>>睦 月<<
親族が互いに往来し、仲睦まじく宴をする月であるからといわれています。
また、稲の実を初めて水に浸す月を指す,
「実月(むつき)」から 転じたという説もあります。
季節: 晩冬(ばんとう)
※小寒から立春の前日まで。
二十四節気
季節の変化を知るために、地球が太陽をまわる一年を24に区分して、
「春分」「秋分」など季節を表す言葉をつけてあらわしたものが、
「二十四節 気」。
農村ではこの二十四節気を基準にして種まきや収穫などをおこなってきました。
より細かく四季のうつろいを感じられるだけでなく、
年中行事とも深く結 びつくものもたくさんあります。
1月 小寒(しょうかん)/大寒(だいかん)
2月 立春(りっしゅん)/雨水(うすい)
3月 啓蟄(けいちつ)/春分(しゅんぶん)
4月 晴明(せいめい)/穀雨(こくう)
5月 立夏(りっか)/小満(しょうまん)
6月 芒種(ぼうしゅ)/夏至(げし)
7月 小暑(しょうしょ)/大暑(たいしょ)
8月 立秋(りっしゅう)/処暑(しょしょ)
9月 白露(はくろ)/秋分(しゅうぶん)
10月 寒露(かんろ)/霜降(そうこう)
11月 立冬(りっとう)/小雪(しょうせつ)
12月 大雪(たいせつ)/冬至(とうじ)
1月には、「小寒(しょうかん)」と、「大寒(だいかん)」があります。
小寒(しょうかん) 1月5日ごろ(2024年は1月6日)
寒さが加わる頃という意味で、いわゆる「寒の入り」。
この小寒から節分までの30日間を「寒の内」といい、
寒風や降雪などで寒さが厳しくなる時期。
ここから冬が本番を迎えます。
この日から、寒中見舞いを出し始め、
1月下旬までに先方に届くように送るのがマナーです。
大寒(だいかん) 1月20日ごろ(2024年は1月20日)
寒さがさらに厳しくなり、1年で最も寒い時期。
その分、冬の季節では最後の節気となります。
耐寒マラソンや寒稽古など、寒さのなかで体を鍛えるいろいろな行事が行われたり、
寒気を利用した食べ物(凍り豆腐、寒天、酒、味噌など)を仕込んだりする時期です。
新しい年に変わって一番最初の日、お正月。
そこから三日間は三が日と呼ばれて、 仕事が休みの人も多く、
初詣に出かけたりします。
>門 松<
神様が降りてこられるための目印。
左右一対で飾るのがならわしだそうです。
しめ飾り(しめ縄)
家に、けがれているものが入らないようにするためのもの。
鏡 餅
神様へのお供えもの。
鏡餅の上に乗っかっているみかん(橙)には、
その家が代々繁栄しますように…
との意味があるそうです。
おせち料理
神様にお供えするごちそうです。
黒豆、数の子、田作り、栗きんとん 、伊達巻き、昆布巻きなど、
おせち料理や使われる食材にはそれぞれ願いや意味が込められています。
代表的なおせちの言われ
・ 黒 豆
一年中元気で働けるようにという願いが込められています。
その「まめ」には健康や丈夫さを表し、
黒く日焼けするまでまめに働けるようにという願いもあります。
数の子…数の子はニシンの卵で、「二親」という漢字から、
たくさんの子に恵まれることを願う子孫繁栄の象徴です。
たつくり…カタクチイワシの小魚を干して飴炊きにしたもの。
小魚を田畑にまいたところ、
豊作になったことからこの名前がつけられましたことから、
五穀豊穣の象徴です。
お 屠 蘇
お屠蘇は、元旦のおせちを食べる前に飲むお酒です。
一年の無病長寿を願い正月に飲まれる特別なお酒です。
屠蘇散と呼ばれる生薬を配合した薬草酒で、
日本酒やみりんに漬け込んで作られます。
主な使用される生薬には山椒、陳皮、桂皮、桔梗、八角、白朮、防風などがあり、
体に良い効果をもたらすものが使われます。
お屠蘇の語源には諸説ありますが、
邪気を払い、 魂を蘇らせるという意味が共通しています。
飲む順番もあり、若い人から年長者、の順番に飲みます。
お 雑 煮
お雑煮は正月に欠かせない料理で、
全国各地でそれぞれの味、具材、そしてお餅の形があって、
地方により全く違う特徴を持っている面白い日本の食文化です♪
共通していることは「お餅を使う汁物」ということくらい、
地域によって全然違います。
正月にやってくる年神様を迎えるために、
前年に収穫したお米から作った餅を供え、
そのお下がりとしてお雑煮を食べる習慣が始まったと言われています。
昔の人は、お雑煮を食べることで前年の豊作に感謝し、
新年の豊かな収穫や家族の安全を祈っていました。
一般的には三が日(1月1日〜3日)に食べられることが多いです。
初 夢
一富士・二鷹・三茄
大晦日は「寝ずに神様を迎える」習慣が広まると、
初夢は「元日の夜から2日にかけての夢」に変化。
さらには、新年に物事を始める「事始め」が 1月2日であるとの考えから、
「2日の夜から3日にかけて見る夢」になりました
松 の 内
正月の門松を出している間、つまり、
お正月の装飾をしておく期間のことです。
昔は1月15日が成人の日の祝日だったため、 15日までを松の内、
としていた地域が多いようですが、
関東はじめ多くの地域では今は、
伝統食である七草粥を食べる習慣のある 1月7日までを松の内とするところが多いようです。
松の内が終わったらお正月飾りははずし、
小正月でどんど焼きなど地域でやる場合はそこで燃やし、
そういったイベントがない場合は丁寧に紙に包んで、
自治体の区分に従い処分します
1月7日 多くの地域で松の内の最後の日となるこの日は、
「人日(じんじつ)の節句」。
七草粥を食べる日として認識されている方もたくさんいらっしゃいます。
3月3日、5月5日、7月7日、9月9日など、
奇数が並ぶ日を「五節句」とよび、
それぞれその時期に旬の物を飾ったり食べたりすることで、
邪気を払い、健康を願う伝統行事となっていますが、
1月1日ばかりは元日とかさなるため、
1月は7日の「人日」を節句の日としています。
この「人日」である7日に七草の入ったおかゆを食べて
一年の無病息災を願っていたようです。
雪の間から芽を出した若菜を摘む「若菜摘み」という日本古来の風習と相まって、
七草粥を食べるようになりました。
平安時代は宮中の儀式でしたが、江戸時代には一般に定着し、
江戸幕府の公式行事となりました。
七 草 粥
1月7日に食べる七草粥には、 「 春の七草 」
せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ(大根)
を入れます。 それぞれに、胃腸を整えたり、
消化促進、風邪予防といった効能があると言われています。
地域によっては違う植物を入れたり、
このなかのいくつかであったり、伝統にも差があるようです。
こういった行事食は伝統であるとともに古き良き知恵でもあり、
年があけてごちそう続きだったり、生活が狂ったりで
疲れた体や 胃を休めるためにも七草粥は身体にやさしい食事なのです。
1999年までは、1月15日が成人の日でした。
そして当時は学年ごとではなく、
前年の成人の日の翌日からその年の成人の日に誕生日を迎える人 を祝う日、
と していたようです。
しかし2000年(平成12年)のハッピーマンデー制度導入以降は、
前年の4月2日からその年の4月1日に成人する人が式典参加の対象、
つまり、学年ごとに式典をおこなうことで定着したのだそうです。
お正月に年神様や仏様に供えた鏡餅を下げて、 食べる伝統行事が鏡開きです。
神様にお供えしていたものには力が備わっている、
と 考えられているため、家族皆で感謝しながら無病息災を祈ってお餅をいただきます。
雑煮や汁粉にして食べるのが一般的。 また、関西など、松の内(お正月飾りを飾っておく期間)を1月15日までとしているエリアでは、 鏡開きは15日、 または20日におこなったりもします。
京都では1月4日におこなうようですし、
この風習にも地域差がありそうです。
鏡開きをご家庭でする場合、鏡餅には神聖なものが宿っているため、
刃物は使わず(昔の「切腹」を彷彿とさせるため)、
木づちなどで叩いて割るようにします。
年神様やご先祖様をお迎えする元日を「大正月」と呼んだことに対して、
「小正月(こしょうがつ)」は家庭的におこなう行事。
松の内を忙しく過ごした主婦をねぎらう意味で
「女正月」とも呼ばれています。
餅や団子を小さくまるめて柳などの木の枝にさした、餅花をかざります。
小正月の行事としておこなわれるのが、 どんどん焼き
年末年始に飾っていた門松やしめ縄飾りを持ち寄って燃やす儀式。
年神様をお迎えしたそれら正月飾りを燃やすことで、
炎と共に見送る意味があるとも言われています。
また、書き初めで書いたものを燃やし、 炎が高く上がると腕が上達する、とも。
どんど焼き、または地域によっては, 左義長(さぎちょう)と呼ぶ処も。
1月20日頃にあたる大寒。 二十四節気の大寒と、その前の小寒を合わせて、
寒の内(かんのうち)と呼びます。
寒の内は、1年でもっとも寒い時期。
各地で最低気温を記録するのもこのころです。
小寒に入ることを「寒の入り(かんのいり)」、
大寒が終わることを「寒の明け(かんのあけ)」と呼びます。
大寒は、1年のうちで最も寒い時期。
この時期には寒いときに仕込むと美味しくなる味噌や酒、醤油が作られます。
また、「寒稽古(かんげいこ)」と呼ばれる寒さに耐えて身体を強くする
伝統行事なども行われます。