住民反対で“空き家”解体中止 東京・調布 外環道路陥没問題
市道陥没で中断の外環道工事、25日再開…事故現場と別個所から着手
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(写真:読売新聞)
東京都調布市の市道が陥没して中断していた東京外郭環状道路の
大泉ジャンクション付近の本線トンネル(南行)で掘進工事を再開する
ことを決めた。陥没事故以来、約1年4か月ぶりに工事が再開される。
陥没は2020年10月に発生。外環道の東名高速と関越道をつなぐ
16・2キロ・メートルの区間で工事が中断した。
陥没の原因について、東日本高速が設置した有識者委員会は、
掘削時に地盤を軟らかくする薬剤が過度に浸透し、土を削り取り過ぎ
たことで地盤の緩みが生じたなどと推定。これを受け、東日本高速は、
削り取った土量管理の徹底などを盛り込んだ再発防止策を取りまとめた。
そのうえで、事業を行う東日本高速、中日本高速、国土交通省の3者
は、本線トンネル2本(南行、北行)と、大泉、中央ジャンクションで稼働
していた計7機のシールドマシン(掘削機)のうち、陥没現場近くの2機
を除いた5機を順次再開させる方向で調整を進めていた。
今年1月からは、練馬区などで住民説明会を開催し、再発防止策や
工事再開の方針を伝えていた。東日本高速などは、工事中の騒音、
振動の低減や地表面の監視、工事に関する情報提供の強化に努める
としている。
【独自】外環道、2月中旬に掘削再開へ 陥没した調布以外の練馬などで
住民「前提が崩れた」と不安
2022年1月15日 06時00分
建設中の東京外郭環状道路
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掘削機は陥没現場近くのほか、関越自動車道と交わる大泉ジャンクション
(JCT、練馬区)付近に3基、中央自動車道と交差する中央JCT(三鷹市)
付近に2基が投入されている。自治体関係者によると、この5基が再開の
対象になる見込みだという。
工事再開について国交省の担当者は「住民説明会で説明する。現段階
では答えられない」としている。
外環計画に反対する住民団体「とめよう『外環の2』ねりまの会」共同代表
で、トンネルのルート上に自宅がある村山敦子さん(67)=練馬区石神井台
=は「外環本線の掘削工事は地下40メートル以深なので地上には影響は
与えないとの話だったが、調布の陥没事故でその前提が崩れた。トンネル
が地下水の流れを遮断する恐れもあり、工事の再開はやめてほしい」と話した。
(花井勝規、加藤益丈)



