2026年1月23日のWall Street Journalに「40代になってADHDだと診断されました――あなたもそうかもしれません」という記事が掲載されていました。
この記事では、40代になってからADHD(注意欠如・多動症)と診断された筆者自身の体験を交えながら、ADHDの診断が増加している背景が語られていました。
特にここ数年、大人になってからADHDと診断される人が増えており、なかでも女性の増加が目立つと指摘されています。
以前にも、成人になってからADHDと診断された例をブログに取り上げていますので、併せてご覧ください。
この記事のポイントは以下の通りです。
・「気のせい」ではないADHD増加の実態
近年の調査によると、成人の一定割合が「自分はADHDかもしれない」と感じていることが分かっています。
特に、20代後半から40代の女性における診断数は、ここ数年で大きく増加しました。SNSの普及も、この流れに影響を与えています。
ADHDに関する動画や投稿は膨大な数にのぼり、症状への気づきを促す一方で、誤解を招く情報も少なくありません。
専門家の間では、「誰もが当てはまりそうな特徴」と「医学的診断としてのADHD」を区別する必要性が指摘されています。
・ADHDは「注意力がない」状態ではない
ADHDは単なる不注意や怠慢ではありません。記事では、ADHDとは「注意を向ける能力」そのものではなく、「注意をコントロールする力」の特性であると説明されています。
‐強い集中状態(過集中)に入ることがある
‐重要だと分かっている行動を、なぜか実行できない
‐感覚刺激(音・光・触感)に過敏になりやすい
こうした特性は、本人の意思や努力だけではどうにもならない場合があります。
・なぜ女性は見過ごされやすかったのか
ADHDは長らく「落ち着きのない男の子の障害」というイメージで捉えられてきました。
しかし、女の子や女性では症状の現れ方が異なることが多く、子ども時代に見逃されやすいことが分かってきています。
・ぼんやりしている
・空想が多い
・周囲に合わせて「うまく振る舞う」
こうした特徴は問題視されにくく、成績が良ければなおさら診断に結びつきません。その結果、大人になってから「努力不足」「性格の問題」だと思い込み、自己評価を下げてしまうケースもあります。
・大人になってからの診断がもたらすもの
記事の筆者は、40代で診断を受けたことで、長年感じてきた違和感に説明がついたと語っています。一方で、「安心」だけでなく、「ショック」や「恥ずかしさ」を感じる人も少なくありません。
治療や支援の方法は人それぞれで、
・カウンセリング
・生活習慣の工夫
・コーチング
・薬物療法
などが組み合わされることが一般的です。ただし、すべての人に同じ効果があるわけではなく、「自分の特性を理解し、付き合い方を見つけること」が重要だとされています。
・「欠陥」ではなく「特性」として捉える視点
この記事の筆者はADHDを完全に消し去る対象ではなく、自分の一部として受け入れようとする姿勢を見せています。
注意が散りやすい一方で、
・物事への気づきが多い
・発想が豊か
・エネルギーが外に向きやすい
といった側面もあります。
ADHDは「できないこと」だけでなく、「違ったやり方で世界を見ている」という特性でもあります。
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