10月3日のNew York Timesに「意外な退職者コミュニティ」という記事が掲載されていました。
この記事で紹介されているのは、主に自立型の高齢者コミュニティだと思いますが、入居しているシニアの興味に合わせて、いろいろな活動の選択肢を提供していることが書かれていました。
選択肢が多いのは、とても良いことですが、このようなコミュニティに入居するのは、費用がかなり高いです。この費用を払える人がどのくらいいるのだろうかとも思います。
ちなみに記事に出てくる施設の一つ、ミラベラでは、入会金は47万ドル (約7,200万円)から、さらに月額5,232ドル(約80万円)からの費用がかかるとのことです。また、保険会社ジェンワース・ファイナンシャルによると、米国における介護付き住宅の平均費用は月額約5,900ドル(約90万円)とのことです。
この記事のポイントは以下の通りです。
・趣味やアイデンティティを軸にした“居場所づくり”
ベビーブーマー世代がリタイアの時期を迎え、65歳以上の人口が全米の約5人に1人を占める時代に入りました。彼らは「ただ老後を過ごす場所」ではなく、「自分の生き方や価値観を共有できる仲間と暮らす場所」を求めています。
その結果、馬を愛する人々、LGBTQ+コミュニティ、ユダヤ教徒やヒンドゥー教徒のグループ、さらにはかつての郵便配達員専用の村まで、信じられないほど多様な“ニッチ”な居住地が生まれています。
・大学キャンパスで学び続ける「生涯学生」
退職しても「学びをやめない」人々に人気なのが、大学付属のリタイアメントコミュニティです。アリゾナ州立大学の「ミラベラ」では、シニアが学生と同じ授業に参加し、アートや音楽のレジデンスプログラムも楽しめます。
サウスカロライナ州の「ウッドランズ・アット・ファーマン」では、講座や文化イベントを通じて、学びと交流のある毎日を過ごせるそうです。学ぶことそのものが、世代を超えたつながりを生み出しているのが印象的です。
・趣味を極める暮らし:空・車・芸術・禅
リタイアした人向けの“テーマ付きコミュニティ”は、まるで大人のためのテーマパークのようです。
- パイロット向けの「スプルースクリーク」は、自宅から直接滑走路へタキシング(地上で移動)できる住宅地。
- クラシックカー愛好家向けの「レイクウィアー保護区」には、巨大なガレージが完備。
- 芸術家向けの「バーバンク・シニア・アーティスト・コロニー」では、演劇や脚本のクラスに日常的に触れられます。
- 禅の精神を重んじる「エンソ・ビレッジ」では、瞑想や茶の湯などを通して心の静けさを育む時間が流れています。
まさに「退職後の夢」を具体的な形にしたような空間です。
・リタイア退職後も「自分らしく」生きるという選択
これらのコミュニティの多くは決して安くはありません。しかし、単に老後を過ごす場ではなく、“これからの人生をどう楽しむか”を中心に据えたライフデザインという点で、多くの人を惹きつけています。
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