1月16日(土)晴
良妻の証明
ねえ、ちょっと聞いてくれます?
夕べも夜中2時過ぎに床につき、やっと深い眠りに入った頃、主人が
「おーい、ちょっとォー、来てくれー」
と呼んでいる声で目が覚めた。具合が悪くなったのかと心配してとんで行くと、下半身すっぽんぽん。
「パンツ替えたい。出してくれ」
主人は、トイレに行くと、必ずすっぽんぽんになって帰る癖がある。
「またー。いちいち脱いでこないでよ。今何時だと思ってるの」
と怒ると、
「さあ、何時だい」
部屋のどこからでも見えるところに、大きな壁時計がある。
「夜中の3時よ。3時」
と言うと、
「知ってるんなら、どうして聞くんだい」
本日のトホホ
着替えを手伝って、さあ寝ようとしたら、
「のど渇いた、何か飲み物くれ」
空気が乾燥している上に、枕元にガスファンヒーターがあるから、無理もないが、一応
「何飲みたいの」
と聞くと、コーヒーだという。えー、夜中にコーヒー? コンビニだったら、温かい缶コーヒーをすぐ出せるが、お湯を沸してコーヒーを淹れ、猫舌の主人にはそれを「ふうふう」して冷ましてやらなければならない。早く寝た主人には、ちょうど夜明けのコーヒーだろうが、私は死ぬほど眠い。
そんなこんなしていたら、もう朝刊がきた。眠くても、国会議員や元秘書が次々逮捕される例の事件がどうなったか気になる。一面のトップ記事だけでなく、かなりのスペースで掲載されているから、さーっと読んだだけでもそれなりの時間がかかり、気がつくと、朝食を作る時間になっていた。
本日のウフフ
透析に連れて行く日は、朝早くしなければならいので、とうとう眠る時間がなくなった。助手席に乗り込んだ主人が何やらボソボソと
「○△※×◆・・・」
えー、何て言ったの?
「恐れ入ります」
な、何ですって? 主人の口からこんな台詞を聞いたのは初めてで、わが耳を疑った。
「ま、日本一心にもない言葉ね」
と言うと、もっと信じられない台詞が返ってきた。
「お前のことを、きつい奥さんだと言ってる人がいるよ」
そ、そんなあ・・・ こんなに優しくて無口で控え目な私に向って、よくそんなことが。
「どこの誰がいつ言ったのよ。電話番号は」
その人をうちに連れてきて、夕べからの実態を見てもらいたい。襟首つかんで
「これでも私がきつい嫁だと言うのか」
と絞め上げてやりたい。
これでは、まるできつい嫁を証明するようなものだが。