♢音楽雑記帳〔○△年12月11日〕

§読譜法冬休み前ラスト講義Memo

 

やぁごきげんよう、多々良です。

本日は冬休み前のラスト授業だね。

ベトソナを中心に色んな譜読みの方法論を述べてきたし、キミ達の演奏に成果は結構出ているんで、嬉しい限りです。

 

なので今回、少し楽譜から離れて、キミ達を惑わしムダ金使わそうとする不逞のヤカラたちをやり玉にあげてみたいんだ。

 

でもね、悪さ加減の本質はムダ金の略奪行為ではない。

金を略奪するために、トンデモのウソ偽り出鱈目デマカセを流布する点にある。

てか既にこれまでの講義で何度も取上げたもの、あるよね。

 

「ぜ ・・・ 絶対音感 ・・・」

 

OK牧場、それ其れ!

 

それの親戚たち、な。(このタイミングで板書だな)

 

と、これ無数なほど沢山あるんだけど、今回は取り敢えず、

 

(a)絶対音感(ソルフェージュ)

(b)528Hz

(c)初見

 

の3点を葬ろう。

まっ、ゾンビみたいな奴らだからホトボリ覚めれば、また跋扈してくるだろうが、発見次第シラミ潰しにするぜ!

 

コイツ等、不思議な事に親和性が高い。

主張してくる連中、み~んなテンプレートのワンセットなんだよ。

類は類を呼ぶって言うより朱に交われば赤くなる、悪党達の一致団結現象だね。

 

ここでは知識的裏付けよりも、論理と倫理上で以て、アウト判定してゆきます。

なので、時間の関係も含め、(b)はオミット。

これはトンデモ思考に根ざした、単なるトンデモ知識だから。

 

普通、音楽の素養度合いって、アカデミズムに於いては、暗譜と初見がワンセットで扱われるよね。

もうここからが間違い、とまでは言い切れないけど、グルーピングには大した意味を持っていないって事に気付こう。

ワンセットにされる理由はメッチャ単純。

音大受験での試験考査の効率が良いから。

それだけだ。

 

それと暗譜は極論するなら其の能力、必要とされるのはピアニストだけだし。あ、ア~ンド指揮者もかな。

だけど暗譜については前期までの講義で、散々キミ達に方法論を説いてきた。

それに対応しないのはバッハ(のフーガ)くらいのもので、伝授した通りの事を実践しておれば、もう此の問題は片付いている。

だから、ここでは論じない所以でもある。

 

で、初見に戻ろう。

これは極めて絶対音感信仰に近いってか、似ている。

どういう点で、か?

それが恰(アタカ)も、演奏家の必要な資質の一つで、かつイコール能力さでもある、という暗黙の了解となってる点で、だ。

 

ゼロ、とは言わない。

確かに音程、当てられるに越したことは無いし、初めて眼にしたスコアを、瞬時に弾くけるのも、弾けるに越したことはない。

その意味では確かに、どちらも一つの音楽面的な能力であり、スキルでもあるだろう。

当然、個人差は表出しまうだろう。

でも、それが何だって言うのよ!

要は本番で🎹が弾ければ、それで良いじゃん。

ソルフェージュや初見が得意なことで、何か有利なんか?

 

「初見が利くって事は、その分早く譜読みも出来て、本番までのリハが有利になると想います」

 

まぁな。

だけどね、もう其の様に想うこと自体が刷り込まれなの。

現にキミ達、もうタブレットでドンドン本番やってるよね。

ピアニストにとって当代は最早、暗譜でアタマを悩まさなくても良くなったんだ。

大いに活用すれば、ハイ終了。

加えてオレが伝授したことをやってれば、ね。

じゃあ初見の能力とは一体どういうモノなんだろう。

イパ~ン論で置き換えて考えてみようよ。

 

まずね、初見ていう一種の能力測定テストを、受験者側ではなく、採点者側の立場になってみるんよ。

 

自分の知らない作品の楽譜を渡され、瞬時にそれを読譜するテストは、二つの能力が要求される。

あくまで🎹の場合だけ、だけどね。

それは

 

◇『律動(=リズム)』の読譜力と、

△『和声(=コード)』の推理力ね。

 

そう、和声って読譜力も勿論含むけれども、あれは

 

「どう推移するか」

っていう、一種の推理力であり予想行為なの。

 

この◇と△の、受験時のアチーブメント(到達度)を知りたいのだよ、選考者側、本来は。

 

🎹学習者の場合、どちらかに大きく割れるものなんだ。

🎹という楽器の性格を鑑みたら△即ち=和声の進行推理は得意になるのが、本来の🎹教育指導成果のはず。

其れがねぇ ・・・ 信じ難いことに和声、全く無理解って受験生が居るのよ、往々に。

それを知りたいって事であり、いうなれば見てるのは能力っていうより『傾向』を知りたいんだ。

つまりね、仮にメッチャ初見が強くて、スラスラ弾いて見せたとしたって、上に示した2つの指標である、◇と△の傾向は表出するはず。

 

あっ、安心してね。ブソゲーの学生に関してはそんな和声番外地さん、いないから。

あくまで他の音大🎹科ね、S大とか😀。

🎹科に入学するには、弾ければ良いんだから、それで大きく足を引くことは無いはずなの。

何度も云うけど、他校は知らんよ、知らんけど。

あくまでもブソゲーは、ね。

 

れれっ、イパ~ン論で考えようつって、脱線しっ放しだ、時間が迫っている、もとい!

 

ハイ、イパ~ン大学で考えようね。

あのさ、知能テストを受験科目にする大学なんてある?

ぜって~ねぇだろ?

別の見方&考え方も有り。

例えば知能指数が低い児童は、東大を受験出来ないんか?

高いのは確かに能力だし、この指標が学力と多少なりとも比例的な関係にあるだろうけど、それを努力で克服して東大に受かった人だっておられるだろう。

だから知能指数だって、能力というよりも脳が示す傾向の一種の測定値であって、キャラクタ-に近いものだ。

 

そう、『初見力 ≓ 知能指数』って云って良い。

 

ねっ、これくらい云えば十分だよね。

能力と呼んでも良いけど、それよかキャラってか、性格みたいもんなモノだってことは分かってくれたよね。

だから決して比べてはいけない。

競ってもいけない。

その上で自分の傾向として把握しておくことが大事なんだ、師事している指導者さんと共にね。

 

そして今日は、これを提唱し続ける悪人の名を晒そう。

Facebook に上がってきたのは「増川いづみ」なる女性。

案の上、明らかにインチキ商材のネット販売が目的。

そして彼女を崇め奉っているのが、facebookのHN「未来の百姓計画」というご一行だか(個人だか)。

 

さぁ、こんなインチキな連中にかまってる場合じゃない。

クリスマスやらお正月やら、誘惑の多いシーズンだけど、🎹のことは忘れないでね。

終わり、良いお年を!

 

え、暗譜の方法って、どうするんでしたっけって?

誰かにノート、見せてもらいな。

じゃあな!