1月15日(日)晴
ブログ休眠のお報せ
寒中お見舞い申し上げます。
しばらくブログを書かない日が続くと、よからぬ想像をされますので、今日こそ、今日は、とあせる毎日です。そのことがストレスになってしまうので、宣言しておくことにしました。
あまりに忙しく、やることが多すぎるので、しばらくブログは休みます。携帯で更新できるそうですが、その方法はまだ習得しておりません。
書ける状況になる日を楽しみに、それまで ご機嫌よう。
1月15日(日)晴
ブログ休眠のお報せ
寒中お見舞い申し上げます。
しばらくブログを書かない日が続くと、よからぬ想像をされますので、今日こそ、今日は、とあせる毎日です。そのことがストレスになってしまうので、宣言しておくことにしました。
あまりに忙しく、やることが多すぎるので、しばらくブログは休みます。携帯で更新できるそうですが、その方法はまだ習得しておりません。
書ける状況になる日を楽しみに、それまで ご機嫌よう。
1月9日(月)晴
緊急入院手術
昨日からあきらかに様子がおかしい。医師からは、秋から冬にかけて、そういう症状が現われるはずだから、そのときは手術しましょう、と言われていた。はやりやっぱり・・・、昨夜はろくに眠れなかったが、今日は成人の日で祝日。病院も休みだとは思うが、ダメもとで電話してみたら、運よくやっているとのこと。
本日のトホホ
去年の1月に亡くなったオス猫ハッピーは、毎日外に遊びに行くので、不幸な捨て猫を作らないためにと、早くに虚勢手術をした。今度のネコは二匹ともメスだけれど、マンションから外に出さなければ、孕むことはないと思っていたのに、先生は
「さかりがつくと、うるさいですよ」
とおっしゃっていた。でも、もともとめったに鳴かない子ネコなので、そんなことはあるまいと甘くみていたのが間違いのもと。テレビが聞こえないほど大声で吼えまくり、あろうことか、お互いを異性に見立てて、けしからん行為をする。気を逸らせるために、紐やボールで遊んでやると、そのときだけ遊ぶが、そんなこと24時間できるわけがない。静かなマンションなので、上下左右の部屋から苦情が出るのではと夜中もはらはら。
「では、夕方迎えに来てください」
えっ、この手術は、人間だったら2週間は入院していたのに、日帰り? しかも、廊下で心配しながら待っているのではなく、うちに帰って待っていてもいいなんて。
夕方電話すると、
「もう麻酔から醒めていますからどうぞ」
人間だったら、手術直後は、ICUにいて麻酔から醒め、しばらくは面会謝絶なのに。
「テープや糸を舐めたりちぎったりしないよう、洋服を着せてください」
私はペットに洋服を着せて喜んでいるようなアホではない。それに、蚤とり首輪さえ、何度も自分で脱いでしまうこの子らが、おとなしく洋服なんか着てくれるはずがない、と思っていたけれど、なるほど、洋服を着るのが当たり前にしておけば、こんなときあわてずに済んだのだ。
本日のウフフ
傷口が痛いだろうから動かなくてもいいようにと、こたつの中にトイレと水と子ネコを入れ、出られないように周りをがっちり固めると、ウー、ウー、としばらくうなっていた。急に暗いところに入れられた怖さと、痛い目にあわされた恨みを訴えているのだろう。今度は二匹とも、私になつかなくなるかもしれない。
子ネコがおとなしくこたつの中にいる間、パソコンの部屋に入って、ブログを書こうとしたら、なんと、子ネコが入ってきた。あの体であのガードをどうやって抜けられたのか。
昨日までは、私がパソコンの部屋にいると、必ず連れ立って入ってきて、キーボードのじゃまをしたり、膝に乗ったりしていたけれど、今日ぐらいおとなしくしていればいいのに。
やっぱり私がそばにいないと不安なのか、私のファンなのか。
1月7日(土)晴
古着のお値段
先月の診察のときは、
「お、いいですねえ。もちろんお花見は出来ますよ」
と、太鼓判を押されたのに、昨日今日の検査では、そんなのんきなことを言っていられなくなった。緊急に来週精密検査して、結果次第ではすぐ入院することになる。身辺整理を急がねば。
本日のトホホ
「古着を買い取ります」の看板が出ているお店に、主人の洋服を持ち込んで買い取ってもらうことにした。
元100円ショップだった大きな新しい店で、査定を待っている間店内を見てまわると、洋服の他に帽子やバッグ、靴、アクセサリー等がぎっしり陳列してあって、買いに来る人も多い。私も病気でなかったら、買い取ってもらったお金で、自分の気に入ったものを買いたいくらいだった。
ジーンズが4点の他に、ジャケットやズボン等、大きなビニル袋4つで合計25点。かなりいいものばかりだから、安く見積もっても4~5000円ぐらいにはなると思っていたのに、たったの74円。 内訳は、50円のものが1点のみで、あとは全部1円。
クリーニング代と、この店までの往復ガソリン代を考えたら、1円はあまりにもトホホすぎる。
本日のウフフ
この店は礼服を買い取らないので、下取りセールをやっている大手の礼服店に、主人の礼服2着を持ち込んだ。すると、1着につき、20,000円の割引券をくれた。
合計40,000円。25点で74円とは大違い。わー、儲かったと喜んでいたら、友人が
「あら、その店の礼服なら、10,000円で2着買えるセールをやってたわよ」
1月6日(金)晴
「死にたい」という人はいくらでもいるが、「病気になりたい」という人はほとんどいない。死にたいと思うのは、痛みや苦しみから逃れたいからで、その弱みにつけこんだ本がわんさか出回っている。
私の病気を知った人たちの中にも
「薬で病気は治らない」
「○○療法でガンが治った」
「間違いだらけの病院選び」
・
・
・
などという本を紹介してくれたり、新聞の切り抜きを見せてくれたり、これを全部信じて実行したらどうなるのだろうと、空恐ろしくなる。
今日は今年初めての外来診察日だったので、予約した診察時間まで、院内の図書館に入ってみた。病名ごとにたくさんの本が並んでいるが、目指す「免疫療法」の本は、一冊しかなかった。
免疫力でガンをやっつけるというページを読むと、「笑い」が免疫力をアップさせ、それがNK細胞に働いてどうのこうのと書いてある。この説は何度か聞いたことがあるし、実際落語家になった女性もいる。しかし、私にはあの長い話を暗記できないし、厳しい修行を乗り越える時間がない。
そうだ。何も難しい勉強をして人を笑わせなくても、笑わせてもらえばいいのだ。ところが、東京會舘の桂文珍独演会は¥15,000 ホテルニューオータニの綾小路きみまろショーは¥28,000 貧乏人は笑うどこじゃないのだ。
そういえば、綾小路きみまろさんのCDやDVDがあると聞いたことがある。それならこの1/10以下の値段でよく、何回でも笑うことが出来る。
本日のトホホ
ひとりでごろごろしていると、ちょっとどこかが痛いとつい「ああ、もうダメなのだ」とくよくよしてしまい、よけい痛みが強くなる。ところが、おしゃべりをして大笑いすると、おなかが揺すられて気持ちがいい。
年末年始は仕事が休み同然の上、喪中なので来客もない。しゃべることも笑うこともないので、やはり痛みやかゆみを感じることが多かった。
そのせいか 検査結果が良くなかったので、もう笑うしかない。そう思いながら帰宅途中、CD、DVDのレンタル店の看板を見つけた。これがかの有名な「TSUTAYA」かと、おそるおそる入って、若い女性店員に初心者であることを告げると、ンまあ、立て板に水のような段取りのいい説明に乗せられ、入会するはめになった。
入り口は狭いのに、奥はかすんで見えないほど遠い。「お笑い」のコーナーにはたくさんの芸人さんのものがあり、綾小路さんのもかなり並んでいた。
CDとDVDをひとつずつ借りたが、さて、CDを最後に聞いたのは1年以上前だったし、DVDにいたっては、何度も操作法を教えてもらったのに、まだ一度も自分で操作したことがない。来週、スタッフが出勤してくるまで待たねばならないか・・・
本日のウフフ
CDはベッドの頭部に設置してあるが、テレビを視ることが多いので、ほとんど聞くことがない。でも、主人が語学講座を聞くとき、私が操作していたのだから、たぶん大丈夫だと思う。
わー、楽しみだ。想像しただけで、病気を忘れてしまいそう。
1月1日(日)晴
ひとりぼっちの年越し
12月になると、毎日のように、「♪ひとりぼっちのクリスマス」が流れる。今はひとりでも、そのうちいい人を見つけて結婚して子供を作ることができる年代のロマンチックな歌だ。
しかし、「ひとりぼっちの年越し」という歌はない。思い返してみても、たったひとりで年越しをするというのは初めてになる。そんなこと耐えられないと思っていたが、これはこれで気楽なもの。
喪中ということは、年賀状を書かなくてよく、知らずにくださった人にも、寒中見舞いで済ませればよい。おせちという祝いのご馳走も作ってはいけないとか。
去年までは、年末から泊まりにくる来客の接待で、テレビをじっくり視たことはなかったが、「紅白」は最初から最後まで視ることができた。
20011年を振り返ると、--------------------
トホホ大賞・・・主人が亡くなったこと
「紅白」のあとの「ゆく年くる年」は、片付けものや掃除をしていて視なかったが、ふと視ると、「年の初めはさだまさし」が始まっていた。視聴者からの葉書を読みながら、さだまさしさんがおもしろトークを展開する番組で、世界各国にも生中継されている。その中で
「主人が膵臓ガンで亡くなり、ひとりの年越しです」から始まる葉書が読まれた。主人は亡くなったが、膵臓ガンの私は生き残って年を越している。何だか複雑な思いで聴いていると、さだまさしさんは、「ひとりの年越し」について、仕事の関係とか、家族の都合とかの場合もあると言っている。
何もしないで、誰にも気を遣わず、気楽にうちで年越しができるのは幸せなのだろうか。
ウフフ大賞・・・ミーちゃんハーちゃんを飼ったこと
この二匹の子ネコがいてくれて、どんなに慰められたことか。毛皮の襟巻きをくちゃくちゃにされようと、バケツをひっくり返して部屋中水浸しにされようと、かわいいったらありゃしない。当初はなつかなかったハートちゃんは、今ではミートちゃんより私を独占しようとし、化粧をしだすと、必ず寄ってきて、顔をすりすりする。
今年の目標は
トホホ大賞の該当がないこと
ウフフ大賞は、このままひとりでもいいから無事に年越しが出来ること
12月20日(火)晴
福袋の中身
お正月になると、福袋を売り出す店がある。いくら価格の何倍ものお値打ち商品が入っているからと言って、中身を見ないで買うなんて、不思議な風潮。必要でもなく、好みに合わないものが入っているかもしれないものにお金を出す人の気が知れない、と、今まで一度も買ったことがない。
そんな私が、嬉々として福袋を作る立場になろうとは、世の中どうなっているんだろう。
本日のウフフ
今年はプライベートも仕事も悲惨なことが多かった。何とか経営を立て直さなければと、スタッフと知恵を出し合った結果、楽天やたんぽぽモールに出展し、年末年始の商戦として、ネットに新企画の和装雑貨を掲載することにした。その目玉商品として、期間限定の福袋を作ってみてはと・・・
中身は、どの袋にも入れるもの9点と、プラスお楽しみのもの数点
1、二部式着物
2、ワンタッチ帯
3、ウエストベルト
4、コーリンベルト
5、ワンタッチベルト
6、帯板
7、下駄
8、刺繍入り半衿
9、二部式雨ゴート(収納袋つき)
プラスα
ショール・かんざし・きものカバー・長財布・九谷焼茶器セット・飾りつき伊達衿
慶弔用袱紗・化粧ポーチ・エプロンドレス・巾着とシュシュのセット その他
共通のもの9点は、新しく仕入れてネットにも写真を公開するが、プラスαは以前買って使わなかったものや戴きものなので、基本的には1点もの。それをいくつも入れるつもりなので、価格としては、プラスαの方が高価なものになる。
お客さんは、何が入っているか、お楽しみだし、私の方は身辺整理を兼ねられるので 一石二鳥。
本日のトホホ
開けてビックリ玉手箱は、得する嬉しいビックリにしなければ今後の信用にかかわる。何を入れようか考えるのが、こんなに楽しいとは思わなかった。
若い頃、友人たちが福袋の行列につきに行っても、ガンとして行かなかった私を知っているHさんから、ほら、食わず嫌いが と、ここぞとばかり笑われてしまった。そして、中身と値段を聞いて、
「それ、ネットに載せないで、私に売って」
12月20日(火)晴
申し込み書の書き方
スーパーに買い物に行くと、入り口付近で
「ポイントカード作りませんか」
と呼び止められた。どの店でも、必ずレジで
「ポイントカードお持ちですか」
と聞かれ、まるで持っていないのが奇人変人のように思われるのが癪で、ほいほい作っているうちに、財布の中はお金よりカードの方が多くなった。それでもたまにその店のポイントカードが見当たらなくて、レジでもたもたするときは、もっと癪にさわる。
このスーパーは、以前カードを持っていたが、期限切れか何かで、そのままにしてあったのと、レジでいちいちカードを持っているかと聞かれたことがないのを幸い、作らないでいた。
本日のウフフ
新しくカードを作る気はなかったが、勧誘員がわりと爽やかなおニイちゃんだったのと、一番よく来るこのスーパーのポイントカードだけないので、作ることにした。
ー氏名欄ー
「あら、本名を書かなきゃいけないんですか」
「え、えーお願いします」
「私、芸名の方が有名なんですけど」
「と言いますと」
「ダジャレイ夫人って言われているんだけど、知らない?」
ー生年月日ー
「いやん。これ書いたら、本当のトシがばれちゃうじゃありませんか」
「でも、書いてください」
「本当のことを書いても、本当かどうかわからないじゃない。戸籍謄本も提出しないと」
「ま、そこまでしなくてもいいんですよ」
「あら、明治という欄がないのね」
あったら、「とてもそんなおトシには見えません」と言ってもらいたい。
カードにまつわる失敗談、どこの銀行にするかについての良し悪し、メルアドはPCにするか携帯にするか、年収は税務署がチェックするのか等々のやりとりは、漫才グランプリに劣らないと思った。
これを漫才コンビのピースだったら、主婦役は風采のあがらない、ガンの末期のような顔の又吉さんに女装してやってもらうAタイプと、マツコデラックスさんに主婦役をやってもらうBタイプにしたら、台詞が全く異なり、おもしろいのではないか。
コントのネタを書くアルバイトを始めようかな。こんなことを考えている私は、カードを持たない人より、もっと奇人変人ではないか。
12月18日(日)晴
バニティーポーチの使いみち
トシをとり、湿度18%の乾燥している東京に住んでいると、朝 目が覚めたとき、どうなっているかというと、ドライアイの目から流れた涙が乾いて、糊のようにまぶたをくっつけてしまっているし、鼻の穴の鼻汁は小石のようにかたまり、開いた唇は歯にくっついて閉まらない。水分が溜まっているところでえさえこうなのだから、お肌はカンバツ地帯のように悲惨なもの。
そんな女性を狙って、連日、新聞やテレビでは、潤い成分、美白成分たっぷりというクリームや美容液の宣伝をしている。もちろんお誘いに弱い私は、藁をもすがる思いで、これまでいろんなものをとっかえひっかえ買ってみた。特に、化粧ポーチがおまけについているものなら、主たる化粧品より、そのポーチが欲しくて買ってしまう。
本日のウフフ
コートの袖が長すぎるので、短くしようと、裁縫箱を探したが、すぐには取り出せないところにあった。それではと、携帯用の裁縫セットを入れた化粧ポーチを出してみた。小銭入れのようなのは小さすぎるが、蓋と底をジッパーでつないでいるバニティーポーチは、針刺し、白黒の糸、クリップ、鋏、目打ち、拡大グラス等が入れられて、底が安定しているから使いやすい。
大きいバニティーポーチには、メイク道具を入れているが、何もかも全部入りきるものではなく、どれも中途半端。
そんなとき、和装小物店で、大中小がひとつに収まる3点セットのバニティーポーチがあった。3点とも蓋に化粧筆を刺し込むところと鏡がついている。バニティーポーチは、わざわざ買うというより、おまけについているか、もらって嬉しいもの。
よし、これをお世話になった女性たちへのお歳暮にしよう。
本日のトホホ
友人知人にそれとなくバニティーポーチのことを匂わせたら、
1、あらー、20年以上前、あなたからキルティングの5点セットをもらったじゃない。今でも使っているわよ。(薬、アクセサリー、パンティ等)
2、もったいない。飾っとくわ。
3、私、化粧しないから、金庫がわりにするわ。大に一万円札、中に千円札、小に硬貨をざくざく入れて送ってくれない。
乾燥地帯に住んでいない彼女たちの感想は、私の予想外だった。
12月15日(木)晴
おおおかみ と おおかみ
(大女将) (狼)
着付けの授業は通常、浴衣→普段着→外出着→礼装と進む。今どきの19,20歳のギャルは、かろうじて浴衣を持っていても、それ以外の着物は持ってもいないし、着たこともないという。浴衣は安いし、着る機会もあろうが、
「浴衣の次は普段着です」
と、カリキュラムの説明をすると、
「先生、普段着って何ですか」
普段、全く着物を着たことのない若い人たちにとって、無理のない質問。
今は、着物を着る機会はよほど(礼装)のときであって、その日だけ借りて着せてもらえば済む。したがって、普段着は持っていないのが当たり前。したがって、着付け教室でも、無料で貸して授業をしなければならない。
本日のトホホ
母は、呉服屋の娘だったので、振袖も布団も縫える人だったが、亡くなったあとタンスをみると、礼装の着物は1枚もなく、普段着しかなかった。私を産んでから、急に貧乏所帯になったので、子育ては大変だったのだろう。
その中の比較的若い柄のものと、私の若い頃作った普段着を選んで授業に持っていくと、まるで旅館の大女将と若女将みたいになる。
しかし、サスペンスドラマの「温泉女将の殺人推理」などというテレビを視ている学生はあまりおらず、
「あら、あなた大女将(おおおかみ)みたいね」
と言ったら、
「私が狼?」
本日のウフフ
昼の帯ドラで、野際陽子さんが、金沢の老舗旅館の大女将の役をしている。(若女将は羽田美智子さん) 金沢の方言やイントネーションが懐かしいし、着物も素晴らしい。ドラマの内容よりも、それが楽しみで、時間があれば視ている。
野際陽子さんは、あの年代の女優さんでは、最もよくドラマに出演していると思う。今日だけでも、昼の大女将のあと、夕方は新聞社の編集長、夜は総合病院の院長と、どれもトップの立場の強い女性。
「徹子の部屋」で、以前野際陽子さんが出演したときのVTRがあった。
彼女がNHKのアナウンサーだったとき、初任給13,000円ぐらいで、給料日に強盗が入ってきた。それだけでも若い女性にとって恐ろしいのに、
「いくら欲しいの」
と聞いたというから驚く。強盗は
「200円くれ」
と脅したが、給料袋には硬貨がない。仕方なく
「千円札しかないから、800円おつりちょうだい」
ナイフで腰のあたりを突つかれているのに、よくこんなことが言えたもんだ。ところが強盗も強盗で
「800円もあるくらいなら、強盗に入ってまで200円くれと言うわけないだろ」
ごもっとも。
だから彼女は、気の強い女性上司の役は地でいけるし、大女将役もぴったりなのだ。同じ「ようこ」でも無口で控えめで気の弱い私と大違い。
今日かかってきた電話の旧友(金沢の)と、ガハガハ笑いながらこの話をしたら、
「その元気そうな声は、ちっともガンらしくないし、もうすぐ死ぬなんてウソでしょう」
いつまでも元気で生きていると、イソップ寓話の狼少年だとみなされる。私は大女将の器ではないが、すでに狼ばばあになっている。
12月14日(水)曇
介護保険のヘルパーさんをもう少し増やしてもらいたく、その申請のための調査に来られている最中、ピンポーンが4回も。いくらお歳暮の時期とはいえ、神妙な質疑応答の最中に、なにもこんなに集中してこなくても・・・
その中で、兄嫁さんからきた能登の干し柿(ころ柿)。
粉をふいた硬い干し柿もあるが、これは粉はついてなくて、まったりとやわらかいもの。調査員が帰られたあと、昼食の準備は面倒くさいので、干し柿3個、昼食代わりにすることが出来た。
本日のトホホ
午後、知人が来てくれたので、留守を頼んで、郵便局に出かけた。明日まとまったお金が必要なのだが、郵便局のキャッシュカードがないので、窓口でもらうためには印鑑が必要。それはちゃんと筆記用具入れの中に入れてあるハズだから大丈夫。
郵便局には駐車場がないので、すぐ近くのコンビニに車を置き、必要事項を記入した用紙と、本人確認できる保険証等を用意して、印鑑を出そうとしたが、あれ、これってケースは似ているが、銀行印ではない。ない、そ、そんな・・・どうして?
ひょっとしたら、別のバッグに入れ替えたかもしれない。急いで帰宅すると、知人は部屋の片付けをしていてくれて、
「こんなものが」
と見せてくれたのは、物置の鍵。あらー、その鍵、なくなっていたことさえ忘れていた。
「ありがと、それより、銀行印がないのよ」
と、ばたばた探していると、
「この中じゃないんですか」
見ると、今郵便局に持っていったいつものバッグにぶら下げてある鍵袋。中を開けたら、あった、あった! そうだ、この間、筆記用具入れが重過ぎるので、この鍵袋に移したのだった。
郵便局でこのことに気づけば、とりに戻らなくて済んだのに。
本日のウフフ
部屋を片付け、物置の鍵と銀行印を見つけてもらって、はいさよならでは気がすまない。そうそう、さっき届いたお歳暮に、広島の生牡蠣があった。ひとりではとても食べきれないし、生食用だから今夜食べなければならない。
能登の柿と広島の牡蠣を、お礼におすそ分けした。何だか ひとのふんどしで相撲をとるようで申し訳ないと言うと、驚いた顔で、
「へー、あなたはふんどしをしているんですか」
※こんなときの、もっと上品な諺はないのかしら