2025年5月20日のUniversity of California San Diego Healthに「家庭の薬箱に潜む隠れたリスク」という記事が掲載されていました。
アメリカも日本も家庭に置いている薬箱には、風邪薬や解熱鎮痛薬などの薬が入っていると思いますが、この記事では、特に注意が必要な成分としてアセトアミノフェンが取り上げられていました。
アメリカの家庭では、タイレノールを常備している家庭が多いかもしれません。この記事によると、アセトアミノフェンは肝臓に負担をかける可能性のあるということで注意が必要だと書かれていました。
また、この成分は、気づかないうちに過剰摂取につながりやすい薬でもあるという怖い事実も書かれていましたので、参考にしてください。
この記事のポイントは以下の通りです。
・アセトアミノフェンとは?
アセトアミノフェンは、痛みや発熱を抑える成分で、世界中で広く使われています。
風邪薬、インフルエンザ薬、頭痛薬、関節痛の薬など、600種類以上の市販薬や処方薬に含まれていると言われています。
そのため、本人が気づかないうちに複数の薬から同じ成分を摂取してしまうケースが少なくありません。専門家によると、アセトアミノフェンによる入院のうち、約30〜50%が意図しない過剰摂取によるものだと報告されています。
・なぜ過剰摂取が起こりやすいのか
アセトアミノフェンが問題になる大きな理由は、あまりにも多くの薬に含まれていることです。
例えば次のような薬に含まれていることがあります。
- 風邪薬
- アレルギー薬
- 睡眠補助薬
- 解熱鎮痛薬
- インフルエンザ対策の薬
こうした薬を同時に服用すると、同じ成分を重複して摂取してしまう可能性があります。
また、シロップなどの液体薬では、計量ミスによって必要量を超えてしまうこともあるため注意が必要です。
・安全な摂取量の目安
健康な成人の場合、一般的な目安として
- 1回:650〜1000mg
- 服用間隔:4〜6時間
- 1日の最大量:3000mg以内
とされています。
しかし、この上限は意外と簡単に超えてしまう可能性があります。
例えば、1錠500mgの薬を2錠×1日3回服用すると、それだけで3000mgになります。
そこにさらに風邪薬などを追加すると、知らないうちに安全量を超える可能性があります。
・肝臓を守るためにできること
薬を安全に使うために、専門家は次のようなポイントを勧めています。
1. 成分表示を確認する
薬を服用する前に、アセトアミノフェンが含まれているかを必ずチェックしましょう。
複数の薬を服用する場合は、1日の総摂取量を意識することが大切です。
2. 必要のない成分を摂らない
総合感冒薬などの「配合薬」は、多くの成分が含まれています。症状が鼻水だけなら、その症状だけに対応した薬を選ぶ方が良い場合もあります。
3. 不必要な服用は避ける
例えば睡眠のためだけに、アセトアミノフェン入りの薬を服用するケースもあるそうです。
この場合、鎮痛成分を摂るメリットはありません。
4. アルコールとの併用に注意
アルコールを習慣的に飲む人は、アセトアミノフェンによる肝臓への負担が高まる可能性があります。
5. 薬以外の対処も考える
発熱や軽い症状の場合は、
- 水分補給
- 十分な休息
- 冷却
などの方法でも症状が和らぐことがあります。
・サプリメントやハーブにも注意
肝臓に影響を与える可能性があるのは、薬だけではありません。
例えば次のようなものも、過剰摂取すると問題になる可能性があります。
- 一部の抗生物質
- 幻覚作用のあるキノコ
- ハーブ製品(セントジョーンズワートなど)
特にサプリメントやハーブ製品は、医薬品ほど厳しい規制がないため、成分表示が正確でないケースも報告されています。
実際に、サプリメントによる肝障害の報告は近年増加しているとされています。また、「天然成分だから安全」とは限らない点にも注意が必要です。
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