こんにちは、談話喫茶”ホーボー軒“へようこそ。
店主の Klavi-Seli にて御座候、どうぞごユルリと☕。
♢多々良真の音楽雑記帳から
【〇月△日】
音大の先生ともあろう者が、
「所詮オクターブ内には12の音種しかありません。ですから音列の類似は避けられず、往々にして起こり得ます」
等と、よくも臆面もなくSocial Media にノタマうもんだ。
それでもプロかよ教授かよ!
それに比べ、ブソゲー生も高坊たちも、何と卓越した認識を持っているものだと感嘆せざるを得ぬ。
最良&最強の恩師だ、教育者にとって。
あれは専門学校生の回答だった。
♠貴方が似ていると感じる楽曲同士の組合わせを、知る限り上げよ。
また、そういう現象について想う処を自由に論じなさい。
MIDI検定(註)で最高点を取ったS男の答案。〇
☆Octave内の音の種類は12しか無くても、リズムパターンとの掛け算コラボレーションによって、無限のメロディが形成される。よってメロディに限界など無い。
↑
音大の指導者&研究者に、これ言えるだけの見識者、おるまいや?
♣小学校高学年の児童に「対位法」を理解させるために、その効果的な例を示して挙げなさい。
K子が上げたのは、「はじめてのチュウ」。
K子の回答↓
譜例を見てね。
☆曲は前半Aメロ&後半サビという、形式的には、これ以上は有り得ぬシンプル構造なのだが、サビのラスト=ワンコーラス(1番)の
ラスト結尾の歌詞が、わずか4分音符1拍の遅れで、オケのリフが歌メロを僅か8分♪2個だけが追いかけ、そのままツーコーラス(2番)
への橋渡しを果たしている。
それはバッハ得意の、主題を極限に圧縮して音列の高密度化をはかるストレッタ(手法)を、アレンジに巧みに取り入れた好例であると考えられます。
もちろん、こんな説明は小学生には不要です。
でも、譜例に示してあげれば、追いかけっこしているのは一目瞭然であり、だからこそ逆に音符の理解度が低かったとしても、視覚から感じ取った面白さが、楽譜への関心を示す契機になり得ると想うのです。
どひゃ~~~。
どうよ。
「カエルのウタが~~~」とか
「パッヘルベルが~~~」とかと、
ドンだけ~~~の差、有り也と思わずにはおれぬ。
何故K子は難なく答えられるのか?
「それが私がBachを、インベンションを、シンフォニアを本気でやり遂げた成果の現われだと想っています」
ですと!
天晴れ!
(註).ホーボー軒マスターには、この検定のプロトタイプで有る「コンピュータミュージック検定検定」の立上げに関わった、異色の経歴があります。
四半世紀以上も前のことで、今日ここまでDTMが一般化するとは想ってみませんでした。
当時は未だ、楽典も設問の1/3を占めていました。
現在は全く不要ですね、DTMに楽典は。