葉 月
葉が紅葉して落ちる月「葉落(はおち)月」から「葉月」となったいわれています。
葉が落ちるのは秋では?と思われるかもしれませんね。
旧暦では、8月は秋なのです。
季節:初秋(しょしゅう)
※立秋から白露の前日まで。
8月の行事・歳時記 立秋 暦のうえでは「立秋」から秋になります
2024年の立秋は、8月7日から8月21日です。
「立秋」は二十四節気のひとつ。
立秋といっても、立秋に入る日と、
立秋(二十四節気の第13)~処暑(二十四節気の第14) までの約15日間をさす場合があります。
暦の上では立秋から秋に入るため、
「今日は立秋。 暦の上では「秋となりました」「立秋を迎え秋となりましたが」
などのフレーズがよく使われます。
しかし、まだかなり暑い日が続くため、 立秋以降の暑さを「残暑」といいます。
また、「暑中見舞い」は立秋以降「残暑見舞い」に変わります。
二十四節気では、立秋の前が最も暑い頃という意味の「大暑」、
立秋の次は暑さが峠を超えて 朝晩に初秋を感じる頃という意味の「処暑」となります。
気象や体感的には夏真っ盛りの時期ですが、
立秋を迎えると、いつまでもこの暑さが続くわけではなく、
秋に向かっていくんだという感じになります。
8月の行事・歳時記 山の日 山の日は「山に親しむ機会を得て、
山の恩恵に感謝する」という趣旨の 「 国民の祝日 」
山の日は8月11日です。
振り返代休日・月曜日休日なり、10日~11日~12日3連休日に成ります。
2020年と2021年は東京五輪の開閉会式に合わせて3つの祝日
(海の日、山の日、スポーツの日)が移動されましたが、
2022年から元に戻りました。
山の日とは「山に親しむ機会を得て、
山の恩恵に感謝する」という趣旨の国民の祝日。
他の祝日と異なり、山に関する特別な出来事などの 明確な由来があるわけではなく、
「山の日」を国民の祝日にしようという様々な動きによってできました。
日本は国土のおよそ6~7割が山地で、 周りを海に囲まれているため、
山や海に畏敬の念を抱きながら生活し、
それらの恵みに感謝しながら自然とともに生きてきました。
1995年に「海の日」が国民の祝日になると、
山梨県をはじめ複数の府県で独自の山の日ができ、
次第に「山の日」を国民の祝日にする運動が全国に広がりました。
こうした動きを受けて2014年に「山の日」が制定され、
2016年に施行となりました。
8月11日になったのは、 お盆のころで休暇がとりやすいということ以外に、
「八」の字が山の形にみえるため「8」、
木が立ち並ぶイメージから「11」というふうに、
山を連想させる数字として親しまれてきたことも一因です。
1945年の8月15日、第二次世界大戦が終戦しました。
天皇が戦争後の日本の在り方を定めたポツダム宣言の受諾を
日本国民と大日本帝国軍人に「玉音放送」という形で 直接語りかけた日です。
昭和57年(1982年)に、この日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」 と、
することが閣議決定されました。
お盆は、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます
お盆は、先祖の霊を家に迎えて供養しながら、
「お陰さまで元気で暮らしています」と感謝する行事です。
仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と日本古来の先祖信仰が結び付き、
日本独自のお盆が形成されました。
旧暦のころは7月15日に先祖の霊が帰ってくるとされていました。
今でも7月にお盆を行う地域がありますが、 新暦では8月半ばにあたるため、
昔の季節感そのままにできるよう、
多くの地域で月遅れの8月15日を中心に行っています。
8月にお盆休みがあり、お盆の帰省ラッシュになるのは、
みんながお盆に里帰りをするからです。
・8月13日=迎え盆
お盆の行事は、迎え盆という行事が執り行われたことを 皮切りに実施されるのが通例です。
迎え盆とは、その名の通りご先祖様をあの世から現世へと迎えるための儀式です。
主に仏壇にお供え物をして、庭等で迎え火を行う家庭が多いでしょう。
ご先祖様はあの世から現世、そして自宅まで自分で辿って来られるので、
目印となるものがないとたどり着くまでに苦労します。
そこで、火を焚いて目印を設け、
迷うことなく帰宅してもらうのが 迎え火の根底にある考え方です。
・8月15日=盆中日
親族を招いた法要や食事会をする。
・8月16日=送り盆
送り盆は、迎え火と同じ場所・同じ方法で送り火を灯し、
ご先祖様の霊を送り出します。
実施する時間帯は夕方が多いですが、
地域によって朝から灯す 1日中灯すなどさまざまです。
送り火を灯せない場合には、
盆提灯を灯してご先祖様の霊を送り出しましょう。
また、新盆の場合は送り火を灯すとき、 一緒に白提灯を焚いたり、
菩提寺に納めたりする場合もあります。
さらに、盆棚にお供えしていた精霊馬なども送り火と一緒に焚くか菩提寺に納め、
送り火を灯し終えたら盆棚や飾りをしまいます。
お盆の風習は宗派や地域によってさまざまですが、
盆棚をしつらえて供物を供え、盆提灯を飾ったり、
迎え火や送り火などを行うところが多いです。
京都の「五山の送り火」や長崎の「精霊(しょうろう)流し」も送り火のひとつです。
盆踊りや関西地方の「地蔵盆」のように、 お盆にまつわる行事もたくさんあります。
盆踊りは、お盆にかえってきた祖霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事。
念仏踊り(自分で念仏を唱えながら踊る)から踊り念仏(念仏を唱える人と踊る人がいます)に発展した民族芸能が、 盂蘭盆会と結びつき、
精霊を慰めたり送り出すための行事になりました。
15日の晩に盆踊りをし、16日に精霊送りをするのもそのためです。