例えば空から卵が落ちてくる。

そのまま行けば地面にぶつかって粉々に砕け散る。

地面と接触する前になんとか孵化をして、本能で飛ぶ。

およそ不可能な可能性しか残っていない。

しかしだ。

粉々に砕け散ることで、一体何がかわるのだろう?

一つが無数になるだけで、それは卵だ。自身から見れば。自身が信じていれば、だ。


だけど
無数を掻き集めても同じにはもう戻らない。

新しいカタチを探すか?

流れに任せるか?


何をもって、自分とするか。

新しいカタチか

流れの終わりか

外見も中身も変質しきったその姿さえも


知らね分かんね


ずっと昔から
ずっと先まで
ずっと今の中

最初の卵も
最期のナニカも

死ぬことが救いだと感じていたあの時期も

生きて意地でも足掻ききったろと叫ぶあの声も

世界でお前1人が孤独なんだと襲う夜も

醜い醜い醜い現在も


数えたらキリがない

肝心なことは全然ない

本当の
本当の
本当の本当



与えられたもので生きるんだ。

切り拓いた状況を楽しむんだ。

怖いことだらけ

嫌ことばかり

辛い思い

それしか知らねー訳じゃねーんだから




進め。

いくぜハートのスラッガー。


ビハインドの光を味方につけて


最終回



バッターボックスの先の未来へ。







そんなこんなで、ふわり水色を探す。

世の中には水色が溢れているけど、本当の水の色を探したい。

なんて思っていたら、
久しぶりの場所で思いがけない人と会う。
空いてしまった時間を少しづつ言葉で埋めて、また離れる。

この場所で一緒にいたかった人を思う。

きっと水の色は、
まわりの有り様で、
たやすくかわるものであり、
また、
全くの何もかわらない色。

そんな、
今日の私の水の色。