2025年12月1日のHarvard Healthに「新しい血圧ガイドライン:知っておくべきこと」という記事が掲載されていました。
アメリカでは成人の約半数が130/80mmHg以上の血圧であるとされています。今回発表された新しいガイドラインは、こうした現状を踏まえ、より早い段階からの対策を重視している点が特徴で、心臓と脳の健康を維持するために早期の薬物療法を推奨すること、そして難治性の高血圧に対するアドバイスが出ています。
以前にも新しい血圧ガイドラインについてのブログを書いていますので、こちらも併せてご覧ください。
この記事のポイントは以下の通りです。
・早期の薬物療法が重視される理由
新しいガイドラインでは、血圧を130/80mmHg未満に保つことの重要性が強調されています。
生活習慣の改善は非常に大切ですが、それだけでは十分に下がらないケースが多いことも事実です。
一定期間(おおよそ3〜6か月)生活改善に取り組んでも目標に届かない場合は、早めに薬物療法を開始することが推奨されています。これは「生活習慣が無意味」ということではなく、生活改善と薬を組み合わせることで、心臓や脳を守る効果が高まるという考え方です。
・血圧を下げるために意識したい5つの生活習慣
1.塩分を控えめにしましょう
ナトリウムの摂りすぎは血圧上昇の大きな要因です。
加工食品や外食を減らし、香辛料やハーブを活用して薄味に慣れることが勧められています。
2.カリウムを意識して摂りましょう
カリウムは血圧を下げる働きがあります。
野菜や果物を中心に、無理なく日常に取り入れることがポイントです。
3.お酒は「適量」を守りましょう
完全にやめる必要はありませんが、飲み過ぎは血圧に悪影響を及ぼします。
量と頻度を意識することが大切です。
4.運動を習慣にしましょう
ウォーキングなどの有酸素運動と、筋力トレーニングを組み合わせると効果的です。
毎日少しずつでも体を動かすことが、血圧管理につながります。
5.心と体をリラックスさせましょう
慢性的なストレスは血圧を上げる原因になります。
瞑想や深呼吸、ヨガなどで意識的にリラックスする時間を持つことが勧められています。
・高血圧が引き起こすリスクとは
高血圧が続くと、血管の内側が傷つき、動脈が硬くなっていきます。その結果、心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
また、近年では高血圧が認知機能の低下や認知症のリスクとも深く関係していることが分かってきました。血圧管理は、将来の生活の質を守るためにも重要な取り組みです。
・薬による治療を必要以上に恐れない
多くの人は、血圧を安全な範囲に保つために、1種類以上の薬が必要になります。
副作用が心配な方もいると思いますが、多くの場合、時間とともに軽減するか、薬を調整することで対応できます。気になる症状があれば、自己判断でやめず、医師に相談することが大切です。
・新しい検査と治療の選択肢について
新ガイドラインでは、高血圧の原因として見逃されやすいホルモン異常(原発性アルドステロン症)の検査が推奨されています。簡単な血液検査で分かる場合もあり、治療方針の見直しにつながることがあります。
また、複数の薬を使っても血圧が下がらない「難治性高血圧」の場合には、特定の医療処置が選択肢になることもあるとされています。
・血圧管理は「早め・継続」が鍵です
新しい血圧ガイドラインは、「少し高い段階から、しっかり対策する」「生活習慣と医療をうまく組み合わせる」という考え方を強く打ち出しています。
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