講義録*武相ミュージック芸術専門学校・商業音楽科

〔ソングライティング〕〇月△日.

 

はい、曲名の考察、今度は如何にアピールするかをみてゆこう。

これ、🎌だと曲も詞も『ウケる』って々言い方するけど、洋楽は違うんだ、楽曲名と曲のウケを示すコトバが。

 

曲名は「The Catchy Title」。

楽曲は「The Hook」

 

どちらも極めて基礎的な英単語と言い回しだから、分かりやすいと想う。

むしろ🎌ではCatchyって、サビのメロとかで云われるよね。

 

Alliterration

「頭韻」ていう、神奈川県の高校みたいな訳語が当てられている。

複数の単語で形成された語句の「カシラ文字」を統一するやり方。

これ、和歌にもある修辞法(レトリック)だよね。

マイケル・ジャクソンの「Man in the Mirror」.

他には「Father Figure」

「My Boyfriend’s Back」とか。

 

Assonance

「類音」なんだけれど、暗黙の了解で『母音』の、という条件付き。

「Ruby Tuesday」

「Coward of the Country」

 

Rhyme

イッチャン重要な「韻」

これ、凄く面白い説明がなされてるの。

何故に「Rhyme(韻)」にこだわるかというに、それはコトバのノリに

「Rhythming(律動)」と親和性があるからだ、と。

「Together Forever」

「The Name Game」

と言う具合な訳で、ラップの歌詞の根幹をなす用法であることが分かるよね。

 

Repetition

見たことある単語だね。

左様、リピート即ち繰り返し。

これ、タイトルだけでノリノリになっちゃうよな。

「Say,Say,Say」

「Wild,Wild,Wild」

「Too Much Too Lose」っていうのは、オレが崇拝するジェフベックの作品。

 

Colloquialism

単語の本来の意味は「口語体」ってことなんだけど、むしろ日常会話発音、くらいの事を意味していると思う。

要するに「アイワナ」ね。

 

これ、凄く邦楽と対称的だと感じる。

🎌の場合、逆に普段使わない「文語体」を曲名にするよね。

面白い文化の違いだね。

 

次回は『詩(poem)』ではなく、

『詞(Lyric)』ならではの、コトバの配置法について述べます。

お楽しみに!