“シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ”・・・・
ワイン”愛好家であればすぐに分かるこの名称。。。
“シャンベルタン”と言えば・・・・
そう!あのナポレオンがこよなく愛したワインです。
ジュベレ・シャンベルタン村にあるシャンベルタンとクロ・ド・ベーズは
互いに隣接していますが、両者はそれぞれ独立したアペラシオン(生産地)であり
ブルゴーニュを代表するグラン・クリュ(特級)の格付けを受けているワイン畑です。
それぞれに何人ものドメーヌ(生産者・地主)がいて最高峰のワインを生産しています。
しかし・・・ 面白いのは、クロ・ド・ベーズで生産されたワインを
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、もしくは単にシャンベルタンと名乗ることは出来ます。
ところがシャンベルタンで生産されたワインをクロ・ド・ベーズと名乗ることは出来ません。
それはクロ・ド・ベーズはシャンベルタンの一部であり、
それでいてシャンベルタンの中の特別な存在(精神的支柱)であるということなのでしょう。
クロ・ド・ベーズのワイン作りの歴史はシャンベルタンよりも古く、7世紀にさかのぼります。
ベーズ修道院によって開かれたこの畑は、ブルゴーニュ最古のブドウ畑の一つなのです。
あるワイン評論家のエッセイから~
ジュベレ・シャンベルタン(村)は厳格で禁欲的なワインである。
そのジュベレ・シャンベルタンの9つを数えるクラン・クリュ(特級畑)の中で
他との比較など無意味なほどに隔絶した地位を占めるワインがふたつある。
それが、生来の威厳をもってブルゴーニュ全域を見据える、
クロ・ド・ベーズとシャンベルタンである。
あまりの軽さゆえに、飲んでいる間には気づかず、飲んだ後になって気づくような存在。いや飲んだあとになっても気づかず、後になってクロ・ド・ベーズ以外のワインを飲んだ時に、はじめて反省的に気づく存在。その時に、クロ・ド・ベーズの巨大な広がりと、他を圧する余韻の長さを知る。一部の隙もない均衡をもたらす、厳格な精神の構造を知る。
クロ・ド・ベーズとは~ 実体なき実在、すなわちエネルギーそものもの顕現。
この4月から、新たに始まった道・・・私にとっては第三の人生。。。
世の中には、自身の想いをカプセルにしまい込み、海へと流す人がいます。
私は、わたし流でいきたいと思います。
クロ・ド・ベーズの厳格な精神に、この熱い想いを籠めて・・・・
このボトルと共に封印することにしました。
そしていつの日にか、見守り続けてくれるパートナーと一緒に、
このワインのコクルを開けようと思うのです。
そうですね。その日は私が還暦を迎えた翌年の・・・
3月31日・・・としておきましょうか。