こんにちは、談話喫茶”ホーボー軒”へようこそ。

店主の Klavi-Seli にて御座候、どうぞごユルリと☕。

 

あ、其れはブソゲー多々良真教授の講義Memo録ノートです。

あの方、何かシンコペーションにコダワリが強くて、

 

この旋律(フシ)が

イイねと君が

言ったから

2月3日は

切分記念日

 

なんて言ってましてね。

ま、ご関心あらばどうぞご覧下さい。

 

◇音楽雑記帳

〔ソングライティング論〕講義Memo.

 

こんにちは、今日は2月3日だね。

節分だ。

オレは恵方巻きなんか何の興味もあるもんか。

サカリついた奴らが「エッホエッホ」したいから付けたネーミングだろ、どうせ。だから太くて長いんだろ。

ちゃっかし仏門の由来とかデッチ上げの権威付けしてアホか!

んなもん普通に太巻きじゃんか。

オレが興味あるのは、シンコペーションの訳語の方だよ。

 

『切分音』

 

ヒドい訳だよな。

何の説明にも印象付けにもなってないじゃん。

大体マンタな🎌人ならば切分て聞いて、節分を連想せん方がおかしいよな。

 

「マンタな人って、イミフなんですけど?」

 

あ、それ今ここで質問するってことは貴女(キミ)、オレの授業ほとんどエスケープしてたってゲロってる様なもんだぜ。

オレがマンタっていったら『全う』の意味だからね。

 

なので今日は関西芸人に倣い節分→切分(音)→シンコペーションについて思いつくママのフリートークでいきまっせ。

 

♢シンコペーション

 

イッチャンかいつまんだ定義は

「強拍と弱拍の倒置」

って事で良いと思うんだけど、だけどね。

『強』と『弱』っていう語を当てはめて何の疑問もなく、ノホホンとしてるのは、

 

「ん、何か違くね?」

 

って思わない?

思わないか。

またオレだけか(;.;)。

 ・・・

 

じゃ聞くぜ。

チェンバロ弾いてみいや。

音量さが付けられんのだから、強いも弱いもないやんか。

実際チェンバロ奏者、どうしてるんだろう。

角煮したこと有る?

無い?

無い、かよ!

だからさ、オレ言いたくなるの、楽譜とニラメッコするだけが譜読みじゃないって。

これさ、実際に或る役者さん~俳優さんに聞いた話。

本業はOLさんなんだけど、小劇場活動されてる方に、

「台詞をカンタンに覚えられて凄いです、それだけでも役者さんて尊敬しちゃいますよ。我々は不安だったら楽譜置いても良いですから」

っていったのよ。そしたら、

 

「いいえ、私たちだって台詞覚えるの大変(な場合もあります)ですよ」

 

ってさ。

覚えるために、そして役になりきるために色んな五感やカラダ使って行くって、ね。

 

というワケでチェンバロ演奏聞いてみようよ。

これ、インベンション№11(註1).

 

2小節3&4拍で、左手には『タタータ』の典型パターン応答が出現するね。

音量の変化は一切無いとされるチェンバロの出音。

だけど明らかにリズムのひっくり返りてか、倒置を感じ取ることが出来るよね。

 

つまりリズムの倒置感とは、音量でもたらされている訳では無いって事だ。

じゃあ何によって?

 

『律動』!

 

「ハイ!?!」

 

アホか貴女(キミ)は!

律子なんて呼んでね~よ。

『律動』だよ律動。

リズムって事だな。

 

えぇい、大ゲサに言わしてもらおう。

リズムって言うより、

ビートだ、タケシだ、コマネチこまねち。

或いはグルーヴだ。

この(トム・コープマンの)演奏には、其れがある(註2)。

 

まぁな。

だからチェンバロに表現の限界を感じて、🎹フォルテへの開発が導かれたってのは、無視出来ない史実の流れだろう。

でも音量落差によらなくても、シンコペーテッド表現が出来ていた、っていう事実も見過ごせないし、否、シンコペーションだがらって、強弱をいとも易々と弾き切れてしまう🎹では、それが強調され過ぎる演奏が蔓延っていると感じるよ。

 

だからジャズ理論ではそういう言い方、多少控えられている。

という事は、他の言い方に置き換えられているというわけだが、じゃあ何て言っているかというに、

 

『オモテ(拍)』(ア~ンド『ウラ(拍)』)だよな。

 

実際、その方が遙かに適切だと、オレも思います。

また、これも本質的には適切とは言い難いんだけど、個人的には

 

『重(オモ)拍』(ア~ンド『軽(カル)拍』)とかを思い付く。

 

え、『軽(カル)拍』は多々良の様に『ケーハク』だって?

アハハッ、そりゃ一本取られました😀。

 

まぁ、イニシエの方々、決して不勉強ってことではなかったろうし、

強拍と弱拍の強弱が、単に音量を表わしているワケでは無いよ、という認識はお持ちでしたでしょう。

でもね(と、長山洋子風に)。

 

我々は🎹っていう楽器のタッチセンスを、余りに当然だと思い込み過ぎてるっていう反省は、常時必要だよね。

だからオレにとって本日、2月3日は節分ていう我が国の暦(コヨミ)が、それを想い起こさせてくれる、それなりに大事な日ってことです。

 

次回は建国記念日で休講になっちゃうね。

 

じゃついでだから、2月のもう一つの行事日であるバレンタインについて一言だけ。

 

この日はムカシ昔アイドルだったオバサンたちのウタばっかり聴かされるけど、みんなはそんなの無視して、

 

ジム・ホール🎸&ビル・エバンス🎹

       の

マイファニー・バレンタイン

 

一日中ご鑑賞を。

それこそ、このテイクが入ってるアルバム、

 

「アンダーカレント」

 

彼氏にプレゼントしたらって。ね。

え、自分は一昨年のホワイトディで彼氏サンから貰ったって?

 

ステキな彼氏だね、お幸せに!

 

(註1).餅、Bachのインベンションです。g moll.

 

(註2).グールド以来の演奏に慣れた方には、左右の速度が不一致だったり、想いもよらぬルバートが多用されたりで、違和感あるかもしれません。

これについては、追々取上げたいと考えてます。