こんな大人に育って欲しいランキングっていう記事を見つけました。

 

第1位は、「優しい大人」

第2位は、「家族を大事にする大人」

第3位は、「友達を大切にする大人」

 

だ、そうです。

 

それを見て、私は正直、驚きました。

 

 

 

 

 

私が子供に望むことは、

 

1。できるだけ健康(心も体も)

2。自分がやりたいことを見つけ、それをやる

 

 

です。以上!そんだけ!

 

 

 

 

自分がやりたいことをせずに、消化不良で、じぶんに余裕がなかったり、人生に不満を持っている中で、本当に人に優しくできるのかしら?家族を本当に大事にできるかしら?友達を大切にできるかしら?って、思うのです。

 

 

だから、一般的なアンケート結果の1〜3位までの答えって、自分自身の人生に満足しているからこそ、叶うことじゃないかなって思うのです。

 

となると、私の願いって、結構究極的なものじゃないかな…。

 

 

 

 

 

シュタイナー教育は、別名「予防医学としての教育」とも言われています。

幼い頃の生活によって、その後の健康が左右されるといいます。

 

例えば、0−7歳の育てられ方は、56−63歳の健康に、

また、7−14歳の育てられ方は、49歳ー56歳の健康に、

14−21歳の育てられ方は、42−49歳の健康に

大きく影響を与えると、シュタイナーは言っています。

 

シュタイナー教育は、いわば、人生後半の健康にも留意しながら育てる教育です。

 

それでは、どのような育て方が健康的な人生を送ることができるかは、子供の年齢によって異なってきます。

 

例えば、シュタイナー教育ではテレビを見せないほうがいいといいますが、それは、子供にとってテレビの映像や光、電磁波などの刺激が強すぎて、成長しようとする神経・感覚器官の成長の妨げになると考えているのです。

 

幼少期にテレビを見すぎると、晩年、神経・感覚器官の病気にかかりやすいので、できるだけ見ないに越したことがないというわけです。テレビで流れている情報が良い悪いという問題ではなく、テレビそのものの刺激が強すぎるのです。たとえ子供向けに作られた番組でも、テレビそのものが刺激的ですから、神経・感覚器官に悪影響を及ぼされ、十分に成長できず、晩年になって、その弊害が顕在化するという考えなのです。

 

 

(もちろんパソコンの刺激も強すぎます)

 

 

それから、自分のやりたいことをちゃんと理解して、それを実行する力を持つ大人になる、ということについて。

 

シュタイナー教育は、「自由への教育」とも言われています。

 

ここでいう「自由」は決して「勝手気ままな自由」を意味するのではありません。

 

外からの権力や価値観によるのではなく、自分自身の考え、自分の感情を理解して、意志と行動を結びつけて、自分で責任を取って生きること。それは、シュタイナー教育では、本当の自由を獲得すると理解しています。

 

「自由への教育」は、よく「自由教育」と勘違いさがちですが…。

 

成人になる頃、自由を獲得できるように、自由に向かって教育がなされるのです。

 

本当の自由を獲得するために、「体」「心」「精神」が、バランスよく調和を持って成長することが大切だと、シュタイナーは言っています。

 

例えば、0−7歳の間は、主に「体」を育む時期なので、できるだけ「体」にいろいろな経験をさせます。ほっておいても、子供達は不必要に走り回ったり、木に登ったり、常に動いていますよね。そうやって、子供達は無意識のうちに「体」を成長させているのです。

 

この「体」を育てる時期に、知的なことを学ばさせると、「体」を育てるのに必要なエネルギーが「頭」に使われてしまい、エネルギー不足となって「体」の成長を阻害します。ですから、シュタイナー教育は早期教育を勧めていないのです。

 

右手で左耳をしっかりと触れるぐらい体が成長したら、小学校に入って勉強ができる準備が整ったのだと考えています。(ほとんどの年少さんや年中さんは、右手が左耳に届きません)それから、知的なことを学び始めるのです。

 

また、7−14歳は主に「心」を育む時期なので、できるだけ芸術的に物事に触れるのが大切だと言います。ですから、シュタイナー学校の授業はとても芸術的です。芸術的というのは、すべての授業が「芸術」の授業というわけではなく、算数や理科も、絵や音楽などを用いて、芸術的に学ぶのです。

 

 

 

 

シュタイナー教育は、シュタイナー学校に通わせなければできない、とか、いろんな木のおもちゃを揃えないとダメだからお金がかかるとか、思われている方もおられますが、実際にはそうではありません。

 

シュタイナー学校を創設した私の叔母は、「学校2割、家庭8割」と言って、家庭での教育が学校教育より子供に影響を与えると常に言っていました。

 

また、シュタイナー教育はお金がかかると言われているのは、メディアのせいかなと思います。シュタイナー教育を紹介する雑誌には、広告が載せられ、「いかにもシュタイナー」といった感じの玩具を買うよう勧めているのですから。実際、シュタイナー教育は特別なものを購入しなくても、子供と散歩してお花を摘んでくると、そのお花がおもちゃになるのです。何も特別なものを購入して揃える必要はありません

 

 

 

シュタイナー教育は、家庭だからこそできることがたくさんあるのです。

 

健康的で、自分の意思で行動する大人に育てるためのヒントが、シュタイナーの教えにはたくさん秘められています。

 

 

 

 

 

 

2016年10月20日(木)から連続講座が始まります。

ただいま、受講生、募集中です。

詳細についてはこちら http://farm88.jp/waldorf.html

 

みなさまとの素敵な出会いを楽しみにしております。