こんにちは、談話喫茶“ホーボー軒”へようこそ。
店主のKlavi-Seli にて御座候、どうぞごユルリと☕。
今日もチェルニーの莫迦っぷりを告発する。
で、少し困ったこと有り。
演奏技法ならびにその学習効果には触れない旨をグランドルールにしているのだが、もし「リズム感」もそういう🎹演奏技量の一種とみなすならば、其れに抵触するかもしれなくなる、というのが今回のテーマだからだ。
だが、堂々とシカとする。
チェルニーの方が、よもや
「そう来るとは思わなんだ」
WANDAリンダ🐼のハズだからだ。
早速本題へ。
譜例(A)はチェルニー40-12。
ご覧の通り、冒頭いきなりステーキ両の手ユニゾンの分散和音である。
一見アノンの分散和音練習に見える。
曲の途中やCodaでユニゾンが出てくるのは、他にも何曲かあるのだが、どアタマからラストまで一気通貫しているのは殊の外少数派で、純粋にユニゾンというのは、全40曲中これが唯一だ。
メッチャ希少品種ということになる。
但し№20と№29は、サブロク離れだったり、同音型のシンメトリーとかなので、一応ユニゾン派生型という見方は可能ではある。
でもソレ等を入れたって3/40だ。
依然マイノリティなのは変わることが無い。
では何故カール君、№12だけをオールユニゾンにしたのか?
1/40乃至3/40の音型を設定するからには、それなりの意図があるはずだろう。
そう一応、敬意(なんか有るワケないが)を表して理由を探ってみた。
結論。
「不明」
或いは
「分からん」
または理由なんか
「無い。Nothing!」
別に其の他多勢と同じく、右手フレーズ左手伴奏のワンパターンでも良かった。
ワザワザ両の手ユニゾンにする意味なんか、全く何の文学的必然性も無かったのだ。
女優さんはカントクの言いなりで脱がなくたって良かった、みたいなもんであるって、流石にチョイ違うか(..;)。
まっ、それでも狙いは否が応でも露呈している。
どんな学習者も、否、プロアマ問わず如何なる🎹奏者たる者、これを弾くってか人目、譜読みどころかナナメ読みしただけで、イヤな曲とかイヤなフレージング😠。
左様。
『右』
『左』、いずれも最初の3拍を
『4×3(=12)』で弾くことは出来ない。ぜって~
『3×4(=12)』になってまふ、という恐怖を弾かずして察知してしまう。
そしてチェルニー、まさしく
「ウン、それが狙いなんだ。是非とも頑張って修得してね、4×3に聞こえるようにさ」
とゲロっている。
巻頭の註釈で能書き垂れている。
どれどれ読んで見ようか。
?
これ、どっかで見たぞ。
そうだよ、チェルニー版Bach Invention №4で言ってたのと殆どおんなじ事言ってやんの。大間違いコンコンチキを。
で、🎹指導者の皆さんは、チェルニーの註釈通り学習者に、
「良いこと?3×4に聞こえちゃダメなのよ。4×3に聞こえる様に弾くのよ」
そのためには、
「1(親指)を弱めて2(人差指)にアクセントをつけるの。ほら、リズムが取れるでしょ?」
て、マジで指南しているの?
ウソだろ?
もうよそうよ、止めようよ、そんなインチキ教えるの。
それって、本当は猛毒なのに、
「ウイルス性感染を防いでくれるから」
って強制的にワ〇チン注射するのとおんなじ事じゃんか!
どうやったってユニゾンならば、
『3+3+3+3+4』→拍子として区切るならば、
1bars=『4/4』を、
『3/4+4/16』の変格拍子の曲にしか、
成りようが無い、若しくは
鳴りようが無い。むしろ、
「そういう変格拍子に聞える『ヘミオラ』を感じてね」
というのが、この練習曲(とは到底云えないレベル)の目的とせねばならない、否 ・・・
ヘミオラ音型をヘミオラとして受け止めて弾く意思によってヘミオラ構造がイリュージョンとなる作品としてパフォーマンスする、というのが、この手の練習曲の本質的修得目的であるべきなのだ。
それをものすとしたら、チェルニーの様な二流三流の作曲技法では到底覚束ないのだ。
ねぇ先生方。
本当はちゃんとそう想っているし感じているし、分かっておられますよね。
ユニゾンで其れを求めようなんて、無謀です。
それほどにチェルニーの能力は低い、低すぎる、無能にも程がある。
左右それぞれのヘミオラ音型を正規律動で区切る合いの手で、まずは提供すべきなんだよ。
譜例(B)は僭越ながら拙作、ヘミオラを正規律動に聴かすための左右コンビネーションの練習で、僅か1小節。
敢えてアーティキュレーションは排除した。
指導者さんと学習者さんとで、一緒に考え模索試行錯誤しながら、自分達自身でイッチャン良い表現記号を書き入れてもらうために。
『チェルニー40-12』
スッ飛ばしましょう。
カネと
時間と
人生の浪費にしかなりません。
【オフショット演習問題】
① ショパン練習曲全27曲のうち、ヘミオラを正規律動として聴かす技法を意図した練習曲は、何番が該当すると想われるか?
その№と該当箇所を指摘せよ(複数回答可)
② 同様、シューマンの🎹作品の例を探しなさい。
③ ショパンはOp10の練習曲集を発表する当たり、
「これまでに無いアイデアで練習曲を作った」
と述べている。
その「アイデア」を、貴方(女)は如何なるものと考えるか。
出来る限り、具体的に述べよ。
ではまた!