緊急投稿、多摩地区納税有権者に告ぐ。

 

こんにちは、談話喫茶”ホーボー軒”へようこそ。

店主の Klavi-Seli にて御座候、どうぞごユルリと☕。

 

ameblo規約に則り、本日のみ音楽外ネタとさせていただきます。

然して多摩地区納税有権者住民に何を告げしや?

結論から。

 

『小池百合子に投票するべからず』

 

来月7/7(Sun)の東京都知事選挙に於いて、多摩地区納税有権者住民は、現職の小池百合子都知事に投票してはならぬ、という事です。

以下にその理由を述べます。

なお、以下個人名は適宜、敬称略とします。

 

最初に。

 

「では、誰を推しているのか」

 

との点について、その立場を表明しよう。

結論。

 

「小池以外ならばどなたでもOK!」

 

即ち今回の都知事選は誰を選ぶか、

では無くして、

 

「小池を落す=続投を断ち切る」

 

為の選挙である、という事だ。

これは拙だけではない。

多くの見識者たちが、様々なSocial Media で発信している。

それが今回の都知事選の、他の選挙とは著しく性質の異なるものであるのだ。

 

なぜ多摩地区住民が小池百合子の再選を拒まねばならぬのか。

これは小池氏を好きキライだの、学歴詐称を始めとする様々な不評等とは全く関係しない。

小池の問題ではなく、多摩に棲み、働き、営み、学び、稼ぎ、消費し、家族を守り、勤め先の発展を望む全ての納税有権者が、その様に結論せざるを得ない帰着点なのである。

 

彼女、ユリコは「多摩格差解消」を公約に掲げた。

だからこそ貴方、

①     三鷹市に住む、

②     武蔵野市に住む、

③     調布市に住む、

④     狛江市に住む、

⑤     西東京市に住む、

⑥     清瀬市に住む、

⑦     東村山市に住む

⑧     小平市に住む、

⑨     国分寺市に住む、

⑩     府中市に住む、

⑪     多摩市に住む、

⑫     日野市に住む、

⑬     立川市に住む

⑭     武蔵村山市に住む、

⑮     福生市に住む、

⑯     青梅市に住む、

⑰     羽村市に住む、

⑱     町田市に住む、

⑲     八王子市に住む、

⑳     小金井市に住む、

㉑ 国立市に住む、

㉒ 東久留米市に住む

㉓ あきる野市に住む

㉔ 稲城市に住む、

㉕ 西多摩郡に住む

 

納税有権者の一人一票として投じたのではなかりし也?

 

そもそも「多摩格差」とは何ぞや?

これ、多摩地区住民以外には具体的にどういうものなのか、想像できまい。

前回の都知事選では、大阪市で「大阪都構想」を巡っての住民投票が同時期に実施。

大阪市は政令指定都市、その自治体は区制。

東京都は23特別区、やはり区制。

政令都市の区制と、東京23特別区との違いを、当の大阪市民も、ましてや東京都民も、大半が知らずしての住民投票が2度も実施されるも、大阪市民は2度とも明確に「No」を突きつけた。

この都構想とやら、部外の有権者には何の事やら分からないはずだ、特に東京というより、首都圏の有権者は。

 

~ いま、当記事を読まれている貴方も存じ上げない方が遙かに多いだろう。この問題は今回の趣意といささかスピンアウトのネタにて一旦ここで止めるが、大事なので別の機会のコンテンツとしたい ~

 

話を戻す。

多摩地区とは、基本的に他県の自治体と殆ど変わるものではなし。

23区が日本の首都として破格の社会インフラが整備されており、それが住環境や性格環境にも著しい差が生じている。

まぁ、それは当然のことであり多摩地区住民は、ある程度の自覚を持って、この地を選んでいる、とも言える。

 

では一体全体、何が問題か。

ズバリ、「交通機関インフラ」である。

 

「出ターーーッ、鉄キモオタが!」

 

そうリアクションされるのも仕方ナシ。

これから述べる事は、相当に時事問題に長けた者でも、ちゃんと知る方はカナ~リ限られますからね。

 

1960年代中期から、慢性の通勤通学ラッシュの緩和を抜本的に改善するべく、旧国鉄は所謂「五方面作戦」を実施した。

東京駅を中心に各方面放射状に伸びてゆく国鉄主要線の複々線またはそれ以上の線増事業を展開する、ということである。

 

以下にその戦果を列挙しよう。

♢横浜・川崎(=神奈川県)方面

 東海道・横須賀別線化:東京⇔大船 46.5㎞

 *加えて東京横浜間の京浜東北線を加え3複々線化完了。

 

♢市川・船橋・千葉(=千葉県)方面

 総武+横須賀・中央緩行別線化:東京⇔千葉 39.2㎞

 *加えて京葉線がJR後に開通し、実質3複々線化完了。

 

♢さいたま新都心(埼玉県)方面

 東北・上越線線化:東京⇔大宮 30.3㎞

 *加えて後に湘南ラインを新設し、3複々線化完了。

 

👆この様に、それぞれ県境の川を渡った、各他県方面の中遠距離通勤線を最低でも30㎞の距離に加え、3つの線増化がはかられている。

では川を渡らぬ都内、即ち多摩地区の通勤インフラは如何なる状況で

あるか。

 

♢八王子・高尾(多摩地区)方面

 中央線急行運転区間:東京⇔三鷹 24.1㎞

 *総武緩行線以外に複々線ナシ。

 

他県への中距離通勤線を、恥ずかしいほど遙かに下回るインフラしか持っていない。

だから、せめて立川まで位は複々線にすべき、が、多摩格差解消の最優先事業なのは言うまでもないのである。

国鉄は中野駅の大改良を含め、立川までの線増は予定してたのだが、いざ事業開始の直前で民間分割、いわゆるJR化に移行してゆくゴタゴタで事業は凍結されてしまい、以来40年近くにも渡って、放置され続けてしまい、こんにちに至っておるのだ。

 

だから「多摩格差」解消の第一歩は、

「中央線輸送力増強」

が第一なのは火を見るより明らかなのだ。

そして、ここからが肝心なのだが複々線事業は、別案が幾つか上げられている。

三鷹⇔立川13.4㎞の複々線化は、事業化には多くの障壁があるのも事実である。

事業費用だけ見ても3500億円とされており、恐らく4000億円を確実に越えてしまうだろう。

だから実施出来そうな代替案は検討されているはずなのである。

 

その一つだけを紹介しておこう。

中央線の遠方ではなく、その手前までの他線を改良することで、結果として中央線の負担を減らすやり方がある。

これは複々線化ではないので、消極的な策ではあるのだが、それでも東急電鉄と相鉄は、この方法で以て、それなりの成果を上げている。

どうするか?

 

中央線とつかず離れずの位置関係で国道20号線、通称「甲州街道」が、新宿と八王子を結んでいる。

そして甲州街道、中央線よりも其の南下を走る京王電鉄の京王線の方が、ずっと平行に近い形で併走している。

 

京王電鉄は一度、現行線の地下に大深度の駅なし急行用複線を作って、複々線化する計画を発表している。

京王のお家芸で(註1)それはウヤムヤにされてしまったのだが、その時に呈示された工事費用が実に興味深い。

約12㎞にも及ぶ総工費は900億円だというのである。

しかも大深度の地下を、上下分離のシールド工法で作るので、工期は2年で済む、というのだ。

都知事の任期は4年だから十分、自分の任期内に完成させる事が可能だ。

 

ここから私見を。

京王の計画では現在、都営地下鉄新宿線との直通運転のため、笹塚まで本線とは別線(註2)を持っている。

なので、そこから別線を延長し、調布までの約12㎞を途中、駅を一切設けないで建設する、というものだった。

だが、いくら駅ナシといっても複線をこの長さで作って900億円というのは、いくらなんでも安過ぎる。

だったら逆転の発想で、京王線の複々線としてではなく、新宿線の延長事業という形で、都営地下鉄が運営&経営母体となれば、少なくとも、新宿⇔三鷹・調布は、もう一本複線を新設された事になる。

すると中央線と京王線に挟まれた地域の通勤・通学者は、それまで中央利用だった人が相当数、延長された新宿線への移行が見込まれるだろう。

それは結構な人数になるはずだ。

 

で、なぜ900億円などという、メッチャ安価が可能なのか。

本当は新たな地下道を掘るのではないと推する。

既に地下道は出来ておるのだ。

後は線路の敷設と電化工事だけではないのか。

何故その様に推するか。

 

工事費用が安価の秘訣。

 

それは甲州街道にある。

甲州街道。

この主要幹線国道には、恐らく新宿と調布間に地下道が完成している。

何時?

さぁ。

それは分からない。

だが、結構ムカシに、だ。

左様、Maybe太平洋戦争中。

だから調布どころか、八王子、より特定するならば高尾まで。

 

その片鱗を伺える場所がある。

環状7号線、通称環七との交差点である、「大原交差点」だ。

環七には明確な設計思想が全線に貫かれている。

それは都心部から放射状に伸びている主要幹線や国道と交差した場合、

環七側が直進のオーバー又はアンダーのスルーパスを優先させる、というルールである。

このグランドルールというべきコンセプトを、唯一裏切り、国道側が直進スルーとなっているのが大原交差点なのである。

ここでは甲州街道側が直進スルーのアンダーパスになっている。

なぜ唯一の例外になってしまったか。

甲州街道に元から地下道があったから、以外に説明の付けようが無い。

 

「何でそんな事するんだよ?」

 

知るか!

調布には戦闘用軍機専用の調布飛行場があり、更に其の先、高尾には、地下に広大な飛行機製造工場があった。

その為のものだったんジャマイカ。

 

小池、ヒトに自分の要望をヤラせる点ではピカ一ではないか。

既にインフラは下地あり。

カネはかからない、

任期内に完成、終了、

納税有権者多摩地区住民からの信頼確保。

 

誰も損しない。

コレをやっておったら、初めて多摩地区住民は再選同意しても良い、となるのだ。

「多摩格差」なる「公約」を果たしたのだから。

然して現実は?

 

彼女が掲げた沢山の公約中、間違いなくイッチャン簡単で実現可能な、それでいて費用対効果、即ち時期再選のための票田作りとして最良にして最高のコスパだった。

 

それをやらなかった。

 

「それには理由が・・・」

 

だれが聞くか!

言った事を守る。

それが全てだ。

 

宜しいですか、多摩地区の皆さん。

ここまで述べてきたように、彼女が掲げた沢山&沢山の公約の内、最も簡単な事をやらなかったのです。

ここで再選されてしまったら、また向こう4年間、我々多摩地区納税有権者は冷や飯を食わされるのです。

もう一度ユリコに入れる、なんて23区民はさておき、多摩地区でソレやったら、ハッキリ云います。

貴方はアタオカです。

そんなにユリコが良いんだったら、多摩地区から都内23区へ、ご転居願います。

 

多摩地区。

自治区分こそ東京都なれど、武蔵野の豊かな自然と保護域生産緑地として、その美しい緑に囲まれしユートピア。

そう感じて、多摩の地を選択しているのだ。

その謙虚なる住民の幸(サチ)をスポイルする行為と心得下さい。

多摩地区住民が小池百合子に投票&続投させる、というのは、そういう事なのです。

以上、『小池百合子に投票するべからず』でした!

 

註1.公約を反故にする者が出世するという不思議な会社。

註2.「それって要は実質的に複々線て事じゃんか」

  ええ。その通り。

  なのに京王線の駅員は頑なに、

「いいえ、(複々線では無く)別線です」

と言い張ります。おかしな応対ですね😀。