『ここからが始まり、と思ってやるしかないです





福島原発周辺の町から、現在喜多方に移住されている患者さんが、最近発せられた言葉です。





ここまで来るのに、どれ程ご自分の気持ちに折り合いをつけて来られた事でしょう。





初診の時は精神的な疲労も重なり、



とても大変な体をされてました…。






何がどうなっているのか、



これからどうなってしまうのか、



先が見えず明日の事も全く予想もつかず、



毎日毎日、故郷の悪いニュースしか聞こえてこない事態の中、



移転地で生活を立て直しながら歩んでこられた方の、



重い言葉です。





以前の平穏な生活を取り戻すにはまだまだ先は長いかも知れませんが、



避難されて来られた患者さんから、



震災後8ヶ月過ぎてこのような言葉を聞く事ができ、



私の心も少し緊張が解けたような気がしました。





春には浜通り地方に戻られるご予定との事。





バラバラに生活せざるを得なかったご家族の皆さんと、また一緒に暮らせますね。





会津の厳しい冬を無事に乗り切る事ができますよう、



また、



浜通りでの生活がより良いものになりますよう、



患者さんの気持ちに出来る限り寄り添いながら、



全力で施術にあたらせて頂こうと思います。