軽度の脳卒中ー一過性脳虚血発作の症状と深刻な後遺症 | 在米ふじ子のリタイア生活徒然日記と備忘録

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2024年に在米歴33年、62歳になり、長年勤務していた仕事をリタイアしました。アメリカのメディアに掲載された記事などで、おもしろいと思ったものを紹介したり、昔のことを思い出したり、今のリタイア生活について書いたりしています。ぜひお付き合いくださいね。

軽度の脳卒中は油断禁物

5月17日のNew York Timesに「軽度の脳卒中は重大な後遺症を引き起こす可能性がある」という記事が掲載されていました。

 

この記事では、「軽度の脳卒中(TIA (transient ischemic attack):一過性脳虚血発作)」についての説明と、いくつかの事例が述べられていました。

 

「すぐに症状が消えたので、大したことはない」と思ってしまいがちですが、その油断が将来の認知機能に深刻な影響を及ぼす可能性があるということが、最新の研究で明らかになっています。一見、無害に思える一過性の症状が、長期的に見ると大きな健康リスクにつながるということです。

 

その上、恐ろしいのが、事例に挙げられていた一人は、彼女が44歳の時にTIAを経験しているということ。『まさか自分が』と思う年齢ですので、なおさら危険信号に気が付くのが難しいと思います。

 

この記事には、TIAを見分けるための詳細も書かれていますので、是非参考にして、周りの人に同じような症状が現れたら、迷わず救急車を呼んでください。

記事のポイントは以下の通りです。

 

・「すぐに治ったから大丈夫」は本当に大丈夫?

 

記事では、ある女性が朝の違和感(言葉が出ない、手が動かない)を感じながらも、「寝たら治ったから」と出勤してしまったケースが紹介されていました。
このような 「気づかないうちに進行している脳卒中」 は少なくなく、アメリカでは毎年24万人以上がTIAを経験しています。

 

症状は短時間で消えることが多いため、病院に行かずに放置してしまう人も少なくありません。

結局その後、言語障害が再発し、最終的に「軽度の脳卒中」と診断されました。

 

・軽度の脳卒中(TIA)でも、脳卒中と同等の「認知機能低下」

 

アラバマ大学バーミンガム校の研究者らがJAMA Neurology誌に発表した大規模な疫学研究によると、TIAを経験した人でも5年後には脳卒中患者と同じスピードで認知機能が低下していくことがわかりました。

 

つまり、たとえ一時的に治ったように見えても、脳の中では変化が始まっている可能性があるということです。「これは認知症ではありません。しかし、確実に認知機能の軌跡は変わる」と、研究者は語っています。

 

・「見えない異常」にどう向き合うか

 

この研究は、「TIAを“軽度の異常”として軽視すべきではない」という警鐘でもあります。
見た目には元気でも、放置すれば、次の脳卒中につながるリスクが高まります。

 

実際に、TIA後90日以内の脳卒中リスクは5〜20%とされ、半分は最初の48時間以内に起こるといいます。

 

・TIAに気づくための「BE FAST

 

もし自分や周囲に以下のような症状が出たら、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。

  • Balance(バランスの崩れ)
  • Eyes(視界の異常)
  • Face(顔のゆがみ)
  • Arms(腕の力が抜ける)
  • Speech(言葉が出ない・ろれつが回らない)
  • Time(迷わず救急車を!)
 

・「何でもなかった」で済ませない

 

「軽く見えた異常が、実は深刻なサインだった」ーこの記事では、何人かの体験者が登場し、共通して「最初の対応が遅れたこと」を後悔していました。

 

記事の中の一人は、「献血後に倒れただけ」と思った異変が、後に軽度の脳卒中と判明しました。その後は薬を継続し、生活習慣を改善しながら、今も元気に暮らしているそうです。

 

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