言の葉

魔法

心音

あたたか

千年ののち、考古学者が掘り起こして、おもわず笑ってしまうような。


思い。


キラキラと
指の間からこぼれて落ちる
綺麗なカケラを

それを綺麗と思える心を持って
荒野を行く

美しい道をしたがえて




忘れ物ですか?


話しかけられたので、その人の話を聞いた。
どうやら何かを何処かに忘れてきたらしい。

だけど、聞けども聞けども話が具体的にならないので、適当に話をまとめて、手を振った。

どうやら何かを何処かに忘れてきたらしい。

そんな不確かな話があるか。
バカにされていたのだろうかと、腹もたった。

ちょうど昨日の話だ。

いや待て、あれは一昨日のことだったか。

いやいや待て待て。あれはもうヒトツキは前の話だろう。

…違う、ような。
もっとずっと、何年も前のことだったような。






いつか何かを何処かに忘れてきたみたいなのです。

確か最後に見たのはココだったとおもうのです。

ちょうど今日のように晴れていて、それでいて暑くもなく寒くもなく、気持ちのいい風が吹いていて。

あぁ、そうです。

そして隣には誰かがいて、私たちは手を繋いでいたのです。

なんだかずっとそうしていたような気がします。

だけど、最後には手を振って、さよならをしたのです。

…何の話をしていたのでしょう。

あぁ、そうだ。

忘れ物の話でした。


「いつか何かを何処かに忘れてきたみたいなのですが…。」