吃音の人、吃音の子を持つ親でZoom吃音ミーティングがありました
最初は息子たち吃音がある人が自己紹介
息子も小さな声で恥ずかしそうにしながらも、名前と今ハマっているものを言いました
その後は親の座談会
悩みや質問、している工夫などをそれぞれ話します
未就園児、未就学児の親からは
吃音を抱えて大人になるってことが不安
いじめやからかいの対象になるのではないかと心配している
学齢期の親からのアドバイス
いじめという程深刻なものは無いけれど、からかいは経験がある
なので、学校でのことは些細なことでも話してくれる親子関係を築く
からかいがあったらすぐ学校へ連絡
そういうことがある度に先生から何度でも、吃音について、人をからかうことは傷つけることがあるという話をしてもらう
周囲の大人は味方だと本人にわかってもらえるようにする
吃音をオープンにして周囲の理解を得て、味方を増やす
これが私にはハードルが高いかな
仲のいい人には話してるっていうか、吃るから隠しようが無いし打ち明けてるけど…全体に公表は抵抗があるな
からかう子もいるけど、それを注意してくれる子、かばってくれる子もいるからそんなに心配しなくてもいいというアドバイスがありました
吃音をオープンにするっていう意見に対しては、吃音を隠している方が精神的に楽だという意見もありました
今回吃音を診ているドクターもミーティングに参加してくれたんですが、ドクターの意見は、患者さんのなかにも吃音を公表したくないって方はいる
でも隠すよりは公表して遠慮なく自由に話せた方がいいと思う、とのことでした
最初にミーティングの詳細を聞いた時は「ひゃー長時間だなぁ」と思ったんですけど、話し合ってるとあっという間
「そろそろ時間なので…」と主催者がまとめに入った時は「えっもう終わりなの?」と思うくらい有意義でためになる時間でした
今回ドクターからあったお話が私はとても心に響きました
「吃音の子が誰の前で一番吃るかというと親の前です
あのねあのね!聞いて聞いて!て話したいことがいっぱい溢れている時の吃音って、とても自由ですよね(緊張してるほど出そうなイメージですが、リラックスしている時ほど吃ります)
難発だったり連発だったり伸発だったり…でも気にせず親の前では思いっきりのびのびと喋れるんです」
親の前では吃ってることを気にすることなく喋れる
当たり前のことなんですが、ついつい忘れがちなことでした
息子は基本的に年中吃ってますが酷い時期と目立たない時期があります
酷い時期は吃音+早口で非常に聞き取り辛く、集中力が必要だわ言ってることを脳内変換が必要だわで、疲れるし正直イライラするんです
幼稚園ではあまり話さないのに家帰った途端に「ねぇお、お、お、おお母さん!あっあのさ、きょさ(今日さ)せ、せせが(先生が)」と堰を切ったようにベラベラ喋ります
親の前だからこそ安心して話しているって当たり前のことをいつしか忘れて、吃音が酷い時期の息子との会話はうんざりしがちでした
酷い吃音は安心と信頼してくれている証という大切なことを思い出しました
それを裏切らないようにしないといけないなと
最後にドクターから
「私たちは(ドクターの他に言語聴覚士さんなども参加してくださってました)吃音を気にせず自由に話せる場所が増えれば、吃音症の人がもっと生きやすいんじゃないかと考えています
だから自由に話せる場所を増やすために支援と活動をこれからもしていきたい」と言ってくれました
私も息子が自由に話せる場を作っていかなきゃいけないなと思いました