2025年6月1日の Wall Street Journal に「がん診断に直面していますか?運動と食事が違いを生むかもしれません」と言うタイトルの記事が掲載されていました。
記事のタイトルに「がん」という言葉があるので、緊張して記事を読みました。
がんと診断された患者が医師に最もよく尋ねる質問のひとつは、「自分でできることはありますか?」というものだそうです。
その答えとは―「運動」と「食事」とのこと。
運動量の増加と健康的な食事が健康に良いことは周知の事実ですが、がん患者の寿命や治療への反応を向上させる可能性があるとのこと。日頃からよく耳にする「健康の基本」こそが、がんとの闘いにおいても大きな力を持つ可能性があることが分かりました。
薬の副作用などに悩まされ、がんの治療を続けながら、どの程度、運動と食事にも力を注げるのかと思いましたが、この記事には、「現在利用可能な最良の治療法と同等」という専門家の力強いコメントが出ています。
今後の治療に採用できる具体的な運動・食事プログラムや、プロによる支援体制が、早く開発・確立されればよいなと思いました。
記事のポイントは以下の通りです。
・がん治療に「運動」を採用?
2025年5月にアメリカ・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会では、驚くべき研究成果が発表されました。
10年以上かけて行われたこの臨床試験では、大腸がん患者を対象に、体系的な運動プログラムが治療後の再発や死亡リスクにどのような影響を与えるかが検証されました。
その結果、運動プログラムに参加した患者は、参加しなかったグループと比較して8年後の死亡リスクが37%も低下。再発や新たながんの発症リスクも28%下がったと報告されています。
研究に関わっていない専門家も「現在利用可能な最良の治療法と同等」とコメントしており、生活習慣の見直しが大きなインパクトを与えることが分かりました。
・「炎症を促す食事」が生存率を左右する?
同じく会議で発表された別の研究では、「炎症を促進する食事」が大腸がん患者の生存率を低下させることが示されました。炎症性の高い食事とは、加工肉、精製された穀物、砂糖の多い飲料など。
一方、葉物野菜やコーヒー・紅茶といった抗炎症作用のある食品を多く摂る人では、生存率が高くなる傾向が見られました。また、皮膚がん(メラノーマ)の患者を対象とした別の試験では、高繊維食を摂取したグループの方が、免疫療法への反応が高いという結果も出ています。
・基本が大事だが、続けるにはサポートが必要
がんの治療が進歩する中で、生存期間の延長だけでなく、患者の生活の質(QOL)をどう維持・向上させるかが重要な課題になっています。「運動をする」「野菜を食べる」と言うのは簡単でも、実行して継続するのは容易ではありません。
研究に参加した患者は、「パーソナルコーチがついてくれたからこそ、散歩を習慣にできた」と語っています。医師や栄養士による支援体制の充実は、患者が前向きに生活習慣を整えるために欠かせない要素です。
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