どんなに その人が大切で

大好きだとしても

 

他の人の 人生を 

生きる事はできない。 

 

一緒に 歩むことはできても

皆、自分だけの人生を 歩いている。

 

この人の事は、私が一番分かっている

と 思いたくなるけれど

 

人は、困った時も、苦しい時も

自分で 進むしかない。

 

大切な人が

地の底で もがいているように見える時

 

私は 自分の無力さを感じて

辛くなってしまうけれど

 

その人は今、抜け出すために

勇敢に 闘っているということを

忘れないようにしよう。

 

辛い自分の為に

大切な人の 邪魔をしないようにしよう。

 

土砂降りの中、大切な人が

びしょ濡れで 凍えていたら

 

私は 駆け寄って 傘を差し出してしまう。

ふわふわのタオルで拭いて

着替えを 探し

ホットミルクを 用意してしまう。

 

ホットミルクは

苦手かもしれないのに。

 

そして、受け取ってもらえないと

 

目の前で ばたんと ドアを

閉められたような 気持ちになって

 

相手を責める 気持ちすら

持つかもしれない。

 

それは、私が 大切な人に しがみついて

自分ひとりで 歩いていないから。

 

傘に入るか、入らないか

 

どこかで 雨宿りをするか

 

濡れたまま 進むかを 決めるのは

私じゃないのに。

 

道に迷って 立ち止まっても

 

うずくまっても

 

一歩を 踏み出すのは

その人 本人にしかできない。

 

出来ることは

 

あなたなら 大丈夫だということを

 

私が 一番分かっている

と ただ信じる事だけ。

 

傘と 温かい飲み物の 用意をして。

そして、私も

自分の道を 歩いて行く。