COLORS終演 | 阿川祐未official blog【 yuming 】
先日、日曜日をもちましてCreative Company Colors番外公演「COLORS」、全公演終了致しました。


毎回ほぼ満席!!
お越し下さった全てのみなさま、公演に携わってくださったスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。



今回は、ツイキャス中に話していた「メンバーをくじで3チームにわけて、脚本や演出をした事がない人にそれをやってもらう」というコンセプトのもと、ガチでくじびきをし、このチームわけをしました。

3人しかいない女優が綺麗に3チームにわかれたのは奇跡的だと思います(笑)


C : Who is joker?
脚本・演出  村上貴弘
・小菅博之
・矢部亮
・松尾美香
・新八
(左から順)
みんなから「大人チーム」と呼ばれていました。
チーム分けした時から「安定してる!ズルイ!」(笑)と言われていたCチーム。
貴弘さんがシリアスなストーリーでガッツリ芝居したい!ということでスタートしたサスペンス。のくせに後半は笑いもあって、みんなを楽しませてくれるお話でした。


B : team MAJESTIC~虹色の宝石を手に入れろ~
脚本  矢部亮
演出  秤谷建一朗
・渡久山孝洋
・加藤智彩
・足立雄大郎
…写真に矢部さんがいないΣ(゚д゚lll)確かCチーム用に着替えにいってたんだっけ(笑)
このチームだけは脚本も演出も初ではないのですが…
でもこの【矢部&秤谷】タッグは初!みんなでこの2人は相性がいいんじゃないかと話してました。
矢部さんがミュージカル茶番劇をやりたい!と書いた作品。音楽はもちろん秤谷さんが全て手掛けました。
ハイテンションなギャングメンバーに矢部さんが突っ込みまくる。
みんな大好きで稽古中もずっと笑ってました。

ちなみに、矢部さんは全てを繋げるエンディングも執筆担当で、秤谷さんは総合演出です。
ふたりのパワーは本当にすごい!!


A :  NO HERO  NO LIFE.
脚本・演出  阿川祐未
私のチームです(`・ω・´)キリッ
ひとりひとり書いてく!

・藤田秀明(ブルーこと青山順二役)
ひでさんはもう、流石としか言えません。「レッドと違う方向でぶっ飛んでて欲しい」「カッコつけてるのに失敗してることに気付いてない人」とだけ伝えてあんなに面白くなるなんて誰が思っただろうか。
ひでさん自身も脚本と演出をされるため、私が今回両方初めてだということにとても気を遣ってくださって支えてくれました。そして私の本を「いい本!」「楽しい!」と言ってくれたのがとても頑張る力になりました。ありがとうございます。
ちなみに青山は次男です←どうでもいい

・田中琢磨(レッドこと赤木総一朗役)
今回、まぁみんなに言えることですがいつも大勢でのお芝居なのでこんなに個人個人をじっくりと見ることがなかったんです。
で、琢磨さんの演技をずーっと見てると…なんて細かい!めちゃくちゃ丁寧に、綿密に作り上げて来てくれました。
私は今回、【赤木と青山に振り回される山田】の図を作りたかったのですが、そこに『2人はハチャメチャだけど確固たる芯があって、山田は迷惑がっているが心の底では自分にはないそれを羨ましく思っている』という裏が欲しくて…。そんな琢磨さんの赤木には見事な芯がありました。その上で面白おかしく作り上げていただきました。流石です。
ちなみに総一朗は長男です←
そしてBで明かされましたが、正義(ジャスティス)という息子がいます。Aのお話の時はジャスティスは8歳です。

・佐藤こてつ(イエローこと山田隆行役)
山田は、「ウジウジしてて人の意見に流される人」でありつつ、暴れまくる赤木と青山にイイ突っ込みを入れる、というバランスの難しい人物でした。いつもは元気印の役まわりが多いこてっちゃんとは全く違う役。私の注文もめっちゃ多くて、大変だったと思います。
このお話の中で唯一成長の兆しを見せる人。だから、ウジウジ卑屈だけど根っこは真面目で素直でいい子なんですね。
大量のダメ出しを受けながらも、最後まで頑張ってくれました。本当にありがとうございます!
そしてそんな大変な中でやっぱりコツコツと素敵な小道具を作ってくれました。すごい!
ちなみに、名前が山田隆之なのは「山田孝之と同じ名前なのにお前はヘボいな!」って昔からからかわれてたっていう設定を作ってたんですが時代と年齢を考えてその設定をなくしました。その名残です。
そして山田は一人っ子です。←

・江本和広(東山藍(あおい)役)
私(美緑)のお兄ちゃん役!妹と娘が大好きすぎる一児の父。あ、もちろん愛妻家です。劇中、娘の世話が忙しいと言っているのは別にシングルファザーではなく、奥さんは2人目を里帰り出産のために帰省中なのです。
江本さんの電話のシーンは流石の演技力!!電話演技って難しいんですよね。なのにスルッとやってくださいました。もともと江本さんはこのお話でどの役でもこなせそうだなーと思ってはいたのですが、急な配役チェンジにもすぐ応えてくれました。
妹思いで、妹が妊娠したと勘違いして大切な家を売ろうとする…怖そうだけど実は優しいお兄ちゃんを演じてくれました。山田を諭すところの優しさが好きです。


・東山美緑(みどり)
自分のこと書くのはあれなので(笑)役の説明?くらい。
高校生の時に事故で両親を亡くし、兄が頑張って働いて短大まで出してくれました。そんな兄に感謝しつつも、両親の思い出が詰まった工場(兼家)を手放したくない!と兄にたてつきます。気の強い女の子。
Bのラストで出てくる時は実は10年の月日が経っています。ので、ちょっと落ち着いた女性に。
家族想いのいい子なのですが男運は壊滅的に悪いです。






くじ引き後のこのメンバーを見て、「コメディにしなきゃ!!」と思い、以前から好きだった「勘違いコント」をメインにお話を作りました。
CCCメルマガの対談にも載せていましたが、私は幼い頃から吉本新喜劇が大好きで、新喜劇のような「笑い・笑い・ちょっとしんみり・笑い」の構成を目指しました。
なので中身としてはベタもベタ。そう、私、ベタとシュールな笑いが大好きなんです。

ただ、演出として初めて舞台を作ってみて、初めてその労力を知りました。なんて計算だらけな世界なの!
脚本を担当することが決まってからひたすらお笑いのDVDや動画を見続けていました。芸人さんって本当にすごい。

そして、演出をしながら出演をする大変さ。
自分が出ている場面を冷静に見れない!見ようとすると演技できない!!
いつも脚本、演出、出演を兼ねているメンバーの松尾美香さんを毎日尊敬しながら眠りにつく日々でした(笑)


脚本家としても、演出家としても至らないところだらけだったとは思うのですが、幕が開けてお客様が笑って楽しんでくださっている声を聞いて心の底からホッとしていました。
だって、このメンツあつめて面白くなかったら全部私の責任だもん!!
そして今回1番念頭に置いていたのが「初めてだからを言い訳にしないこと。」
だって、お金を払って見に来てくださるお客様には、脚本や演出が初心者だろうが玄人だろうが関係ないでしょう?楽しい時間を過ごすために来てくださるのだから!



SNSなどで表に出てきて、私たちの耳に届く評価は、良い言葉だらけです。心の中に閉まってある悪い評価はもちろん届きません。
だから本当のことなんてわかりませんが、それでも、こちらに届く「楽しかった!」という言葉をしっかりと有り難く受け止めて、また次の挑戦に向かいたいと思います。


改めまして、御来場くださったみなさま、各関係者のみなさま、本当に本当にありがとうございました。






一息…も、つけずに(笑)来月の稽古が昨日から始まりました!
次は5月17日~21日、今回の劇場のお隣のビッグツリーシアターにて「ももがたり」です!


雉の雉女(きじめ)役!
めっちゃ戦うよーっっ!!!


ご予約はこちらから!http://ticket.corich.jp/apply/81718/005/


夏までノンストップです。
もっともっと上へ。
いつも応援ありがとうございます。その声を力に、頑張ります!



阿川祐未