2025年5月25日のWall Street Journalに「「健康的」な食品ほど早く傷む?――消費者が抱く誤解」という記事が掲載されていました。
この記事によると、食べても安全な、全く問題のない食品の多くが、いつまで安全に食べられるかという知識不足が原因で、ゴミとして捨てられてしまっているとのことです。
この記事で紹介されている研究では、米国だけでなく、カナダ、韓国、英国の消費者も対象に入っているので、米国に限った誤解ではないことが分かりました。
この記事が指摘している通り、消費者が誤解しない、わかりやすい消費期限表示が必要だと思いました。
この記事のポイントは以下の通りです。
「健康的な食品ほど傷みやすい」は誤解?
健康的な食生活を心がけていても、「健康的な食品は傷みやすい」という思い込みが、食品選びや食品廃棄に影響している可能性があります。
2018年から2024年にかけて、カナダ、韓国、英国、米国の3,500人以上を対象に、食品の健康度と傷みやすさに対する消費者の認識が調査されました。
健康的な食品ほど早く傷むと思い込む
シリアル、スナックバー、プロテインバー、ヨーグルト、クラッカー、チップスを対象にした調査では、「最も健康的」と考えられた食品が、「最も早く傷む」とも認識される傾向がありました。
研究者らは、消費者が野菜や果物など、実際に傷みやすい健康的な食品についての経験を、包装された健康食品にも当てはめている可能性があるとしています。
その結果、健康的な食品を避けたり、購入後にまだ食べられる食品を捨てたりすることにつながる可能性があります。
分かりにくい期限表示も影響
食品の期限表示が不明確な場合、この問題はさらに大きくなることが分かりました。
研究では、「Consume By(消費期限/~までに消費すること)」のように意味が比較的明確な表示がある場合のほうが、「Packaged On(包装日)」のような表示より、消費者が健康的な食品を購入する可能性が高くなりました。
研究者によると、多くの消費者は食品に記載された日付を「その日を過ぎたら安全に食べられない日」と受け取っていますが、必ずしもそうではありません。
食品ロスにつながる可能性
健康的な食品は、期限が近づくと他の食品よりも廃棄されやすい傾向も確認されました。
研究者らは、実際には問題なく食べられる食品が、期限表示に関する知識不足によって捨てられている可能性を指摘しています。
分かりやすい表示が必要
研究者らは、健康食品を販売する企業が、食品がいつまで安全に食べられるのかを消費者に分かりやすく伝える表示を採用する必要があるとしています。
また、米国食品医薬品局(FDA)が食品の期限表示について、明確で一貫したルールを設けることも解決策として挙げられています。
食品の健康度だけでなく、期限表示の意味を正しく理解することも、食品選びや食品ロスを考えるうえで重要なポイントになりそうです。
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