかわらず、第一殿、第二殿に鹿島神・香取神を祭り、アメノ
コヤネとヒメガミは第三殿と第四殿に祀っている。
そのあたりには何か事情があったと考えられるのだけど、ここで
掘り下げるのはやめておく。
三&四=7
![引用:春日大社公式](https://img01.jalannews.jp/img/2020/04/20200401_kasugataisya_01.jpg)
絵馬
鹿絵馬
萬葉植物園入口
約3ヘクタール(9,000坪)の園内は萬葉園・五穀の里・椿園
・藤の園で構成されています。
「春日若宮おん祭り」12月17日
一の鳥居横の影向の松(春日大明神が現れた松)の前にて
猿楽(能の古名)を始め、芸能が奉納されます。
能舞台の鏡板に描かれている松はこの春日の影向の松に由来
するものです。(パンフから)
八ツ房の藤は、若宮神社の本殿を装飾するかのごとく咲き誇る
藤であり、本殿裏手のナギの木に巻き付くように生えています。
咲き誇る時期は春日大社境内のその他の「藤」と比較すると
1週間から10日程度遅めであり、八重咲きの藤の色合いは濃い
紫色となっているなど存在感の強いものであり、本殿と藤の
織りなす風景は圧巻となっています。
ナギが熊野権現のご神木
春日大社の神山に由来するいわゆる春日山原始林(大正13年
天然記念物指定。昭和30年特別天然記念物指定。奈良市春日町)
の一部(大社の背後)で、本来の自生種ではないナギが、献木
を背景として大切にされ、さらにこれがシカの食害を受けない
ことから、本来の保護対象である照葉樹よりも勢力を伸ばして
いるという。
花言葉「決して離れない」